【写真ギャラリー】「Spotify On Stage Tokyo 2025 -Year-End Special-」ライブ写真(全65点:記事未掲載カット多数)
羊文学
プレミアムなチケットを手に入れた約8000人のオーディエンスが期待を膨らませる中、まず登場したのは羊文学。2025年1月期のドラマ「119エマージェンシーコール」の主題歌「声」からライブを始めるという、2025年を総括するイベントに相応しいオープニングだ。サポートドラム・大井一彌のパワフルなドラムに、河西ゆりかの歪んだベースが乗る。塩塚モエカと河西が向かい合ってヘヴィなアンサンブルの強度を高めていく。続いて披露されたのは、アニメ『【推しの子】』第2期エンディング主題歌「Burning」。羊文学の名を海を越えて広げた楽曲だ。雷鳴のようなアンサンブルに塩塚と河西の歌が乗り、重層的な魅力を放った。さらに、軽やかに浮遊するギターリフが演奏され、ハンドクラップの中でアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」のエンディングテーマとしてチャートを席巻した「more than words」を披露。1番まで歌い、塩塚は笑みを浮かべた。今年はSpotifyも携わった国内最⼤規模の国際⾳楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」で「more than words」が最優秀国内オルタナティブ楽曲賞、加えて最優秀国内オルタナティブアーティスト賞も受賞した羊文学は、日本のオルタナティブロックバンドを代表するソリッド&シャープな音像で観客を引き込んだ。
羊文学
塩塚モエカ
河西ゆりか
塩塚モエカ/河西ゆりか/大井一彌
セットチェンジの間、オーディエンスはSpotifyと共に音楽を楽しむ体験を堪能した。巨大なビジョンには、Number_iの「i-mode」、HANAと同じくBMSGに所属するAile The ShotaとBE:FIRSTのSOTAとMANATOによるユニットShowMinorSavageの「Ocean」、DOMOTOの「愛のかたまり」のSpotify限定のスペシャルパフォーマンスビデオがいち早く流れた。また、Number_i、Vaundy、HANA、Creepy Nuts、大久保佳代子らが、部門ごとの2025年に最も再生された音楽およびポッドキャストをまとめた年間ランキング「Spotifyまとめ 2025」のトップを飾った記念にWrappedケーキ(ケーキ型のトロフィー)を贈呈される映像も映った。ライブを終えたばかりの出演アーティストのトークも盛り上がった。
m-flo
2番手はm-flo。デビュー25周年を迎えたレジェンドは、Y2Kブームもありここ数年再注目されており、紛れもなく”今”のアーティストだ。代表曲「come again」の歌詞にかけ、LISAが「帰りたくないでしょ?」と呼びかけると、歓声が上がった。LISAを見送ったVERBALが「楽しんでますか? 今日は限られた時間ですがたくさんのスペシャルゲストが来ますので最後まで盛り上がっていきましょう!」と言って、一人目のゲスト、Crystal Kayを招いた。もちろん「REEEWIND!」だ。瑞々しさとスモーキーさが共存した唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了。YOSHIKAとの名バラード「let go」、melody.と山本領平との「miss you」と代表曲を畳みかけた。melody.の透き通るような歌声と山本領平のグルーヴィーな歌声、VERBALのバウンシーなラップと☆Taku Takahashiの流麗なビート。
m-flo
Crystal Kay
YOSHIKA
melody./山本領平
HANA
3番手は今年4月にデビューし、2025年のSpotifyランキングで「国内で最も発見されたアーティスト」部門で1位を獲得したHANA。今夏の初のファンミーティングツアーで披露された、流麗なピアノが際立ったアレンジの「Tiger」。圧倒的な歌声でいきなりオーディエンスの度肝を抜く。CHIKAが両手を大きく開いて「気を付けろ run away」と歌う姿は覇王さながら。一人ひとり歌を繋いでいくが、オールスター感が凄まじい。ダンスブレイクを経て歩きながらYURIが「手を上げてくれますか? もっともっと盛り上げていきましょう!」と言って、CHIKAをセンターにして堂々たるダンス。「新曲持って来ました!」という声に割れんばかりの歓声が上がり、怒涛のラップチューン「NON STOP」を初披露。7人が最強のラップで撃ち抜いていく。MCでは楽しそうに「NON STOP」の一節〈bigger than Fuji〉を口ずさみながら富士山を模したキャッチーな振りを踊ってみたり、NAOKOが「〈bigger than Fuji〉が”メガネ封じ”に聴こえる」という空耳を明かしたり、一転して親しみやすさで和ませた。
HANA
HANA
HANA
HANA
Creepy Nuts
4番手はCreepy Nuts。R-指定が「皆さん、踊る準備、飛び跳ねる準備、騒ぐ準備、できてますか? 俺らのステージはみんながパフォーマーやからな。普段の自分を忘れて、周りを気にしないで楽しめるって人どれだけいますか!」と呼びかけるとたくさんの手が上がった。「普段の私と全然違うやん。もしかしてこれドッペルゲンガーなんじゃないかって思うほど踊ってください」と言って「doppelgänger」、そして「ちゅだい」へと鮮やかに繋げた。「世界一の指先を持つ男、DJ松永!」と日本三連覇のラッパー・R-指定が相棒を紹介。DJ松永が見事な指さばきで沸かせた。Spotifyで2024年〈海外で最も再生された国内アーティストの楽曲〉1位の「Bling-Bang-Bang-Born」でオーディエンスを躍らせ、R-指定が「みんなSpotifyやいろんなやり方で音楽を聴いてると思います。曲を再生してもらえることで何回でも生き返る」っていう曲を最後にやります!」と言って、今度は同ランキングで2025年の1位となった「オトノケ」を披露。
Creepy Nuts
R-指定
DJ松永
Creepy Nuts
ちゃんみな
5番手は今年ソロアーティストとしてもHANAのプロデューサーとしても縦横無尽に活躍した、ちゃんみな。ステージに寝転がって「ハレンチ」を歌い出す。鉄壁のバンドメンバーが奏でるタイトなバンドサウンドに拳の効いた歌声とセクシーなダンスを融合させる。ダンサー4人が登場し、ちゃんみなは「行くぞ!」とシャウト。「No No Girls」のテーマソング「NG」だ。「私が誰だかわかんだろ!」と凄みつつ、〈世界を回す私〉とスピットする姿に、いくつもの価値観を変えたちゃんみなだからこその説得力が宿る。「知ってる人いたら一緒に歌ってください」と言って「SAD SONG」へ。ちゃんみなの想いに賛同するオーディエンスがステージに掌を向けて前後に動かすと、ちゃんみなは「今掌を見せた人みんなに」と言ってさらに歌に情感を乗せ、「この私が死んでもこの愛だけは残って咲いてますように」と口にした。ちゃんみなを時代の代弁者たらしめた「美人」で多大なシンパシーを生み、文字通り自身の”WORK HARD”な生き様を体現したアグレッシヴな「WORK HARD」のパフォーマンスで強いエナジーを届けた。
ちゃんみな
ちゃんみな
ちゃんみな
ちゃんみな
サカナクション
トリは数々のフェス/イベントのヘッドライナーを飾り続けてきたサカナクション。ビジョンにでかでかと「新宝島」という華やかなロゴが映し出された。
「皆さまにとって忘れられない1日になるように。そんな歌を最後にお届けしたいと思います」。歴史的なイベントの最後を飾ったのは「忘れられないの」だ。ビジョンにヤシの木が揺れる海辺の風景が映る中、山口が華麗にダンスをし、多幸感を高めていく。
【写真ギャラリー】「Spotify On Stage Tokyo 2025 -Year-End Special-」ライブ写真(全65点:記事未掲載カット多数)
撮影=石原汰一/瀬能啓太
サカナクション
サカナクション
サカナクション
サカナクション


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