Juke/FootworkやClub Musicを基盤とし、国内外のシーンから注目を集め続けるプロデューサーユニット64controllが、最新EP『Dic EP』を2025年12月12日(金)、TREKKIE TRAXよりリリースした。

64controllは、東京在住のzéneと大阪在住のU-kohによって2017年に結成されたプロデューサーデュオ。
JukeやFootworkに根ざしたアプローチを軸に、これまで数々のトラックを発表してきたほか、全国各地のナイトクラブにてDJとしても精力的な活動を展開。さらに、ポップデュオDaXxとのコラボレーション・プロジェクト「64DX」では、ジャンルを越境した実験的な試みによりシーン内外から高い評価を獲得した。

2025年4月には、TREKKIE TRAXからの初リリースとなるデビューEP『Bunbun Chopper EP』を発表。この作品がBen UFOによってヘビープレイされたことを契機に、国内外の著名DJやプロデューサーからのサポートを集め、一躍注目を浴びる存在へと躍進した。

今回リリースされた『Dic EP』は、前作で提示されたサウンドスタイルを継承しながらも、より洗練されたプロダクションと、独自性をさらに深掘りしたアプローチが随所に感じられる作品に仕上がっている。シカゴハウスやテックハウスなどを基調としながらも、64controllらしいユーモアと鋭さが交差する独特の音世界が展開されている。

表題曲「Dic(ディック)」では、ヒップ・ハウスやシカゴハウスからの強い影響が感じられる構成となっており、軽快なリズムとタイトなキック、印象的なボイスサンプルが特徴。クラシックなハウスのフォーマットに則りながらも、64controllならではのタイム感とベースデザインによって、クラブ現場に直結するフロアユースな仕上がりを見せている。

続く「Drop It」では、現代的なテックハウスを下敷きにしつつ、日本語訛りのボイスサンプルを巧みに使用。スネアとハイハットが織りなす躍動感のあるグルーヴが、シンプルな構成の中に絶妙な中毒性を持たせており、64controllが持つリズム処理へのこだわりが存分に発揮されている。

さらに、本作にはリミックスアーティストとして、UKを拠点に活躍するプロデューサーDJ ADHDが参加。彼は今年、TREKKIE TRAXよりCarpainterとのコラボシングル「Right Now」を発表したばかりであり、その勢いのまま本作では、硬質なハードテクノを彷彿とさせる強靭なリミックスを提供している。
オリジナル楽曲の持つエッジをさらに増幅させ、フロアでの機能性も高く、セットのハイライトにもなり得る1曲として注目される。

<リリース情報>

64controll
『Dic EP』
発売日:2025年12月12日(金)
https://www.trekkie-trax.com/ep/64controll-dic/
=収録曲=
1. Dic
2. Drop It
3. Dic (DJ ADHDs HARD MIX)
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