【画像を見る】「SHACHI SUMMER 2024」DAY1の様子(全28枚)
今年の会場は、埼玉県にあるハイブリッド・レジャーランド東武動物公園。遊園地と動物園を併設しているレジャーランドの中にあるイベントステージHOLA!がその舞台となった。この日の埼玉の最高気温は36℃。夕方5時スタートとは言え、まだまだ蒸し暑い。会場はドーム状の屋根付きの半野外ステージ。蒸し暑さに加えて、タフ民(ファンの呼称)の熱気がこもる中、ライブの始まりを告げるblurの「SONG2」が流れ出すと、タフ民のスイッチが入り、テンションが徐々に高まっていく様子が感じられた。続いて、祭り囃子的なSEに乗せて、モニターに4人のメンバーが映し出されると、タフ民のクラップや声援もどんどん大きくなっていく。
そして、秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈の4人が14人のダンサーと9人のスタプラ研究生を従えてステージに登場。「TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン)」で、シャチサマという名の夏祭りがスタート。8月7日にリリースされたばかりの3rdEP『待ち合わせに、飽きもと。

ここで、最初のMCパートへ。1人ずつの自己紹介を経て、マリン風の新衣装について説明すると、会場からは「可愛い!」との声が上がる。そして、大黒柚姫の「夏の思い出作れますか? 夏を感じちゃおう!」というかけ声で次のブロックへ。ビーチボールや浮き輪、水鉄砲を持ちながら、スタプラ研究生と共に「じりじり夏活委員会 feat.しまじろう」を披露すると、動物の耳の付いたカチューシャと手袋をして、ブラス民と共に「ケモノノハナミチ」を披露した。

秋本帆華

咲良菜緒

大黒柚姫

坂本遥奈
そして、<トリ トリ><プリ プリ>というコール&レスポンスでお馴染みの「あなたのトリコ~究極の愛~」へ。この曲ではカラーボールを投げるファンサービスも。
前半最後となる次のブロックは、再びブラス民が加わった「ごぶれい!!しゃちほこでらックス」でスタート。水しぶきが上がる中、コールの一体感が生まれると、続いてはセンターステージで「Rainbow」を披露。前半は、お祭りソングやライブ定番ソング、チームしゃちほこ時代の懐かしの鉄板曲といった攻め攻めのセットリストだったので、その流れでの最後に歌われた王道アイドルソングとも言える「Rainbow」は、クールダウン的なアクセントにもなり、さらに、大量の紙吹雪の演出も加わり、圧倒的な多幸感に溢れる前半戦のラストとなった。
続いて、後半戦最初のブロックは、咲良と坂本の2人がステージに登場し、”はなおん♪”という名のユニットで、新曲「CABRIOLET」を初披露。咲良のキラキラとしたボーカルと坂本のラップが映える、いわゆる”チル”なパーティーチューン。初披露となったのだが、タフ民もサビでペンライトを左右に振って盛り上げてゆく。そして、続いては、秋本と大黒が”冷めたポテトの復活方法”というユニット名で「きっと神回クライマックス♡」という曲を披露。
ちなみに、「CABRIOLET」の歌唱中、モニターには咲良と坂本が地元・愛知県の247号線をオープンカーに乗ってドライブする様子が描かれたMUSIC VIDEOが映し出されていた。この曲は、ライブ直後から、TEAM SHACHIの公式YouTubeチャンネルでも公開されている。もう1曲のユニット曲「きっと神回クライマックス♡」も含め、今後の配信やリリースなどの情報発信を楽しみにチェックしていて欲しい。
そんなユニット曲2曲の初披露というサプライズを経て、後半戦はさらに怒涛のセトリが組まれていた。まずは、ブラス民と共に「Rocket Queen feat. MCU」をパフォーマンス。肘を前に突き出して回すサビのダンスでお馴染み、真似して踊るタフ民の姿も見られた。そして、最新EPより「のんあるすいけん feat.炒飯」へ。最近のリリースイベントやアイドルフェスでもほぼ毎回披露している新たなライブ定番曲。イントロや間奏部分での<あい あい>というタフ民のコールも映える1曲だ。最後の秋本がパラパラ炒飯を作るダンス、そして、それを見守る他のメンバー3人とタフ民……という構図も何ともほっこりするシーンとして定着しつつある。
そして、いよいよ祭りもクライマックスといった感じで、最後のブロックへと突入すると、秋本の「一緒にエンジョイしてくれますか?」という煽りから「エンジョイ人生」でスタート。モニターにリハーサル映像が映し出される中、メンバーそれぞれが放水銃や水鉄砲を持ち、客席を移動しながらのパフォーマンスしていく。まさに「水かけ祭」といった感じの「本祭り」ブロックが始まったと感じさせると、タオル曲「JOINT」へ。ワーナーミュージック・ジャパンunBORDEのレーベル所属期の先輩、RIP SLYMEのカバーということで、メンバーそれぞれのラップも心地良く響き、何度も水しぶきが上がる中、一斉に回されるタオルの景色は圧巻だった。さらに、次の曲でも圧巻の光景は続く。坂本が「水を撒いた後は、サビで大きなアサガオを咲かせてね」と語ると人気曲「アサガオ」へ。坂本が振り付けたダンスをタフ民も一緒に踊り、会場にさらなる一体感が生まれていく。モニターに映し出された4色のペンライトは、まさに4色のアサガオ。夏の夕暮れに野外で聴く大黒の落ちサビには、蝉の鳴き声という自然の演出も加わり、松隈ケンタによるメロディがさらに美しく、そして、儚くも感じられた。

少しずつ涼しくなり、暗くなり始めて、誰もが祭りの終わりを感じ始めたところで、大黒が空気を変える。「いい感じだけどよー、まだまだ声出せるよな? まだまだ沸けるよな?行くぞ-!」という煽りから「沸き曲」へ。TEAM SHACHIの新たなライブアンセムとなったこの曲にブラス民が加わることで、アンセムとしての強度がさらに増してゆく。
本編のラストブロックが「本祭り」だったとするならば、続くアンコールは、まさに「後夜祭」といった趣に。可愛いTEAM SHACHIをとことん堪能できる「おとなりさん」では撮影可能タイムに。Tシャツ姿のメンバーが客席内を練り歩きながら、思い思いのポーズをタフ民のスマホに向けてゆく。続いて、アンコール2曲目は「光」。秋本が作詞を手掛けたこの曲が初披露されたのは、2022年に大阪城音楽堂で行われたシャチサマだ。メンバーにとっても、タフ民にとっても思い入れの強いこの曲をアンコールに持ってくる、そして、センターステージで披露するという何とも心憎い演出であった。
アンコールのMCでは新たな発表も。
そして、シャチサマDAY1最後の1曲は、ブラス民も加わった「乙女受験戦争」。しっとり可愛く始まったアンコール=後夜祭だったが、最後は再びTEAM SHACHIとタフ民らしく、最大のコール&レスポンスで、本気と本気のぶつかり合いを見せて、DAY1が終了した。秋本が「シャチサマ1日目、本当に楽し過ぎました。今日は全員と目が合ったと思います。夢の満員の日本武道館ライブに向けて、これからもいい意味で期待を裏切っていきたい。皆さんが見逃せない、目が離せないようなグループになっていきたい」と語った姿とそれをじっと見つめるタフ民の姿が胸に、そして、心に残った。
DAY1で披露された「愛のニルバーナ」には、<シャチっていったらライブだね ライブといったらシャチだよね>という歌詞があるが、多くのタフ民が<夏っていったらシャチサマだね>と再認識させられたような……特別感満載のライブ。DAY2は【沸騰!リアルサウナ HOLA!】と題して、まったく異なるセットリストで開催される。

<セットリスト>
SHACHI SUMMER2024~サマースプラッシュ!やんちゃで自由な真夏の祭典~
8月10日(土)
1. TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン )
2. BURNING FESTIVAL
3. 愛のニルバーナ
4. 雨天決行
5. じりじり夏活委員会 feat.しまじろう
6. ケモノノハナミチ
7. あなたのトリコ~究極の愛~
8. Back 2 The Wild(Japanese ver.)
9. ごぶれい!しゃちほこでらックス
10. Rainbow
11. CABRIOLET / はなおん♪(咲良菜緒・坂本遥奈)
12. きっと神回クライマックス♡ / 冷めたポテトの復活方法(秋本帆華・大黒柚姫)
13. Rocket Queen feat.MCU
14. のんあるすいけん feat.炒飯
15. エンジョイ人生
16. JOINT
17. アサガオ
18. 沸き曲
19. FANTASTIC MIRAI
En1. おとなりさん
En2. 光
En3. 乙女受験戦争
<ライブ情報>
ROAD to TOKYO DOME CITY HALLシリーズ
友達万博~何迷ってるの?シャチにおいで!待ち合わせしよ!~
2024年
9月23日(月祝)神奈川県・新横浜NEW SIDE BEACH!!
10月18日(金) 埼玉県・ヘブンズロックさいたま新都心VJ-3
12月14日(土) 千葉県・柏PALOOZA
12月20日(金) 愛知県・名古屋ダイアモンドホール
決戦の鯱詣2025~ポジティブ・エキサイティング・ソウル・ライブ~
2025年1月4日(土)東京都・TOKYO DOME CITY HALL