突然だが、皆さんは照り焼き味と言われるとどんな味を想像するだろうか? 私(中澤)は、照り焼きと聞けば、トロトロ濃厚な甘辛醤油味が頭をよぎる。照り焼きチキンなんて相性抜群なことは言うまでもない。
チキンのジューシーさを飾る茶色のドレスそれが照り焼きである

しかしながら、桂花ラーメンで「TERIYAKI CHICKEN RICE」と英語で表記されていたメニューを食べてみたところ、意外な味がした。

・店舗限定メニュー
豚骨の本場熊本で昭和30年に創業し、今も熊本ラーメンを掲げている『桂花ラーメン』。肉とこってりスープが乱舞するラーメンメニューはボディブローみたいである。

そんな桂花ラーメン渋谷センター街店の店外メニューを眺めていたところ、隅に『醤鶏肉飯(ジャンジーローハン)』というご飯メニューがあるのを発見した
桂花ラーメンにこんなご飯メニューあったのか。以前、新宿東口駅前店を通りかかった時はメニューになかったため、店舗限定と言えるだろう。

・TERIYAKI CHICKEN RICE
そこで調べてみたところ、2023年10月24日に渋谷センター街店限定で発売するという公式のブログがヒットした。それにしても、醤鶏肉飯ってどんな味なんだろう? そこで看板をよく見ると、外国人向けに英語の表記があるのを発見。そこにはこう書かれてる。「TERIYAKI CHICKEN RICE」と


なるほど、照り焼きチキン味なのか。ラーメン屋としては珍しいご飯ものである。そこで注文してみた。券売機でもトップメニューには表示されておらず、「一品」のタブを選択すると出てくるという隅っぷり。価格は税込880円である。

で、出てきたのがこちらです。


・ラーメン丼
ラーメン丼にしっかり入った醤鶏肉飯。肉も鶏もも肉1枚が使用されており、ミニサイズではなく一人前である。しかし、肉が照り照りしていない。本当に照り焼きなのだろうか? 食べてみたところ……

あっさり~

焼いているというより煮ているみたいなサッパリ感がある。照り焼きと思えねえ

・むしろ
ただ、照り焼きと思わなければナシな味ではない。
大きめに切られたキャベツがスッキリした後味を加え、ご飯にかかったタレもあっさりしているので、全体的な後味に脂ギッシュさが一切ない。むしろ、ウマイ。食べれば食べるほど激ウマに感じてきた。

前述のブログには確かに「特製たれと作り方を工夫し、一般的な照り焼きチキンとはまた違った味わいです」と記載されている。しかし、ここまで違うとは。

ちなみに、このご飯メニューの派生元は「醤鶏肉麺(ジャンジーローメン)」というラーメンメニューのため、鶏肉は桂花スープに合わせた味になっているらしい


・2食連続でも食べられる
だが、もはや照り焼きとは別物に感じた。紅生姜がとても合うそのサッパリした味わいは桂花ラーメンのこってりイメージとも違って興味深い。正直、2食連続でも食べられる。

オリジナリティーを感じた桂花ラーメンの『醤鶏肉飯』。たかがラーメン屋のご飯メニュー、されどラーメン屋のご飯メニュー。個性あふれるラーメシの宇宙にまた1つ星が輝いた。


・今回紹介した店舗の情報
店名 桂花ラーメン 渋谷センター街店
住所 東京都渋谷区宇田川町27-1
営業時間 月~土9:00~23:00 / 日・祝9:00~22:30
定休日 無休

参考リンク:桂花ラーメンブログ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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