NFTプラットフォーム「Kollektion(コレクション)」を運営する香港のスタートアップKLKTN Ltd.が12月3日、NFTのテクノロジーや未来、Kollektion事業概要について説明する『Kollektionセミナー』をBEENOS 本社にて開催した。
NFT プラットフォームKollektionは、元ライフネット生命共同創業者・岩瀬大輔と、東京を拠点に活躍するレコードプロデューサー兼ソングライターのジェフ・ミヤハラ、そしてDapper Labs社の初期メンバーであるファビアーノ・ソリアーニの三名によって2021年7月に創業。
この日のセミナーでは岩瀬とミヤハラが登壇し、現在急速に注目を集めつつあるNFTについての説明はもちろん、購入方法や使い方などKollektionを実際にレクチャーしながらNFTの「今」を紹介するものとなった。現在は大沢伸一やMIYAVI、Kevin Wooといったアーティストとプロジェクトを進行中のKollektion。その立ち上げの経緯やNFTの可能性・課題点について、セミナー終了直後の岩瀬とミヤハラに話を聞いた。
──まずは、ジェフさんと岩瀬さんがNFTプラットフォーム「Kollektion」を立ち上げた経緯から教えてください。
ジェフ・ミヤハラ:僕はこれまで21年間音楽を作らせてもらい、たくさんのアーティストと仕事をしながらアナログレコードやCD、MDなど様々なファイルフォーマットの形式を見てきました。そんな中で2008年、JUJU feat. Spontaniaの「素直になれたら」と Spontania feat.JUJUの「君のすべてに」が着うた、着メロを中心にデジタルヒットしました。その頃からスマートフォンが普及し始め、音楽はYouTubeやSpotifyなどストリーミングやサブスクで聴く時代へと移り変わっていきます。その時に僕は、ストリーミングやサブスクに対してマネタイズの部分で危惧を覚え、2014年くらいから逆にCDにフォーカスしていきました。そのおかげでクリス・ハートに出会い、S.M Entertainment所属のアーティストをプロデュースすることができたんですよね。
ジェフ・ミヤハラ KLKTN Limited CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)
日本と韓国にルーツを持つ音楽プロデューサーでありソングライター。J-POP / KPOPを始めとする260以上のアーティストをグローバルにプロデュースし、彼の携わった作品はフィジカル・デジタル含めて4000万枚以上のセールスを記録。
──敢えて世の中の流れとは逆の方向へシフトしたと。
ミヤハラ:もちろんストリーミングやサブスクからもミリオンヒットは生まれていますが、アーティストとしてのロングヒットが本当に少なくなってきたと思っていて。何がそうさせたのかを考えた時に、これからは「アーティストとの体験」が本当に大事だなと思い至りました。海外では特に、アーティストではなくプレイリストで音楽を聴くようになっている。その状況を鑑みると、日本はまだアーティストを大切にする土壌が残っている。それは本当に誇るべきことだと思っています。
──なるほど。
ミヤハラ:ストリーミングやサブスクから入るアーティスト印税やソングライター印税の比率は、フィジカルに比べるととても低い。もちろん、普及したことによってパイも大きくなりましたから、大成功しているアーティストなら何も問題ありません。しかし、そうでないアーティストの格差は広がる一方なんですよね。タイアップや広告をどれだけ取れるか、その戦場も激化しています。
そんな時にNFTに出会い、「これはすごい!」と衝撃を受けました。これをJ-POPやK-POPに導入したらどうなっていくのだろう? と久しぶりにワクワクしたんです。それが今年の上旬で、そのすぐ後に現在のビジネスパートナーである岩瀬大輔と巡り合うのだから人生は不思議だなと思いますね。
──そもそもNFTとはなんなのか、改めてお二人の言葉で説明していただけますか?
ミヤハラ:MP3などと同様、あくまでもファイルフォーマットの一つです。これまでと違うのは、オーディオやピクチャ、ムービーなど各デジタルファイルに”所有”という概念を与え、一つひとつのファイルに独自のコードをつけることが出来るんです。
岩瀬大輔:僕たちが子供の頃は、ラジオから流れる音楽をカセットに録音したり、レンタルショップで借りたCDをCD-Rに焼いたりしていました。でも、本当にお気に入りのアーティストの作品は自分で買いますよね。MP3も複製しようと思えばできるけど、それは「所有している」のとは感覚が違う。例えば著名な写真家のプリントは、ネガさえあればコピーはいくらでもできますが、そこになぜ人々が何十万、何百万とお金を出すかというとそれは「オリジナルプリント」といって、写真家自らが作品完成までディレクションを行い、枚数限定でプリントしたものだからです。そこに多くの人が価値を見出すから高額で取り引きされるわけですよね。
NFTも同様に、デジタルアセットに対してオーセンティックな流通数を制限できるわけです。それを所有することに何らかの価値を持つ人たちが値段をつけ、お互いに取引するところが、今までのデジタルデータとの大きな違いになります。
──実際にKollektionを立ち上げ、現在はどんな手応えを感じていますか?
ミヤハラ:まだまだNFTを知っている人は圧倒的に少ない。そうした中で、自分たちは今新しいグラウンドを作っていることを改めて気づかせてもらっています。現在は大沢伸一さんやMIYAVIさん、Kevin Wooといったアーティストとプロジェクトを進行中ですが、例えばMIYAVIさんのファンとフォーカスグループを作り、NFTを使ったどんなコンテンツに興味があるか声を募るということをしています。そうやって新しい遊び方や、新しいコミュニティの作り方、新しい価値の付け方、新しいメディアの届け方など、それぞれの「大正解」を見つけるまで努力を続け、アイデアのキャッチボールをファンやアーティストともし続けたいと思っています。
写真:2022年1月より、MIYAVIのデビュー20周年を記念したNFT等を販売する「Month of MIYAVI」のアイテム例
岩瀬:ブロックチェーンは最先端テクノロジーだと思われていますが、すごく人間臭いんです。もともと「分散型」と言われていて、掲示板などコミュニティで意見を自由に出し合ったり、投票で決めたりするようなスタンスなんです。中央集権なものへのカウンター的なところもあるので、ちょっとヒッピーっぽくもありますよね(笑)。そういう意味で音楽やサブカルチャーとの親和性も高いのかなと。アメリカで最近発表された新しいNFTのプロジェクトでは、音楽の版権にみんなで出資し、その方向性もみんなで決めて利益を分配するシステムを構築していました。共産主義的というか、コミュニティをすごく大事している「場」なので、これから音楽の分野でも様々な使われ方がされていくんじゃないかなと思っています。
岩瀬⼤輔 KLKTN Limited CEO(チーフ・エグゼキュティブ・オフィサー)
ライフネット生命共同創業者であり同社をIPOまで率いた日本フィンテック界のパイオニア、岩瀬大輔が彼の第2のスタートアップとしてKLKTNを率いる。ハーバード・ビジネス・スクール卒業、世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダー。現在香港を拠点に活躍。熱狂的なジャズファンでありピアニスト。
──他のプラットフォームにはない、Kollektionならではの特徴や強みというと?
岩瀬:今、アメリカで話題になっているNFTアートは、何百万、何千万で取引されたものばかりですよね。そうすると、一般の音楽リスナーは買わないじゃないですか。私たちKollektionでは、手数料の少ないFLOWというブロックチェーンを用いることでそのハードルを下げることに成功しました。また、クリプトに慣れていない方はクレジットカードでも売買できる仕組みになっていて、それによって一般的な音楽リスナーにもたくさん届けたいと思っています。
ミヤハラ:現在KollektionではFLOWというブロックチェーンを用いていますが、今後、Kollektion上のNFTが違うプラットホームでも開けるようになる。例えばプレイステーションのソフトはセガサターンではプレイできない、みたいな互換性の問題がNFTにもありましたが、今後はそういったことがなくなり全てがシームレスになっていくので。僕が大好きな映画『レディプレイヤー1』の世界になっていくのではないかと思っていますね(笑)。
それにKollektionは、クリエイティブに携わってきたスタッフが非常に多いので、アーティストとも緊密に連携をとって動けていますし、先ほども言ったようにファンの方々ともっと近づきたいと思っています。
──それはやはり、ジェフさんがアーティスト畑出身であることが大きいですよね。
ミヤハラ:今、自分が貢献できるところはやはりそういう部分でもあるかなと思っていますね。
──実は、岩瀬さんもピアノを演奏されるとお聞きしました。
岩瀬:もともとアートやカルチャーが好きで、歌舞伎などもよく観に行っていました。子供の頃はクラシックを弾いていたのですが、小学生でやめて。『オペラ座の怪人』を観てミュージカルの音楽に興味を持ったんです。高校でジャズに傾倒し、大学はジャズ研に入ってピアノを弾いていました。もともとテクノロジーと金融に興味があったのですが、NFTはさらにそこにアートやカルチャーも入ってくるので、自分がやりたいことができる場所だと感じています。
──本当に、出会うべくして出会った2人なのですね。
岩瀬:本当にラッキーだったと思います。ベンチャーって、若い人たちがやるのももちろん勢いがあって素晴らしいと思うのですが、僕らは比較的年齢層も高いので(笑)、それぞれの分野でそれなりに実績を積んできた人たちが集まっている。だからこそ手際も良く、投資家の方たちにも「これだけの期間でよくここまで準備ができたね」と言われます(笑)。当然、これまでの信用があるから一発屋で終わらせるわけにはいかない。後ろ指を差されないような、どこに出しても恥ずかしくない価値ある企業を目指し、アーティストやファンと共に新しい価値観を創造していきたいと思います。
Kollektion
https://klktn.com/ja
NFT プラットフォームKollektionは、元ライフネット生命共同創業者・岩瀬大輔と、東京を拠点に活躍するレコードプロデューサー兼ソングライターのジェフ・ミヤハラ、そしてDapper Labs社の初期メンバーであるファビアーノ・ソリアーニの三名によって2021年7月に創業。
J-POPやアニメ、K-POPなどアジアのカルチャーを世界に向けて発信することを目指しており、コミュニケーション機会などNFTを通じて広く提供するため、開始当初はクレジットカードでの購入が可能となっており、暗号資産を保有していなくても利用できるという。
この日のセミナーでは岩瀬とミヤハラが登壇し、現在急速に注目を集めつつあるNFTについての説明はもちろん、購入方法や使い方などKollektionを実際にレクチャーしながらNFTの「今」を紹介するものとなった。現在は大沢伸一やMIYAVI、Kevin Wooといったアーティストとプロジェクトを進行中のKollektion。その立ち上げの経緯やNFTの可能性・課題点について、セミナー終了直後の岩瀬とミヤハラに話を聞いた。
──まずは、ジェフさんと岩瀬さんがNFTプラットフォーム「Kollektion」を立ち上げた経緯から教えてください。
ジェフ・ミヤハラ:僕はこれまで21年間音楽を作らせてもらい、たくさんのアーティストと仕事をしながらアナログレコードやCD、MDなど様々なファイルフォーマットの形式を見てきました。そんな中で2008年、JUJU feat. Spontaniaの「素直になれたら」と Spontania feat.JUJUの「君のすべてに」が着うた、着メロを中心にデジタルヒットしました。その頃からスマートフォンが普及し始め、音楽はYouTubeやSpotifyなどストリーミングやサブスクで聴く時代へと移り変わっていきます。その時に僕は、ストリーミングやサブスクに対してマネタイズの部分で危惧を覚え、2014年くらいから逆にCDにフォーカスしていきました。そのおかげでクリス・ハートに出会い、S.M Entertainment所属のアーティストをプロデュースすることができたんですよね。
ジェフ・ミヤハラ KLKTN Limited CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)
日本と韓国にルーツを持つ音楽プロデューサーでありソングライター。J-POP / KPOPを始めとする260以上のアーティストをグローバルにプロデュースし、彼の携わった作品はフィジカル・デジタル含めて4000万枚以上のセールスを記録。
数多の楽曲を名誉ある賞の受賞に導いている。
──敢えて世の中の流れとは逆の方向へシフトしたと。
ミヤハラ:もちろんストリーミングやサブスクからもミリオンヒットは生まれていますが、アーティストとしてのロングヒットが本当に少なくなってきたと思っていて。何がそうさせたのかを考えた時に、これからは「アーティストとの体験」が本当に大事だなと思い至りました。海外では特に、アーティストではなくプレイリストで音楽を聴くようになっている。その状況を鑑みると、日本はまだアーティストを大切にする土壌が残っている。それは本当に誇るべきことだと思っています。
──なるほど。
ミヤハラ:ストリーミングやサブスクから入るアーティスト印税やソングライター印税の比率は、フィジカルに比べるととても低い。もちろん、普及したことによってパイも大きくなりましたから、大成功しているアーティストなら何も問題ありません。しかし、そうでないアーティストの格差は広がる一方なんですよね。タイアップや広告をどれだけ取れるか、その戦場も激化しています。
そんな中で、どうやってサバイブしていくことが出来るかをずっと模索していました。それこそARを試してみたり、ハッシュタグプロジェクトを立ち上げたり、ずっとモヤモヤしていたんです。
そんな時にNFTに出会い、「これはすごい!」と衝撃を受けました。これをJ-POPやK-POPに導入したらどうなっていくのだろう? と久しぶりにワクワクしたんです。それが今年の上旬で、そのすぐ後に現在のビジネスパートナーである岩瀬大輔と巡り合うのだから人生は不思議だなと思いますね。
──そもそもNFTとはなんなのか、改めてお二人の言葉で説明していただけますか?
ミヤハラ:MP3などと同様、あくまでもファイルフォーマットの一つです。これまでと違うのは、オーディオやピクチャ、ムービーなど各デジタルファイルに”所有”という概念を与え、一つひとつのファイルに独自のコードをつけることが出来るんです。
岩瀬大輔:僕たちが子供の頃は、ラジオから流れる音楽をカセットに録音したり、レンタルショップで借りたCDをCD-Rに焼いたりしていました。でも、本当にお気に入りのアーティストの作品は自分で買いますよね。MP3も複製しようと思えばできるけど、それは「所有している」のとは感覚が違う。例えば著名な写真家のプリントは、ネガさえあればコピーはいくらでもできますが、そこになぜ人々が何十万、何百万とお金を出すかというとそれは「オリジナルプリント」といって、写真家自らが作品完成までディレクションを行い、枚数限定でプリントしたものだからです。そこに多くの人が価値を見出すから高額で取り引きされるわけですよね。
NFTも同様に、デジタルアセットに対してオーセンティックな流通数を制限できるわけです。それを所有することに何らかの価値を持つ人たちが値段をつけ、お互いに取引するところが、今までのデジタルデータとの大きな違いになります。
──実際にKollektionを立ち上げ、現在はどんな手応えを感じていますか?
ミヤハラ:まだまだNFTを知っている人は圧倒的に少ない。そうした中で、自分たちは今新しいグラウンドを作っていることを改めて気づかせてもらっています。現在は大沢伸一さんやMIYAVIさん、Kevin Wooといったアーティストとプロジェクトを進行中ですが、例えばMIYAVIさんのファンとフォーカスグループを作り、NFTを使ったどんなコンテンツに興味があるか声を募るということをしています。そうやって新しい遊び方や、新しいコミュニティの作り方、新しい価値の付け方、新しいメディアの届け方など、それぞれの「大正解」を見つけるまで努力を続け、アイデアのキャッチボールをファンやアーティストともし続けたいと思っています。
写真:2022年1月より、MIYAVIのデビュー20周年を記念したNFT等を販売する「Month of MIYAVI」のアイテム例
岩瀬:ブロックチェーンは最先端テクノロジーだと思われていますが、すごく人間臭いんです。もともと「分散型」と言われていて、掲示板などコミュニティで意見を自由に出し合ったり、投票で決めたりするようなスタンスなんです。中央集権なものへのカウンター的なところもあるので、ちょっとヒッピーっぽくもありますよね(笑)。そういう意味で音楽やサブカルチャーとの親和性も高いのかなと。アメリカで最近発表された新しいNFTのプロジェクトでは、音楽の版権にみんなで出資し、その方向性もみんなで決めて利益を分配するシステムを構築していました。共産主義的というか、コミュニティをすごく大事している「場」なので、これから音楽の分野でも様々な使われ方がされていくんじゃないかなと思っています。
岩瀬⼤輔 KLKTN Limited CEO(チーフ・エグゼキュティブ・オフィサー)
ライフネット生命共同創業者であり同社をIPOまで率いた日本フィンテック界のパイオニア、岩瀬大輔が彼の第2のスタートアップとしてKLKTNを率いる。ハーバード・ビジネス・スクール卒業、世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダー。現在香港を拠点に活躍。熱狂的なジャズファンでありピアニスト。
──他のプラットフォームにはない、Kollektionならではの特徴や強みというと?
岩瀬:今、アメリカで話題になっているNFTアートは、何百万、何千万で取引されたものばかりですよね。そうすると、一般の音楽リスナーは買わないじゃないですか。私たちKollektionでは、手数料の少ないFLOWというブロックチェーンを用いることでそのハードルを下げることに成功しました。また、クリプトに慣れていない方はクレジットカードでも売買できる仕組みになっていて、それによって一般的な音楽リスナーにもたくさん届けたいと思っています。
ミヤハラ:現在KollektionではFLOWというブロックチェーンを用いていますが、今後、Kollektion上のNFTが違うプラットホームでも開けるようになる。例えばプレイステーションのソフトはセガサターンではプレイできない、みたいな互換性の問題がNFTにもありましたが、今後はそういったことがなくなり全てがシームレスになっていくので。僕が大好きな映画『レディプレイヤー1』の世界になっていくのではないかと思っていますね(笑)。
それにKollektionは、クリエイティブに携わってきたスタッフが非常に多いので、アーティストとも緊密に連携をとって動けていますし、先ほども言ったようにファンの方々ともっと近づきたいと思っています。
ハイプロファイルなアーティストを連れてきて、「これなら高値で売れるでしょ」みたいなビジネスは全く考えてないんです。今の音楽業界、エンタメ業界で抱えている悩み、そしてファンが抱えている悩みやニーズにしっかりお応えしていきたい。他のプラットフォームとはミッションもバリューも違うのかなと思っていますね。
──それはやはり、ジェフさんがアーティスト畑出身であることが大きいですよね。
ミヤハラ:今、自分が貢献できるところはやはりそういう部分でもあるかなと思っていますね。
──実は、岩瀬さんもピアノを演奏されるとお聞きしました。
岩瀬:もともとアートやカルチャーが好きで、歌舞伎などもよく観に行っていました。子供の頃はクラシックを弾いていたのですが、小学生でやめて。『オペラ座の怪人』を観てミュージカルの音楽に興味を持ったんです。高校でジャズに傾倒し、大学はジャズ研に入ってピアノを弾いていました。もともとテクノロジーと金融に興味があったのですが、NFTはさらにそこにアートやカルチャーも入ってくるので、自分がやりたいことができる場所だと感じています。
──本当に、出会うべくして出会った2人なのですね。
岩瀬:本当にラッキーだったと思います。ベンチャーって、若い人たちがやるのももちろん勢いがあって素晴らしいと思うのですが、僕らは比較的年齢層も高いので(笑)、それぞれの分野でそれなりに実績を積んできた人たちが集まっている。だからこそ手際も良く、投資家の方たちにも「これだけの期間でよくここまで準備ができたね」と言われます(笑)。当然、これまでの信用があるから一発屋で終わらせるわけにはいかない。後ろ指を差されないような、どこに出しても恥ずかしくない価値ある企業を目指し、アーティストやファンと共に新しい価値観を創造していきたいと思います。
Kollektion
https://klktn.com/ja
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