新型コロナウイルスの影響でライブを含め、表立った活動ができなくなってしまった2020年3月以降、ベンジーこと浅井健一は何をしていたのかと言うと、たっぷりある時間を思う存分、制作に注ぎ込んでいた。

書き溜めた日記やショートストーリーをまとめた『神様はいつも両方を作る』、SHALLOW WELL名義で10年ぶりにリリースするインストゥルメンタル・アルバム『SPINNING MARGARET』、そして浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS名義としては2年7か月ぶりにリリースするシングル『TOO BLUE』と順々に明らかにされたその成果が物語るのは、汲めども尽きぬベンジーの創作意欲だ。


何がそこまで彼を突き動かしているのか。

それは彼の言葉に耳を傾ければ、おのずとわかっていただけると思うが、その精神が最もストレートに表れた『TOO BLUE』は表題曲の座を競い合った「TOO BLUE」と「JODY」という爆音のロックンロールに加え、キルズの新境地を印象づける「送る歌」も収録。この後に控えているというキルズの新しいアルバムが楽しみになる3曲のことを中心にあれこれ聞いてみたところ、ちょっとびっくりするような発言も飛び出した。

―浅井さんとお会いするのは久しぶりなのですが、お元気でしたか?

元気でやっとりますよ。

―ライブをはじめ、表立った活動ができない間も忙しくされていたようですね。

そうだね。制作していたね。

―6月に上梓したストーリー&ダイアリー『神様はいつも両方を作る』に、9月8日にリリースされるSHALLOW WELL名義のインストゥルメンタル・アルバム『SPINNING MARGARET』、そして、浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS名義のシングル『TOO BLUE』。これらは3月以降に取り組んでいたものなんですか?

そうだね。本は書き溜めたものをまとめたんだけど、仕上げを集中してやっていたし、キルズのほうはシングルが先に出るけど、アルバムとして作っていたし。プラス、『SPINNING MARGARET』も作っていたんで、相当忙しくしていましたね。

―本を6月に上梓することや、インスト・アルバムを9月にリリースすることは、前々から決まっていたことなんでしょうか?

いや、本もインスト・アルバムも漠然と作りたいと考えていたんだけど、新型コロナウイルスが蔓延して、ツアーができなくなっちゃったでしょ。
それで、スケジュールがどーんと空いたわけだから、ここで一気に、やろうと思っていたことをやろうってことで。ちょうどいいっていうのも変だけど、やっていたね。

―SHALLOW WELLの話になってしまうのですが、『SPINNING MARGARET』収録の「飛行船」という曲は、セルフライナーノーツによると、元々は歌詞がついていたそうですね。今回はインスト・ヴァージョンで、『SPINNING MARGARET』に収録されましたけど、ひょっとしたら、キルズあるいは浅井さんのソロ名義で歌の入った曲として発表する可能性もあったかもしれない?

けっこう昔からある曲なんだけど、ほんとはそうするつもりだったんだよ。でも、なかなか曲として完成できなくて、ひょっとしたらインストに向いているんじゃないかなと思って、それでインストでやったんだよね。

―それでちょっと思ったんですけど、浅井さんが曲を作る時って、これはキルズの曲だ、これはソロの曲だ、これはインストでやろうというふうに最初から考えるのではなく、とにかく曲を作り始めて、できあがってから、どういうふうにやろうか決めているんですか?

その時の流れとかタイミングとか、そういうことに左右されているかな。ただ、『TOO BLUE』の3曲は、キルズでアルバムを作ろうと思って、2回レコーディングに入って、十何曲かレコーディングした中から一番シングルにふさわしいということで選んだ3曲だね。

―表題曲の「TOO BLUE」は中尾(憲太郎/Ba)さんと小林(瞳/Dr )さんと3人で即興で作って、未完成のままライブで演奏していたそうですね。

そう。宇宙語で歌いながら、ライヴでやってたんだけど、ツアーの後半にさ、曲の頭に入っているコーラスを俺が発見して、これが曲の頭から来たらキャッチーだろうなと思って、できあがっていったね。

―歌詞をちゃんと付けたのは3月以降だったんですか?

そうだね。レコーディングしたのが3月の末だったから。


―じゃあ、現在の新型コロナウイルスの状況に対する浅井さんの考えとか気持ちとかが反映されているわけですね?

そうだね。それが入っとるね。

―浅井さんが今、一番伝えたいことだから今回、シングルの表題曲になったんじゃないかと思ったのですが。

いや、伝えたいことは、この曲にはそんなになくて、素朴なことが歌詞になっていると俺は思っているよ。そんな深いことは歌っていないつもりなんだけどね。ただ、《シンプルなドライブに行かないか》っていう。こういう時にこそ。ドライブならいいでしょ? 「ドライブ行くな」っていう奴はおらんね、たぶん(笑)。いや、ドライブも怒られるか?

―県を越えると。

「来るな」って? 

―でもまぁ、車で出かける分には。

一歩も降りずに?

―だったら大丈夫じゃないでしょうか。

コンビニぐらいは寄りたいんだけど(笑)。
 

―「TOO BLUE」の歌詞は哲学的と言ったら、大袈裟ですけど。

ああ、《だから老人は この世で一番始まりに近い》とかね。 

―そうです、そうです。

その代わり悪事を働いたら2度と人間になれんでね。覚悟しておかないと。そういうことを道徳で教えなきゃいかんね。学校でね。

―そう思います。そう考えると、やっぱり深いことを歌っているんじゃないか、と。

いや、そんなに深いことは歌っていないと思うよ。

―そうですか。でも、なんだかすごく始まりを感じさせる歌詞ではありますよね。


そうやって感じてもらえるのが大事かな。元気になるほうが、俺はうれしいな。

―僕も段々、老人に近い年齢になってきたので、《だから老人は この世で一番始まりに近い》という歌詞はぐさっと来ました(笑)。

ハハハ。始まりに近づいとるよ。だって、赤ちゃんの手前は老人だでね。老人になって死ぬじゃん。そしたら世界のどこかで生まれ変わっとるんだて。

―そういうことですよね。

そうやって思うと、友だちが死んでも悲しさは薄れる。

―ああ、なるほど。そうですね。
僕も今年の2月に高校の時の同級生が急死して。

世界のどこかで赤ちゃんとなって生まれ変わっとるよ。そうやって思うと、なんか良かったって思えるよね。

―やっぱり、浅井さんの人生観とか、人生哲学とかが表れているんじゃないかと思うんですよ。

そう思ってもらうのは全然うれしいことだから。

―これを表題曲にしたのは、どんな理由からだったのですか?

迷ったんだわ。2曲目の「JODY」と。それで、いろいろな人に聴いてもらって、「TOO BLUE」でしょうってなった。

―「TOO BLUE」の《ブルー》もいろいろな意味が掛かっているように聴こえます。

いや、池があまりにもブルーだったんで。でも、そうだね。他にもいろいろ考え方はあると思う。
世界がブルーすぎるとかね。

―《誰も知らない池がある》と歌っている池は実際、あるんですね。

あるね。名古屋のはずれの山に。

―いつ見つけたんですか?

19歳ぐらいかな。俺の1個上の先輩がジムニーに乗っとって、「道なき道を行こう」って、名古屋のはしっこから山の中に入っていって、道なき道を行っとったら、堰があってさ。よくあるでしょ? コンクリートで土が流れていかんように水をせき止めてあるやつ。そこがすごくきれいな池になっとって、そのことだね。

―その後、その池に訪れたことはありますか?

ない。

―今もあるんですかね?

道は知っとるよ。けど、もう35年も前だから、どうなっとるんだろうね。団地が立っとったりしてな(笑)。

―行ってみようとは思いませんか?

思わんね。ジープがないしね(笑)。

―さっきちょっとそういう話にもなりましたが、3曲目の「送る歌」は、浅井さんのご友人が亡くなってしまって、そのご友人に送った曲だそうですね?

いや、送ったんじゃなくて、友人を天国に送るための歌だね。お葬式の時って、祭壇を飾り付けるでしょ? あれは悲しさを紛らわせるために飾るんだなって思ったんだよ。ほんで、最後に棺の中に花を入れるじゃん。花に包まれて、蓋をされて、そのまま行っちゃうでしょ。その時に、《ラララ…》っていうメロディが合うなと思ったんだよね。悲しいような、でも、そんなに暗くもなくて。そんな一連のことがあったあと、世の中のことを想像していたら、できた歌詞かな。

―SHALLOW WELLの『SPINNING MARGARET』と同じタイミングで聴いたせいか、「送る歌」はSHALLOW WELLに共通するところがあると思いました。

同じ人が作っとるでね。共通するっていうのは世界観がってこと?

―世界観もそうですけど、フォーキーとも言える楽器の使い方とか音色とかも。

あんま考えとらんけどね。違いを出そうとも考えとらんし。

―こういう世界観を持った曲は、これまでもありましたが、こういうアレンジの曲をキルズでやるところが新しいと思いました。

そうだね。実は、ベースは憲太郎じゃないんだよね。この曲のベースライン、瞳ちゃんが考えたんだわ。瞳ちゃんもメロディメイカーでね。

―「送る歌」は小林さんがベースも弾いているんですね。

そう。しかも、ドラムは打ち込みだからちょっと世界観が違うと感じるのかもね。インスト・アルバムを2人で作っていた流れでできて、キルズに入れようって話になったんだけど、2人しかいなかったもんだから。ベースラインになっているフレーズは元々、ギターだったんだよね。でも、それをベースでやろうよって話になって、「じゃあ、瞳ちゃん、そのままベースを弾けば」ってなったんだよ。

浅井健一の尽きない創作意欲、コロナ禍での日々からブランキーの話まで語る


―SHALLOW WELLの『SPINNING MARGARET」でも小林さんは大活躍しているじゃないですか。

そうなんだよね。

―クラシック・ギターも弾いているし、鍵盤も弾いているし、歌まで歌っているし。最初に出会った時から、彼女がそういう才能の持ち主だってご存じだったんですか?

いや、ドラムオンリーの人だと思ってたよ。彼女は隠してましたね(笑)。

―どのタイミングで気づいたんですか?

俺、鋭いから、まずコーラスがすごいと思ったよね。メロディを作るのがすごいなと思って、ひょっとしてギターも弾けるんじゃないかと思ったから、ギターを持ってきてもらって、「ちょっと合わせようか」って言ったらすげえうまいもんだから、どんどんバレていった。俺に(笑)。でも、俺が言わないとやらへんもんだから、もったいないじゃんね。才能があるのに何も出さないままってさ。だから、俺にとっても、彼女にとっても、世間にとっても良かったと思ってるけどね。

―そう思います。

彼女のギターの伴奏で、ギターを弾くと、やけに気持ちがいいんだよね。不思議。彼女がメロディを弾くのもいいんだけど、彼女の伴奏は俺にとっては、何だろ、虹色のカーペットで空を飛んでいる感じかな(笑)。

―それは彼女のドラムに合わせて、歌ったり、ギターを弾いたりするのとはまた違う心地好さなんですか?

ドラムもいいんだけど、ギターのほうが上かもしれん(笑)。それぐらいいい。いろいろなギターの人がいて、もちろん好きな人もいっぱいいるんだけど、瞳ちゃんにギターでライヴやってもらったらすごくいいだろうなって思うもんね。ドラムは違う人に叩いてもらって。

―なるほど。SHALLOW WELLのセルフライナーノーツでは、ライヴを想定した発言もありましたけど、ライブができるようになったら小林さんも一緒に?

もちろん。

―それは楽しみです。ところで、そのセルフライナーノーツの文章のデスマス調は、浅井さんではなく、あくまでもSHALLOW WELLというキャラ付けなんですか?

いや、最近、俺、ああいう感じ。YouTubeを見とって、あ、この人の喋り方はきっちりしていてかっこいいな、すてきだなって思ってさ。韓国の人なんだけど、「そういう次第でございます」とかさ、きれいな言葉だなと思ったんだよね。そういう良いところを真似したと言うか、取れ入れたと言うか。

―YouTubeご覧になるんですか(笑)?

YouTube中毒だね(笑)。なんで、俺、こんなにお好み焼き作っとるの見てるんだろうって。お好み焼きを何百個もものすごく美しく作っていくんだけどさ、見入っちゃうんだよね。たこ焼きを作る人とか、ストリートフードがおもしろいんだわ。外国のストリートフードも、なんだこのめちゃくちゃな料理はとかさ(笑)。ロンドンのさ、かわいいおねえさんがホットドッグ作っとったりとかさ、そういうのおもしろいんだよ。あと、山を切り開いて小屋を建てるとかさ(笑)。実際、自分がそれやってみたいと昔から思ってたんだけど、それ見とったら、絶対無理。辛いと思う。でも、俺だったらもっとかっこよく作るんだけどな。場所の選択からまちがっとらへんかって人もおるで(笑)。なんで、そんな暗いところで作るのかとかさ。YouTube中毒でいかんわ。俺もそろそろ何かやろうかなと思って。

―釣りとか?

俺、釣りだけは向いていない(笑)。なんでか知らんけど、向いていないと自分で思う。

―野球もされるんですよね?

今度の日曜日、試合だよ。なんでか知らんけど、ピッチャーやらないかん。でも、野球人間じゃないよ、俺。30歳過ぎて始めたんで。

―『神様はいつも両方を作る』を読ませていただいて、あ、野球もやっているんだなって。

ああ、そっか。

―思ったりしたんですけど、「送る歌」のご友人は、その本の中に出てくるイマちゃんなんですか?

そうだね。

―《初めからずっとパンクだった》と書かれていましたが、昔のバンド仲間だったそうですね。

そうなんだわ。ロメオズ・ディストレスってバンドを組んでたんだよね。18、9とか20とかのあたりにね。イマちゃんは昔からセンスが良かったね。服もそうだけど、聴いている音楽が良くて、キュアーとか。キュアーはパンクじゃないけど、あそこらへんのバンドが流行った時代。日本だったら、LAUGHIN NOSEがバーンと出てくる前、名古屋でもこっちでもパンクがようやく出てきた頃、THE STAR CLUBが全盛でさ、その頃の人なんだけど、昔から音楽の感覚がかっこよかったかな。すごい暗いんだわ。

―キュアーみたいな暗さってことですよね?

そうだね。イマちゃんが作る曲もなんかすげえ暗くて(笑)。イマちゃんは名古屋にずっといたから、俺が東京に来てからは名古屋でライブやった時にたまに会うって感じで。そしたら、8、9年前に突然、東京の人と結婚したんだ。ほんで、成城の辺に住み始めて、何かの運命かなと思って、その時、俺、アルバムを作っとったで、「イマちゃん、ベース弾いてくれる?」って頼んでさ。ベーシストだで、うちに呼んで何曲か完成させようと思ったんだけど、覚えが悪くって、何回言っても覚えてくれんもんだでやれんかった。でも、1曲、イマちゃんが弾いとる曲あるよ。「PLAY」って『OLD PUNX VIDEO』ってシングルに入ってる。彼は自分のバンドを持っとって、自分の曲は覚えられるんだね。そういう人だわ(笑)。言うことがめちゃめちゃ深くて、すごくやさしい人間で。照ちゃん(照井利幸)と出会う前からの友人なんだよ。もろパンクでもないんだね。暗いパンクと言うか、ポジパン(ポジティヴ・パンク)と言うか。俺と同じ音楽の趣味している数少ない名古屋の友人だった。プラモデルが好きだったね。全部、戦闘機(笑)。めっちゃうまくて、イマちゃんがくれたやつ、ここにあるよ。ものすごい精巧に作られているんだけど、こういうのが部屋中に飾ってあった。

―「送る歌」は悲しさも伝わってくるんですけど、曲調もどことなく明るくて軽やかで。

悲しい時に暗い歌は歌いたくないよね。

―そして、「JODY」は、いつもより多めに重ねたギターが聴きどころですね。

おもろい歌だで、全部聴きどころだよ(笑)。

―もちろん、そうなんですけど。

爆音で聴いてくださいってだけだわ。踊って欲しいわ。ギターの入れる量は適当だよ(笑)。作っとって、これ以上入れたら鬱陶しいだろうっていう感じで、そんなに考えてない。 

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―最近、作った曲なんですか?

6月だね。世の中めんどうくさいって歌だわ。携帯(電話)を乗り換えるにしてもさ、コンピュータを買うにしても、初めの設定がこんなことまでやらないかんのかっていう(笑)。

―「TOO BLUE」の《シンプルなドライブに行かないか》というメッセージと繋がっているようにも感じられるのですが。

同じ俺が書いているから繋がっているよね(笑)。

―人生も、生活ももっとシンプルにって。

シンプルにならないでしょ? この世の中。

―ならないけど、できるだけシンプルにしていったほうがいいんじゃないかっていう。

俺はシンプルにするよ。これ以上複雑になったら、みんな、頭がパンクするんじゃない?

―『神様はいつも両方を作る』では、《読んでもらって、微笑んでももらえたら嬉しいです。》と書かれていましたが、今回のシングルを聴いた人には、どんなふうに感じて欲しいですか?

ゴキゲンになって、のりのりの、明るい心になってもらえたらうれしくて、早くライブに行きたい。ライブが再開したら行くぞって気持ちになってほしいね。たぶん、すごい盛り上がると思うんだよね。この3曲をヘッドホンで爆音で聴いていると。ぜひ盛り上がってください。

―アルバムの話も聞いていいですか? リリースはいつ頃を予定しているんですか?

まだ決まっていないんだよね。アルバムを出して、やっぱりツアーがやりたいじゃん。連動させたいんで、ツアーがやれるっていうのが見えた時点でいろいろ計画は立てられると思うんだよね。だから、決まってはいないけど、アルバムは、まぁ、88%はできているかな。今回のシングルでいい曲を出しすぎちゃったんで、アルバムもグレードアップしたいから(笑)、あと1、2曲、新たに作ってもうちょっとがんばるわ。 

―「送る歌」のように小林さんがドラム以外の楽器を演奏している曲もあるんですか?

あるよ。瞳ちゃんがギターをやっとるのあるんだわ。「送る歌」と、どっちをシングルに入れようか迷った同じような世界観の曲がもう1曲あって、それもおもしろいよ。

―最後にもう1つ聞かせてください。『神様はいつも両方を作る』の中でBLANKEY JET CITYの3人が集まって、スタジオで演奏したと書かれていましたが、その後、DONUTというウェブサイトのインタビューで。

ああ、いつか3人でアルバムを作りたいって。

―おっしゃっていたじゃないですか。でも、本の中では、《あの時のまま、あの場所にいた方がいいよなと思う。》と書かれていました。気持ちが変わったのでしょうか?

変わったんだね。アルバムぐらいいいんじゃないの? わからんけど。

―聴きたい人はいっぱいいると思いますよ。

気持ちがころころ変わって申し訳ないんだけど、本を書いている時は、一生懸命やることしか考えとらんかったあの時は特別だったと思って、あれはもうできないなって感じて、そういう言葉になったんだよね。それがその時の素直な気持ちで。でも、DONUTでインタビューされたとき、そんなことを言わずに、もう1枚、誰かが死んじゃう前にさ、あの3人でアルバムを作るのもいいなと思ったんだよね。どんな音楽ができるんだろうって自分も思うし、みんなそれぞれいろいろなことがあっただろうし、だから、それは価値があるなって。どこまで行けるかわからんけどね。それで自分の人生でもう1回、あの二人と一生懸命になるのはいいかなって思ってる。

―アルバムを作ったらライブもやるんですか?

ね、どうなんだろうね。やるかもしれないね。本に書いたことと真逆のことを言っているんで、どっちやねんって言われるかもしれないけど、ころころ変わるんだね、心の中はね。そんな日々です。

<リリース情報>

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS
最新シングル『TOO BLUE』

発売中
購入URL:https://aoj.lnk.to/toobluepkgWN
配信URL:https://VA.lnk.to/N20XImWN

=CD収録曲=(初回生産限定盤・通常盤 共通)
1. TOO BLUE
2. JODY
3. 送る歌

=DVD収録曲=
『"BLOOD SHIFT TOUR 2019" FINAL at MYNAVI BLITZ AKASAKA』
1. Vinegar
2. 目覚める時
3. Watching TV ~English Lesson~
4. Sunny Precious
5. 目を閉じる映画
6. DEAD FISH
7. だからってさ
8. ぺピン
9. 見たこともない鳥
10. 暗いブルーは暗いブルーさ
11. METALLIC MERCEDES
12. Old Love Bullet Gun
13. SKUNK

Official Website:http://www.sexystones.com/
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