米高校の武装職員が18歳女性に発砲、その瞬間を捉えた動画
オークランド郡のカレン・マクドナルド検事が3日にクランブリー夫妻の訴追を発表した後、連邦保安官事務所は夫妻が逃亡したことを公表し、逮捕につながる情報には1万ドルずつ賞金を支払うと申し出た。連邦保安官は夫妻がATMから4000ドルを引き出して、マクドナルド検事の記者会見の後は携帯電話を切っていたことを明らかにした。「逃亡と検事の電話を無視した行為で、間違いなく罪は重くなります。夫妻は今回の悲劇の責任を逃れることはできません」と、オークランド郡のマイケル・ブシャール保安官はコメントした。
警察へのたれこみにより、デトロイトの商業施設近くでクランブリー夫妻所有のKia Seltos SUVが発見された。デトロイトニュースの報道によれば、夫妻が身を潜めていると思われるこの施設はミシガン州オックスフォードから40マイルほど離れていた。最終的に夫妻は大人しく拘束されたが、建物から「立ち去る時にはひどく疲弊していた」と、デトロイト警察のジェームズ・ホワイト署長は土曜午前の記者会見で述べた。
保安官事務所は4日午前2時45分、ジェームズ・クランブリー容疑者がオークランド郡拘置所――息子のイーサンが勾留されているのと同じ拘置所――に、ジェニファー・クランブリー容疑者がオークランド郡拘置所別館に勾留されたと発表した。4日午前の罪状認否では2人とも過失致死罪で無罪を主張した、とCNNは報じている。
マクドナルド検事はイーサン逮捕から数日内に浮上した証拠に基づき、学校銃乱射事件の容疑者の両親を訴追するという異例の措置を講じた。
検察によると、学校職員は事件前日と当日の2回、クラスメートを脅したことについてイーサンと話をした。3日にはこの時の話し合いの詳細が明らかになった。
この出来事について学校から通知を受けた母親のジェニファーは、「怒ってないわよ。見つからないようにしてね」という携帯メールをイーサンに送信した。ブラックフライデーに当たる事件の4日前、父親のジェームズはイーサンを連れてシグ・ザウエルの拳銃を買いに行った。イーサンはほどなくソーシャルメディアに「俺の恋人」と写真を投稿した。
イーサン容疑者は無罪を主張
クランブリー夫妻は事件の数日前にも学校職員と面談していた。イーサンが「血まみれ」「考えが止まらない、助けて」という文字を添えた銃と射殺体のイラストを描いているのを、他の教師が見つけたためだ。
事件の数時間前の面談で、クランブリー夫妻は学校側から48時間以内に息子にカウンセリングを受けさせるよう言われた。だが両親がその日のうちに息子を学校から連れ出すことに「抵抗」したため、イーサンはそのまま校内に留まった。イーサンがすでに父親の銃を所有していたかどうか、誰も問いたださなかった。のちに父親のジェームズは、銃が寝室のカギのない箱に置きっぱなしだったことを認めたという。
「乱射事件の犯人は校内に侵入して引き金を引いた人物ではありますが、他にも11月30日の事件に加担した人物がいます。
検察いわく成人として裁判にかけられるイーサン・クランブリー容疑者は、4件の第1級殺人罪と7件の殺害目的での暴行罪、1件のテロ行為罪を含む24件の重罪に問われている。容疑者は弁護士を通じて、全ての罪状で無罪を主張した。有罪が確定すれば、イーサンには終身刑が求刑される。
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