海辺に打ち上げられた女性の両腕──謎に包まれた30年目の未解決事件 米
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1992年の米ロサンゼルス——海辺に打ち上げられた両腕が、ある女性の存在をこの世に刻みつけた。だがその名前は、誰の記憶にもほとんど残っていない。
シャリル・ゴセット。黒人女性、48歳。職もなく、成人した息子たちと共にロサンゼルス南西部で暮らしていた。彼女の名は、警察の記録にも、新聞のアーカイブにも、ほとんど姿を残していない。

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1992年11月28日午前10時、彼女は自宅を出たきり戻らなかった。当時乗っていたのは1973年式トヨタ・セリカ（2ドア）。その後の消息は不明。そして12月7日、ロサンゼルスの海岸に、1本の腕が打ち上げられる。翌8日、マリーナ・デル・レイ近くの別の浜辺で、もう1本の腕が発見される。距離にして約10分。あまりにも”計算されたような”間隔。LAPDと沿岸警備隊による捜索は、その年末には打ち切られた。
遺体の残りは見つからないままである。

この事件の最も奇妙な点は、「報道の少なさ」だ。投稿者によると、Google検索でヒットする記事はたった1件。実際、1992年12月21日付のロサンゼルス・タイムズに短く取り上げられたきり、報道の続報は一切ない。

「なぜ車両情報をすぐに追跡しなかったのか？なぜ、事件の翌年以降、一度も報道されなかったのか？」——Redditコメントより

シャリル・ゴセットは、社会的に不可視化されやすい存在だった。高齢、黒人、無職、シングルマザー。息子たちとの生活も詳細には明かされていない。彼女の死は、メディアや司法においても”軽く扱われた”可能性がある。コメント欄ではこんな声も上がる。

「私はLAPDの記録を請求しようとしたけど、拒否された。誰か、ロサンゼルスのメディアやドキュメンタリー制作者がこの事件に注目してくれないだろうか」——Redditコメントより

なぜ、これほどまでに記録が残っていないのか？　なぜ、当時の捜査は早々に打ち切られたのか？彼女の息子たちは今、どこで何をしているのか？　そして、誰が彼女を殺し、なぜ両腕だけが発見されたのか？　2024年現在、事件は未解決のままだ。Redditの投稿者は、声を上げることだけが「真実への一歩」だと信じている。
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