本イベントは、KDDI (au 5G)と渋谷区が推進する創造文化都市事業への貢献を目的とした「渋谷5Gエンターテインメントプロジェクト」の一環。
今回開催された「ネトフリシネマ in バーチャル渋谷」は、現実世界でもビジネスパートナーとして強固な関係性を持つ、KDDIとNetflixが、バーチャル空間でもタッグを組み、新たな視聴体験を提供する上映会イベント。期間中は、Netflixオリジナルアニメシリーズ4作品『日本沈没2020』、『バキ』、『アグレッシブ烈子』、『攻殻機動隊 SAC_2045』を週替わりで上映、各回第1話~第3話を上映していく。
2020年、日本を始め世界中で5G回線が続々とスタートし始める中で、ユニークなの試みを行なっている本イベントでのバーチャル空間内の様子をお届けする。
clusterアプリのダウンロードや登録で準備を済ませてアクセスすると、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中に突如、自分のアバターが出現。先ず目に飛び込んで来て驚かされるのは、その街の再現性であろう。スクランブル交差点の周辺の高く聳え立つビルに囲まれた並びや、実在の看板が忠実に再現されており、思わず空間内をどこまで行けるのか散歩してみたくなる。後から参加してきた参加者たちも、物珍しそうにあちらこちらへと徘徊し、新しい世界の機能を試したり、リアリティあふれる渋谷の空間を散歩する。アバター同士が顔を合わせる場面では、目の前でジャンプしあって挨拶を交わす微笑ましい場面も散見された。そして何より、リアルに再現された渋谷の街には、渋谷現地に行かないと体験することのできない、街並みに即したXRアートも再現、バーチャルならではの演出や近未来的な装飾を加えた特別な空間が広がる。自分のデバイスの中に新しい世界軸の渋谷が形成されている喜びと、時代はここまで進んでいたのかとVR空間のレベルの高さに驚かされた。
上映時間が近くなると、アバターが続々とスクランブル交差点に集合し始め、全アバターが巨大スクリーンに釘付けになる。
また、システムの設定変更で三人称視点をオフにすることも可能。アバター視点に変更することで、FPSさながら完全にバーチャル空間に没入できることにも触れておきたい。その状態で作品鑑賞中スクリーンにカメラ視点を移すと、実際に目の前で巨大スクリーンを見上げた状態を作り上げることができる。筆者が体験した初日の『日本沈没2020』上映イベントでも、震災に見舞われて倒壊する建物や唸るような轟音を立てながら沈没していく日本の恐ろしさが切に伝わるような、バーチャル空間内でも迫力のある映像を楽しむことができた。また、それに対してアバターがリアクションを発することもでき、シーン毎に場内でリアクションが生じているのも、コロナ禍で久しく体験していなかった集合型イベントを疑似体験できたようで、久しぶりの感覚に心が熱くなった。

今回は、これまでも数多くのイベントが開催されて来た渋谷というリアルの場所でも、なかなか実現できなかったであろうスクランブル交差点という場所をジャックしたバーチャル空間で体験できた。友人を始め、気軽に人と会って交流できる空間がもう一つ成立していることを体験すると、新しい時代の到来にときめきを感じずにはいられなかった。
<イベント情報>

イベント「ネトフリシネマ in バーチャル渋谷」
2020年10月9日(金)~10月28日(水)
Netflixオリジナルアニメシリーズ4作品(『日本沈没2020』、『バキ』、『アグレッシブ烈子』、『攻殻機動隊 SAC_2045』)を週替わりで上映。
『日本沈没2020』:10月9日、10日
『バキ』:10月16日、17日
『アグレッシブ烈子』:10月23日、24日
『攻殻機動隊 SAC_2045』10月27日、28日
「ネトフリシネマ in バーチャル渋谷」ウェブサイト:https://shibuya5g.org/article/netflix-cinema/
cluster:https://cluster.mu
Netflixコミコミのau 5G料金プラン
https://www.au.com/mobile/charge/