3ピース・メタルバンド、ASTERISM(アステリズム)が、じわじわと注目を集めている。本記事では、ASTERISMが持つバンドの魅力について探っていきたい。


ASTERISMは、HAL-CA(Gt.Vo)、MIYU(Ba)、MIO(Dr)からなる、九州出身の3人組。その音楽性は轟音と強烈なビートの音圧でで聴くものをねじ伏せる、王道ヘヴィ・メタルからの流れを継承したものだ。

なんといっても圧倒的な説得力を持っているのが、3人のテクニカルな演奏力によるアンサンブル。1999年~2002年生まれで、所謂Z世代の彼らがヘヴィ・メタルに誘われたのは、どうやら日本のハードロック/ヘヴィ・メタルブーム世代にあたるであろう親の影響がありそうだ。それぞれ幼少期に両親などが聴いていた音楽の洗礼を受けて演奏活動を開始。HAL-CAはソロで、兄弟のMIOとMIYUはユニットを組み活動している中で、2014年に音楽コンテストでの出会いを機にASTERISMを結成。2017年に徳間ジャパンコミュニケーションズより1st EP『TheSession Vol.1』でデビューを果たすと、2019年には「SXSW」に出演。USツアーやアジアツアーも行うなど国内外で活動を続けている。初期は洋楽カバーも交えたインストゥルメンタルを演奏していたものの、2023年には初の全曲ボーカル入りのEP『ASIDE』をリリースして、可能性を広げている。

そんな彼らの知名度が一気に上昇したのが、アーティストの一発撮りを届けるYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の新プロジェクト「FLASH THE FIRST TAKE」だ。「THE FIRST TAKE」と同じ空間の中でアーティストたちが60秒間の一発撮りパフォーマンスに挑戦するこの企画に、HAL-CAが単独で二度に渡り出演したことで、「あの子はいったい誰!?」と俄然注目が集まった。

10月26日に公開された動画では、「ASIDE」収録曲「METAL」を披露。
冒頭から怒涛の速弾きフレーズを聴かせると、歌いながらも指先はせわしくなく高速リフとパワーコードのバッキングを繰り出して、一瞬たりとも目が離せない。さらに特筆すべきは、その歌声。淀みないハイトーンボイスは爽快極まりなく、最後は自ら弾く高音のハンマリング/プリングの連続にシャウトをユニゾンさせて、わずか60秒間で鮮烈な印象を残した。

10月28日には、2回目の出演を果たし、インスト曲「Planet Of Metal」を演奏。メタリックで幾何学的なフレーズだけでなく、フュージョン期のジェフ・ベックを連想させるような、哀愁漂うメロディアスなフレーズも聴かせて魅了した。動画コメント欄で”稲妻の指を持つ少女 / Lightning Fingers Girl”と、以前から称されている理由がわかるパフォーマンスであると共に、HAL-CA を擁するASTERISMがどんな楽曲を聴かせ、どんなライブを見せてくれるのか、俄然興味が湧いてくる。

10代から研鑽を積んできた演奏技術を駆使したインスト曲に、伸びやかなHAL-CAのボーカル曲も新たに武器として加わったことで、さらに躍進するであろうASTERISM 。”⼤衆(mass)に届き、響き、愛されるメタル”というコンセプトによる新たなジャンル「マスメタル」を掲げる彼らの、世界レベルの活躍に大いに期待したい。

<ライブ情報>

ASTERISM LIVE TOUR 2024 -PLANET OF METAL-
2024年11月10日(日)福岡eVOL
2024年11月16日(土)Yogibo META VALLEY
2024年11月29日(金)代官山Unit

チケット一般発売中
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チケットぴあ https://w.pia.jp/t/asterism-kyu/
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Official HP:https://asterism.asia/
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