リオン・マイケルズ(Leon Michels)は今やトッププロデューサーとして知られる存在だ。ヴィンテージ機材やアナログ録音を駆使し、60~70年代のソウルやファンクの質感を忠実に再現しながら、ヒップホップ的な感性で現代的なセンスを加える彼の手腕は、クレイロ、カリ・ウチス、ノラ・ジョーンズといったビッグアーティストの作品を通じて広く注目を集めてきた。


プロデューサーとして多忙を極める一方で、彼はソウル/ファンクの人気レーベル Big Crown Records を運営し、7インチのリリースを積極的に展開。さらに、自身のプロジェクトであるエル・マイケルズ・アフェアー(El Michels Affair)としても精力的に活動を続けている。2023年に発表したザ・ルーツのブラック・ソートとのコラボ作『Glorious Games』に続く、2年ぶりのニューアルバム『24 Hr Sports』では、ソウルやファンクだけでなく、ヒップホップ、R&B、レゲエ、中東やアジアの音楽まで取り入れてきたこの名義で、新たなチャレンジを打ち出している。

クレイロ、ノラ・ジョーンズに加えて、Big Crown所属のデイヴ・ガイ、ガーナのフローレンス・アドゥーニ、ブラジルのホジェ(Rogê)、そして日本から坂本慎太郎が参加。音楽性を一気に拡張しただけでなく、ユニークな音作りを実践していることが伝わってくる。これまで築き上げてきた音楽的遺産をベースに、その先へと踏み出した今作は、エル・マイケルズ・アフェアーの新たな到達点であると同時に、プロデューサーとしての現在地を鮮やかに示すものとなっている。そんな彼へのインタビューが実現した。

クレイロ参加の「Anticipate」

「侘び寂び」と二次元的な音作り

―『24 Hr Sports』のコンセプトを聞かせてください。

リオン:エル・マイケルズ・アフェアーのアルバムを作り始めるときはいつもそうなんだけど、普段色んなジャンルやスタイルをやっているから、曲を作る前に、まずは自分なりの小さな世界を作ることから始めるんだ。MFドゥームやパスター・T. L. バレットをよく聴いていたから、ああいう感じの音が自分の作りたい音の基盤になった。

それから最近、団体競技をやるようになったんだ。野球とか。
そうしたら、音楽とスポーツに似たところがあることに気が付いた。

―というと?

リオン:音楽はチーム・スポーツのようなものだと思ってさ。うまくいくためにはたくさんの手を必要とするし、アーティストやプロデューサーはクレジットが残るけど、最終的には他にもたくさんの色んな要因が絡み合って音楽は生まれる。スポーツに取り組むことで、ミュージシャンとしてすごくインスパイアされたよ。似ている点が多いことがわかって、スポーツ全般がクリエイティブなキックオフ・ポイントになったんだ。

1980年代の雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』の二次元的(two-dimensional)なデザインがインスピレーションにあると資料にありました。その「二次元的」というのは、どういうことなのか説明してもらえますか?

リオン:実は雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』のバックナンバーを大量に買ったんだ。80年代のそういう雑誌のデザインは平面感があるんだよね。すごくカラフルで鮮やかな感じでさ。

僕は音楽を作るときにビジュアルを必要とするんだ。映画のシーンを想像するときもあるし、曲ごとにムードを定めるような単語を用意することもある。今回はあの雑誌を眺めていたら何かがピンと来たんだよね。
明るくてカラフルだけど、ガーゼみたいに目の粗い、平面的なクオリティがあって。ローファイだけど格別なデザインで、芸術性が非常に高い。そういうデザインを見ていたら、「これを音楽にしたらどんな感じだろう」と考えるようになった。今回のアルバムのムードはそうやって生まれたんだ。

―その二次元的な感覚を、どのように音楽に落とし込んでいったのでしょうか。

リオン:そうだな……僕が音楽を作るメソッドを一番うまく描写できる言葉は、日本語の「侘び寂び」なんだ。

―侘び寂び?

リオン:そのプロセスは絶えず行われている。モダンで豊かで新しいサウンドがあったとして、それをテープを通して再生してみたり、他のマシンにかけてみたりすることによって、常に色が層になって重なっている状態を作ると、現実感が少し薄れて、より二次元的なものになるような感じがする。僕はそういうタイプのサウンドが好きだね。クリーンすぎたり、ピカピカで傷ひとつない状態(pristine)すぎたりするものは好きじゃない。二次元的っていうのはそういうことなんだ。それは必ずしも悪いことじゃない。
写真をコピー機にかけて、さらにその写真を撮るような感じかな。

坂本慎太郎やクレイロとも共鳴、El Michels Affairが語る最高峰プロデューサーのアナログ主義

Photo by MIke Lawrie

―それってずいぶん実験的な音作りですよね。今作に特徴的な機材やテクニックはありますか?

リオン:制作過程においてカセット・テープをよく使ったよ。ナカミチのカセット・デッキを買って、それがサウンドの大きな役割を担うことになった。ちなみに、ノラ(・ジョーンズ)のアルバムでも少し使ったし、クレイロのアルバムでは多用している。最近よく試しているのがテープを通したサウンドなんだ。ノラやクレイロとか他の人のプロジェクトでビッグな1年を過ごして、ポップ界の多大なプレッシャーに晒された後で、このアルバムで浄化された感じかな。好き勝手に、実験的なこともやったんだ。

―1980年代の雑誌にインスパイアされたということは、その時代の音楽の要素も反映されていますか?

リオン:それはないかな。最高にクールなデザインの一部は80年代に生まれたものだとは思う。服とかアートワークはその辺りの時代がいいよね。スポーツの世界も、僕にとっては80年代から90年代初めくらいがベストな時代だった。
スター選手もたくさんいたし。でも、80年代の音楽は、僕の世界の中ではあまり大きなインスピレーションではない。70年代後半からの方が多いかもしれないね。

―70年代後半でいうと、どのあたりでしょう?

リオン:正確なタイトルが思い出せないけど、ジーン・ハリスの……すごく長いタイトルの曲なんだ。「Losamifunkナントカ」(笑)。彼の一番人気の曲だから検索すればわかると思うよ。音的にはあの曲が大きなインスピレーションになったね。

ジーン・ハリス「Losalamitoslatinfunklovesong」(1974年)

―ほかには?

リオン:さっきも名前を挙げたT. L.バレット。カニエ・ウェストもサンプリングしている「Father Stretch My Hands」という曲があって、今回思い描いていた音像の直接的なインスピレーションになっている。

あとはやっぱりMFドゥーム。彼がジャズやフュージョンのレコードをサンプリングすると、サンプリングや音処理の仕方が要因だと思うけど、オリジナルよりずっとクールになるんだ。実際にはブラジリアン・ジャズやフュージョンとか、彼がサンプリングしていたものもリファレンスにしているけどね。


―MFドゥームがサンプリングした中で、今回特にインスピレーションになったレコードもある?

リオン:彼のサンプリングからネタ元を調べたのは憶えているよ。ジョン・ルシアンのレコードとかね。そのサンプリングに使った箇所の選びどころが特にクールだった。シンセサイザーやフルート、ローズなんかが使われている箇所でね。

MFドゥームはMetal Fingers名義の「Eucalyptus」でジョン・ルシアン「Maiden Voyage」をサンプリング

マキシマリストのスタジオワーク

―ところで『24 Hr Sports』を制作したのは、ノラ・ジョーンズ「Staring at the Wall」のビデオにも映っているあなたのスタジオですか?

リオン:そうだよ。

―コンパクトなスタジオの手の届く範囲にあらゆる楽器が揃っていて、密な雰囲気がいいですね。

リオン:そうなんだよ。

―あの環境は、あなたの音楽制作のスタイルにどんなものをもたらしていますか?

リオン:使い慣れたツールが手元にあるというのはすごく大きなメリットがある。あのスタジオには僕が生まれてから集めてきたものがすべてあるから、他のどんな場所でもできないことがすごく楽にできるんだ。どこに何があるかわかっているし、何がどんな音を出すかもわかっているしね。好きなミュージシャンの写真も壁に貼ってあるよ。僕はマキシマリストな人間だから、あちこちに色んな物を置いている。
だから僕のスタジオは写真、楽器、絵画、レコード、それから小物が所狭しと置いてあって、パッと手に取ってインスピレーションを得ることができるんだ。アート・スタジオみたいな感じで、彫刻も置いていたりする。すごく居心地がいいし、自分の家にいるような感じだよ。

あと、僕は普段ひとりでスタジオにいるんだ。普段はひとりで音楽を作るのが好きだね。

―ノラ・ジョーンズを取材したとき、『Visions』ではあなたと二人で、スタジオの中で生まれたインスピレーションをもとに曲の大部分を作り上げたと語っていました。今作の作曲や編曲、録音のプロセスも『Visions』と似ているのでしょうか?

リオン:ノラのアルバムは基本的に僕と彼女だけで作ったものだから、他のプロジェクトとはまったく違うんだ。クレイロやエル・マイケルズ・アフェアー、それから僕がやることの多くは、たくさんの人が関わっている。ドラマー、ベーシスト、トランペッター……普段はそうやってアルバムを作っている。例えばギターが欲しいなと思ったら、自分が知っている中で最高のギタリストを起用する。トランペットもそう。一方でノラとの作業は、基本的に僕と彼女だけだったということ。

―その『Visions』では、「デモがほぼ完成版になった」とノラが話していました。また、あなたが途中でラフミックスを一度も送ってこなかったのが興味深かった、あなたの制作方法はすごく変わっていたとも。『24 Hr Sports』でもユニークな制作プロセスを実践していたりするのでしょうか?

リオン:僕のプロセスは全体的にユニークかもしれないね。というのも、僕は2つの曲を同時進行で作って、その片方をもう片方を作る際のサンプリングネタに使ったりするから。僕のプロセスはヒップホップの作り方に似ているんだ。作った音を切り刻んだりもするしね。まぁ、『24 Hr Sports』は自分で自分のために作ったアルバムだから、何がユニークと訊かれてもよくわからない部分もあるかな(笑)。

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クレイロから学んだこと

―今作にはクレイロも参加していますが、彼女のアルバム『Charm』のプロデュースは、あなたがそれまで取り組んでこなかったポップなサウンドにチャレンジするものだったと思います。ここでの経験はどんなものをもたらしましたか?

リオン:「Juna」という曲は、実は『24 Hr Sports』向けに作ったものだったんだ。それをクレイロが聴いて、すごく気に入ってくれて、彼女が自ら歌詞を書いた。それで『Charm』に入ることになったんだ。

―そうなんですか!

リオン:クレイロから学んで心から感謝していることがあって。初めて彼女からアルバムを作ってほしいと連絡があった時は、どんなものを想定したらいいのかまったく見当がつかなかった。何しろ相手はポップ・スターだからね。彼女とアルバムを作るからには、僕が自分のスタイルを変えるべきなんだろうなと思った。ポップ・アルバムを作りたいんだろうと思ったから。だけど実際は……僕が気づくのに少し時間がかかってしまったけど、彼女が求めていたのは、僕が普段やっていることだったんだ。彼女は僕が何も変えずに作ることを望んでいた。

僕のスタイルは、伝統的なポップサウンドでもないし、ラジオで聞こえてくるようなタイプの曲でもない。でも、そんなのは関係ないと彼女は考えていたんだ。こういうものだってポップ・ミュージックになり得るんだってね。それを示してくれた彼女には心から感謝している。

あのアルバムは、僕が仕事した中でも一番大きな成功を収めた作品になったけど、最終的に僕は自分が普段からやっていることを一切変える必要がなかった。普段と同じようにアルバムを作った結果、成功したんだ。

音楽はフィードバック・ループみたいなもの

―「Mágica」にはブラジルのシンガー、ホジェ(Rogê)が参加しています。

リオン:あの曲は今回最初に作った曲のひとつだった。たしか、僕がコルテックス(Cortex)の曲を聴いていたときだったと思う。コルテックスにはフレンチなんだけど妙なブラジリアン・サイケ・ジャズみたいな要素もあってね。それを聴いていたらあの曲のインスピレーションが生まれてきた。あと、僕の友人のトーマス・ブレネック(Thomas Brenneck)がホジェの直近2作品をプロデュースしていたこともあって、彼のことは知っていたんだ。アルバムにポルトガルやブラジル系の音が欲しいことはわかっていたから、彼らに音を送って参加をお願いしてみた。ホジェはサッカーの曲を書いてくれたんだ。今回唯一スポーツについて歌っている曲だね(笑)。

―コルテックスのレコードはどんな点が魅力的だったのでしょうか。

リオン:彼らの音楽は色んな音楽をクールな形でマッシュアップしていて、本質的に独自のジャンルを作り出している。彼らがブラジル音楽をたくさん聴いているのは明らかだけど、あくまでフランスのジャズ・ミュージシャンだからね。もしかしたら曲を作った時にはブラジルに居たのかもしれないけど。ともあれ、彼らは自分たちのイメージでブラジル音楽を作っていた。

僕も同じようなことをやっているんだ。大好きな音楽のスタイルがたくさんあるから、自分のバージョンを作るときには元ネタが色んなフィルターを通っている。影響は感じられるかもしれないけど、僕としては元ネタと同じものを作っているつもりはない。いつも僕ならではのバージョン。ほら、ブラジル人よりいいブラジル音楽を作るのは無理だから(笑)。レゲエだって、どんなに頑張ってもジャマイカ人の足元にも及ばない。でも、断片的に使えばいいんだ。音楽というのはフィードバック・ループみたいなもので、常に変化し続けているからね。そこが音楽の一番楽しいところだよ。色んなところから断片を持ってきて、自分にしか作れないものを作ることができるんだ。コルテックスはそれをやってたんだと思う。聴けばコルテックスだとわかる、とても特異な音楽を作ったんだ。

―「Cortex」というタイトルの曲もありますが、これも今の話と関係が?

リオン:そう。面白い話があって……あの曲は僕がコルテックスを聴いていたのと同じ頃に作ったんだ。コルテックスに捧げていて、インスピレーションをくれた彼らへのラブレターみたいなものだね。このアルバムを作っていた頃によく聴いていたから。

坂本慎太郎やクレイロとも共鳴、El Michels Affairが語る最高峰プロデューサーのアナログ主義

Photo by MIke Lawrie

「坂本慎太郎は僕の同志」

―「Clean The Line」は奇妙な音のピアノのピッチが元に戻るイントロから引き込まれます。その後に続く、杉並児童合唱団による日本語のコーラスも印象的です。

リオン:あの曲はずっと前から温めていたんだけど、どう作り込んでいけばいいのかまったく見当がついていなかったんだ。どこのものともつかない感じでね。そんな時、坂本慎太郎の曲で、子供の合唱団を使っているやつを聴いたんだ。

―あー、かもめ児童合唱団!

リオン:そう、だから、この曲は坂本慎太郎がインスピレーションだよ。すごくクールな感じがしてね。歌詞なんてまったくわからないのに、日本語の響きに魅了された。それに子供たちの声というのは美しくてピュアな響きがあるから。それでピンと来たんだ。「よし、僕も子供たちの声を使おう」と思ってね。基本的には彼のやり方をコピーをしたようなものだよ。日本人の子供たちの合唱団を起用したかったんだ、ぴったりだからね。

―その坂本慎太郎さんが「Indifference」という曲に参加していますね。彼のどんなところに惹かれたのでしょう?

リオン:彼の音楽がもつ予測不可能なところが大好きなんだ。まったく違う曲を立て続けに作ったりする。坂本慎太郎だっていうのは明らかなんだけど、自分の窮屈な箱の中に留まっていないから、同じ音楽を作ることがない。エレクトロニックな時もあればディスコ、ボッサの時もあるし、いつも違うっていうのがクールだよね。彼の曲を聴き始めたとき、そのクリエイティブの振れ幅に大きくインスパイアされた。好きなようにやっているように見受けられるし、だからこそ多くの人たちに愛され、リスペクトされているんだろうね。

僕と彼は同志みたいなものだと思う。彼は曲を作るときにルールなんて設けない。ただ、その時の気分にインスパイアされたものを作っているだけ。刺激を与えてくれるキャリアの持ち主だよ。全体的なヴァイブが本当にクールだよね。

7インチ・レコードとアナログの実験

―あなたが運営するBig Crown Recordsの特徴に、7インチでのリリースがありますよね。クレイロやノラの作品からも7インチを発表していますし、『24 Hr Sports』収録曲もそのうち7インチでリリースされると思います。45回転の7インチレコードで再生すると、その真価がわかるような音楽を意図して作っているのかなと。

リオン:僕は45rpmを集めているんだ。僕の好きな音楽のフォーマットだし、一番いい音だと思う。もしかしたら、僕が説明することのできない科学がその裏にはあるのかもしれない(笑)。一緒にBig Crownをやっているダニー (Danny Akalepse)と僕は大の45rpm好きで、もう何年も集めているよ。45rpmを出しても何の儲けにもならないけど、このレーベルのパーソナリティの大きな一部を占めているんだ。僕たちが望む音楽の聴き方だし、音的にもベストなバージョンだから。ベースボール・カードみたいでもあるよね。小さいし、保存しやすいし、美しいし、コレクションするのも楽しいでしょ?

Big Crown Recordsの入門用プレイリスト

―『24 Hr Sports』を45回転の7インチでしっかり鳴らすために、録音やミックスで工夫したことやテクニック、秘密などはありますか?

リオン:一緒にやっているエンジニアのイェンス・ユンカース(Jens Jungkurth)や、マスタリング・エンジニアのアレックス・デターク(Alex DeTurk)とそういう話をいつもしていて、ようやく45rpmで一番いい音が出せる方法が見つかり始めているところなんだ。ここまですごく時間がかかったよ

近年(の音源)は中音域を掬い取ってしまうことが多い。現代音楽は低音域と高音域それぞれの端っこがすべてみたいな認識になっていて、中音域が掬い取られてしまうのが普通になっている。でも、古いソウルのレコードなんかでは、中音域が音楽の最も重要な部分だった。ヒップホップのアルバムはベース音が大きすぎるから、ヴァイナルで聴くと決して良くはないことがあるよね? ヴァイナルではああいうタイプのベース音が賄えないことも多いから。

ここ数年色んなミキシングを実験してきた結果、僕らの方向性が見つかりつつある。45rpmで聴くと本当に素晴らしい音がするんだ。正直なところ、僕たちが手掛けてきた中では「Juna」が45rpmとしては一番いいね。それからバカオ・リズム&スティール・バンドの「PIMP」も、45rpmで聴くと音が素晴らしいよ。

―今話してくれた音作りの指針になっているレコードはありますか?

リオン:僕が若かった頃……14、5歳の頃にジェームズ・ブラウンを知ったんだ。あれがこの世界への入り口みたいな感じだったね。そんなによく聴いている訳じゃないけど、それでも彼の曲に立ち戻ることが時としてあって、史上最高の部類に入ると思う。音の響き的にも、絶対的にパーフェクトな音がするんだ。どんなフォーマットでもそうだし、45rpmでも素晴らしい。そんな感じで、僕の人生には節目にスターがいるんだ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを知ったときにもまったく新しい世界が開かれた。そんな感じかな。

坂本慎太郎やクレイロとも共鳴、El Michels Affairが語る最高峰プロデューサーのアナログ主義

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