今やオーロラと並びノルウェーを代表するシンガーソングライターの一人となったシグリッドは、共にニール・ヤングのファンだという両親の元で1996年に生まれた。
そして満を持して2019年3月にリリースされた1stアルバム『Sucker Punch』は、いきなりノルウェーの総合チャートで1位を獲得。彼女のトレードマークともなったTシャツ&ジーンズというラフで飾らない服装で写るジャケット写真も印象的な同作は、ニール・ヤングやアデルなどからの影響が反映されたオーセンティックなシンガーソングライターとしての資質を、現代的なシンセポップとして集約。「不意打ち」を意味するアルバムタイトル、共作者と対立/衝突した経験を楽曲に落とし込んだ「Don't Kill My Vibe」など、人懐っこいサウンドの奥底に芯の強い反骨精神を感じさせる個性をはっきりと打ち出した傑作となった。
続いて2022年にリリースされた2ndアルバム『How to Let Go』はコロナ禍での閉塞感や孤独感を乗り越えようとするかのような力強い内容で、〈それは悪い日だったというだけ/悪い人生なわけじゃない〉という歌詞も印象的なブリング・ミー・ザ・ホライズンとのコラボ曲「Bad Life」が収録されるなど、サウンドの幅を広げて大きくスケールアップを果たした。このアルバムではノルウェーの総合チャートにおいて再び1位を獲得したのみならず、全英チャートでも2位を獲得。ノルウェーのアーティストで全英2位以上を獲得したのは80年代のa-ha以来の快挙ということで、ここでシグリッドは国際的なスターとしての地位を完全に確立したといってもいいだろう。
2023年5月には初来日公演が実現。その際におこなわれたインタビューではジブリ映画への愛を語っていた彼女だが、なんと2024年2月には曲作りのために再び来日。共同プロデューサーのアシェル・ソルストランドと共にスタジオで10日間ほど作業しつつ、観光もたっぷりと楽しんだようだ。
そんなガチの日本好きなシグリッドの3rdアルバム『Theres Always More That I Could Say』がついに10月24日にリリースされる。
「Two Years」は本日9月26日に先行リリース
しかもシグリッドは、実は「ライブの人」なのである。その歌唱力の高さは折り紙付きであり、『How to Let Go』のリリースに際しておこなわれた英国ツアーでは収容人員が1万人を超えるOVOアリーナ・ウェンブリー(通称:ウェンブリー・アリーナ)で公演が開催されるなど、すでにアリーナ級のライブアクトでもある。2023年の来日公演に続いて今回もスタンディングの親密な規模感の会場で彼女のライブを目撃することができるのは、日本のファンに与えられた大きな特権といえるだろう。
シグリッド
「Two Years」
再生・購入:https://umj.lnk.to/SG_2Y
『Theres Always More That I Could Say』
2025年10月24日(金)リリース
予約・購入:https://umj.lnk.to/Sigrid_TAMTICS
シグリッド来日公演
2025年11月18日(火)大阪・梅田CLUB QUATTRO
2025年11月19日(水)東京・恵比寿ザ・ガーデンホール
公演サイト:https://www.creativeman.co.jp/event/sigrid-25/