手越祐也(Vo)、Furutatsu(B)、kyohey(Dr)という布陣に、長らくサポートを務めていたギタリスト・Ryu.が加入したばかりのバンド、T.N.T。ファーストシングル「未来へ/I Don't Care」がリリースされた。


「未来へ」は、Mrs. GREEN APPLE、BE:FIRST、imaseなど、数々の人気アーティストが選出されてきた「第104回全国高等学校サッカー選手権大会」の応援歌で、流麗なストリングスが入ったエモーショナルなバラードだ。4歳から現在までサッカー経験のある手越が手掛けた歌詞は、日々の未来が輝く未来を呼び込むというメッセージを放つ。「I Don't Care」は清涼感を宿しながら、サビで一気に視界が開けるダイナミックなロック。手越が出演するドラマ『ぼくたちん家』のHuluオリジナルストーリー「もうひとりの作田索、の恋」の主題歌に起用された。「The Next Trigger」の略称をバンド名に冠し、音楽シーンの新たな起爆剤になるという想いのもと、成長を続けるT.N.Tの4人にインタビューした。

―ファーストシングルのタイトル曲「未来へ」は高校サッカー選手権大会の応援歌で手越さんが作詞を手掛けています。どういう流れでできていった曲なんでしょう?

手越祐也:T.N.Tが高校サッカー選手権大会の応援歌をやらせていただくことになり、ありがたいことに「作詞は手越くんにお願いしたい」とオファーしていただいて「もちろん書きます」とお答えしていくつかの候補曲から選び、詞を書いていきました。僕は4歳からサッカーをやっていて、サッカーから人生や仕事の多くのことを学んだんですよね。今回の高校サッカーは「人生を揺らす一瞬がある、一点がある」というテーマを意識したり、高校サッカーの選手だけでなく、アイドルもアーティストも会社員も受験生も夢に向かって頑張っている人は多くいると思うので、それぞれが主役の応援歌を書きたいと思って詞を紡いでいきました。

―バラード曲というのは作詞にどんな影響がありましたか?

手越:これまでT.N.Tの曲にはど直球のバラードがなかったんですが、そもそも今回僕がイメージしていたサウンドの方向性はアップテンポの曲ではなくバラードでした。まず、1コーラス目は、まさに今から戦いに行く選手の現状を書きたいと思って、 2コーラス目は今の自分になるためには家族や友達の支えや戦ってきた過去があったっていうことを表現したかった。でも強がっている部分もいながら毎日戦っている。
高校3年生にとっては最後の大会になるわけで、勝ち進むごとに最後の一瞬が近づいていきます。 だから2Bの歌詞に「別れの日は近いのかな? これで終わりだなんて イヤだよ」っていう弱さを見せる描写もあって。最後はサッカー選手権から先の未来を書きました。仲間と戦ったことで得た経験ってものすごく大きいと思うんです。なかなか得られない経験値を積んでいると思うんですよね。 卒業後、大学に行く人もいれば起業する人もいるかもしれないし就職する人もいるかもしれない。高校サッカーの経験が明るい未来に繋がっていくっていうことを描きたかったんです。受験生にも転職を控えている人の状況にもに当てはまると思いますし、僕自身も15歳で芸能界に入ったタイミングで人生が変わったし、 32歳の時に独立して事務所を立ち上げた時も人生が変わったので、その時の自分にも歌ってあげたいっていう想いを込めた応援歌にしました。

kyohey:「歌詞ができたから聴いてよ」って手越くんに言われて聴かせてもらった時、本当泣きそうになりました。特にDメロの「出会えた奇跡にありがとう」っていう歌詞は、「ありがとう」って世の中に溢れている言葉だけど、こんなに熱い「ありがとう」を聴いたのは初めてだなって。歌詞に込めた想いを表現した手越くんの歌声の力も相まって歌詞がすごく沁み込んできた。とても良い曲だと思いました。


手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

kyohey

Ryu.:ラブレターみたいな歌だなって思いました。ラブレターって気持ちがこもっていればチラシの裏に書いていいものでもないし、便箋に書くからと言って字が汚くていいわけでもないと思ってるんですけど、手越くんがこのラブレターを書くために試行錯誤を重ねたことが伝わってきて、だからこそ僕もギターをどういう音でどのくらいの強さで弾こうかなっていろいろと考えました。僕はBメロのサビ直前の「行くぞ!」っていう感じがとても好きで。手越さんの歌が乗っかることですごいパワーを発する曲だなと思います。

Furutatsu:「Ryu.さんめっちゃ良いたとえするな」って思って今話を聞いてました(笑)。僕は、すごく頑張っている人や努力している人に刺さる曲だなと思いました。そういう人たちって自分が頑張っている自覚がある人が多いと思っていて、逆に自分の現状が嫌な人は「自分が頑張れていない」って悩んでいることもあると思うので、そういう人にも聴いてほしいなと思いました。努力したくても何らかの事情でできない人や努力することが苦手な人もいると思いますし、それは悪いことではなくて生きたいように生きればいいと僕は思うので、そういう人たちの心の支えにもなれる曲なんじゃないかと。

―演奏でこだわった部分というと?

Furutatsu:手越くんの歌が全面に出ている曲ですが、リズム隊としてはすごくこだわって、エゴが出過ぎてもダメだし、色が付かな過ぎてもダメなので二人で試行錯誤して上手いバランスを探っていきました。何テイク録ったかわからないよね?

kyohey:そうですね。普段はあまりテイクを録らずにさくっとできちゃうことが多いんですが、この曲は悩みました。第104回高校サッカー選手権大会に出る選手たちにとって、その年の応援歌って一生記憶に残ると思うんです。
人生を賭けて戦っている選手の背中を押すには尋常でないパワーが必要だと思います。その一番のパワーになっているのは手越くんの歌で。最初に歌詞を見た時に、「生半可な気持ちではダメだな」って思ったので、一音一音に神経を使って全身全霊で表現しようっていう気持ちで臨みました。

―言葉を大事にまっすぐ歌っているような印象があったのですが、意識したことはありましたか?

手越:もっと声量を出して熱く歌うと簡単に歌えるんですが、いかに感情を乗せたまま熱くなり過ぎずに歌うかっていうことが一番難しかったです。最後Dメロの後、一気に熱くなっていくので本当は声を張ったまま終わりたいんですけど、最後何小節か音が一気になくなるので、熱くし過ぎちゃうとトゥーマッチになっちゃう。感情の温度は高めつつ、みんなを未来に「いってらっしゃい」って送り出す。「俺と一緒に行こうぜ!」っていう熱さじゃなくて、そこまでちゃんと引っ張ってあげつつも、最後は「振り返ったらいつでも見ているから安心して行ってな」っていう気持ちで歌っています。その匙加減はいつも悩みどころですね。

kyohey:この曲は演奏するのもすごく難しくて、力づくで叩けばいいわけじゃなく、少しのタッチで伝わり方が変わってしまう繊細なところがあるのでとても気を遣っています。一番大事な歌を最大限に届けるためにどう演奏すればいいかということを大事に演奏しています。

手越:難しいよね。

―MVは味の素スタジアムで撮影していますよね。


手越:グラウンドで撮りたいっていうイメージはあったんですが味スタで撮れることになって驚きました(笑)。暑い中、がらんとした味スタで曲を大音量で流して撮影させてもらったんですが、何度もサッカーを観に行っている場所だし、ワンマンライブをやったこともある場所で、いろんな思い出が詰まっていて感慨深かったですね。

kyohey:最初曇りの予定だったのにありがたいことに快晴になって。でも真夏でめちゃくちゃ暑かったんです。撮影している時、汗が止まらなかったです(笑)。

Furutatsu:止まってなかったね。

kyohey:でも、そんな汗だらだらで演奏するわけにもいかないし。普段はサッカーやコンサートをやるただっ広いグラウンドに僕たちだけが立って演奏シーンを撮るっていうすごく貴重な経験をさせてもらいました。

手越:しかもスケジュールの都合で、朝イチにあのMVを撮って、そのまま豊洲PITに行って松崎しげるさん主催の黒フェスのリハと本番やっていますから(笑)。

Furutatsu:結構ハードワークでしたね(笑)。

―もう1曲の「I Don't Care」は手越さんの出演ドラマ『ぼくたちん家』のHuluオリジナルストーリーの主題歌です。作詞はkyoheyさんが手掛けていますが、どういう風にできていった曲なんでしょう?

手越:覚えやすいメロディラインと歌詞だし、フェス映えするし、サビはシンガロングしやすいのでライブではよくやっている曲で。
『ぼくたちん家』のHuluオリジナルストーリーを作る際に、「せっかくだったら主題歌をT.N.Tに担当してほしい」ってドラマのチームに言っていただいて。『ぼくたちん家』はLGBTをライトな感触で描いたドラマなんですが、「ゲイも愛の形のひとつだし、ありのままでいい。人を愛することって素晴らしいよね」っていう内容で。本編の僕の役は黒髪なんですが、Huluオリジナルは金髪で、彼女がいたり「もしゲイじゃなかったら」っていう妄想の世界を描いていて、結局「俺はゲイで良かった」っていう話なんです。kyoheyが書いた歌詞に「ありのままの言葉で 等身大の愛 伝えていくんだ」っていうフレーズもありますが、俺も常に「みんなありのままで生きよう」って思っているんですよね。かけたくないブレーキをかけて自分に嘘をついてうまくアジャストして生きることも素晴らしいとは思うんですが、それだと心から楽しめないと思っていて。「ありがとう」や「ごめんね」や「好き」や「嫌い」って言葉をありのままで伝えて、やりたいことをやる。SNS社会で素直に生き辛い世の中だけど、俺は絶対そっちの方がいいと思っている派なので、kyohey が書いた歌詞だけどすっと想いを乗せて歌えるし、T.N.Tが表現したいこととイコールの曲です。ドラマの主題歌って主題歌をやることが決まってからドラマに寄せて曲を書いて、何度もやりとりしてOKが出るっていう流れが多いので、曲に逆オファーっていうのは珍しいパターンです。

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

手越祐也

kyohey:オファーをいただいてめちゃくちゃ嬉しかったですね。T.N.Tは結成1年目ですが、最初はメンバーが5人で2人抜けて今度Ryu.が加入して4人っていう流れがあって。これからT.N.Tが進んでいくにあたってメンバーや家族、スタッフ、応援してくれる方たちっていう大切な人のことを思って歌詞を書きました。
愛情って普段言葉にして伝えるのはこっ恥ずかしくて難しいし、受け手も素直に受け取れなかったりする。そういう気持ちって別に大げさに伝える必要はなくて、ありのままの等身大の言葉が一番響くと思うんですよね。周りにいてくれることが当たり前じゃない大切な人たちと未来を作っていこうっていう気持ちが込められています。

Ryu.: 飾らず「ありがとう」が言えるのって幸せなことで、僕は距離が近い人ほど感謝の気持ちが出し辛かったりするんです。kyoheyくんの歌詞は変にひねったりせずシンプルなところが良いし、だからこそありのままの気持ちが伝わるのかなって思います。

Furutatsu:ライブで演奏する度に応援してくださるファンの皆さんやスタッフの皆さんのことが浮かんでちょっと泣きそうになっちゃうんです。その人たちの感謝や愛を代弁してくれている曲だなって思います。

―「未来へ」の歌詞にも「ありがとう」というフレーズが出てきます。これは偶然ですか?

手越:たまたまです(笑)。

全員:(笑)。

手越:メンバー4人それぞれがT.N.Tというバンドに描いているイメージがあると思いますが、俺はド直球の王道バンドでありたいと思っているんですね。ファンと距離を測って歩いていくバンドも素敵だと思いますが、俺は割と古臭い人間なのですぐに感情を出すし、嫌なことは嫌だ、大好きなことは大好きって言う人間で。ファンとの心の距離は近くにいたいし、自分にとってなくてはならない存在で、刺激し合いながら成長していきたい。15歳から20年以上芸能界にいて、ずっとそう思ってきたのでストレートな表現になるんだと思います。

―このシングルのタイミングでサポートを務めていたRyu.さんがメンバーになるというのはどういう背景があったんでしょう?

Ryu.:前のギターが抜けた後、サポートという形でずっとライブでギターを弾かせてもらっていたんですが、10月頭に正式に加入のオファーをいただきました。T.N.Tは、3人それぞれの人柄が音に乗っていて音で人柄がわかっちゃうバンドだなって思っていて。それぞれ強い個性を持っているのにうまいことぐるぐる回ってる感じがあるんですよ。それがすごく面白くて、バンドに入りたくて仕方なかったんですけど、その気持ちは胸に秘めつつ、ライブが決まる度に「次のライブは僕がギターなのかな?」って気にしてました。T.N.TのXのアカウントのページでリロードしたり、手越さんのアカウントをフォローしては外して、またフォローしては外してってやってて。

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

Ryu.

手越:あははは!

kyohey:怖いな!(笑)。

Ryu.:ちくちく通知を送ってました(笑)。

手越:全然知らなかった(笑)。

Ryu.:あとkyoheyくんとFurutatsuにしょうもないLINEを送ってアピールしてました(笑)。

Furutatsu:アピールをしてもらわなくても、プレイで「一緒にやりたい」っていう気持ちは伝わっていました。最初にサポートをお願いする前に、1回リハに入って判断させてもらったんですが、リハの2日前とかに演奏する5曲を伝えて。でも完璧に仕上げてきてくれたんですよね。

手越:それってすごく大事なことなんですよね。プロのアーティストでもそこまで完璧に仕上げてくるアーティストは多くはないんです。僕はいろんなバンド、アーティスト、アイドルと対バンしてきましたが、ちゃんとしたプロ意識がないと仕事したくなくなるんです。でも、Ryu.は準備に2日しかなかったし、しかもサポートという立場なので、どこまで仕上げるかが曖昧なところがあるにもかかわらず、完璧に仕上げてきた。それがもう答えだと思うんですよね。人間って大好きなことだったら「時間がない」とか「できない」って言わないと思うので。まだ1年目ではありますが、この4¥4人の音楽への熱量が一致できて同じ船に乗れたのはデカいと思います。

―1月中旬からは初の全国ツアーが始まります。現時点で開催まであと約1か月ですが、既にリハには入ってるんですか?

手越:全然です。曲も足りてないです(笑)。

kyohey:今作っています(笑)。

Furutatsu:急ピッチで新曲を作っていますね。

kyohey:今週レコーディングがあります。

手越:しかも1日に3曲録ります。しかも 俺はドラマの電波ジャックの日で、朝5時過ぎからテレビに生放送で出て、その後レコーディングです(笑)。

―ハードですね(笑)。どんなツアーにしたいと思っていますか?

kyohey:今はT.N.Tに対して”手越くんのバンド”っていうざっくりとしたイメージを持っている方が多いと思います。Ryu.くんが入って強い芯のある4人になって、2025年は旅に出る支度をしているような段階なのかなと。初めてのツアーは自分たちの楽曲だけでお客さんを満足させるライブに持っていく第一歩になるんじゃないかな。このツアーがひとつのT.N.Tの基準になってT.N.Tは歩んでいくんだと思っています。

手越:THEバンドが回る王道のライブハウスをあえてチョイスしたツアーになります。俺自身、がっつりバンドを組んで全国を回るのは人生で初めて。「バンドってこうだよね」っていう経験をまずして、バンドイズムを体に叩き込みたいって思っています。初日の日本青年館ホールはライブハウスじゃなくてホールですが、僕としては初めてライブをやる場所です。他はライブハウスですし「T.N.Tってこういうライブをやるんだ」っていうイメージになるツアーになると思います。2025年はたくさんフェスに出させていただいて、そこでご一緒した他のアーティストのファンの方も多分来てくださると思うので、そういう人にとっても、T.N.Tの物語が大きくなって「これからの人生をみんなと一緒に歩んでいくんだよ」っていう証明になるようなツアーにしたいですね。

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

Furutatsu

Furutatsu: とにかく自分自身が楽しめるツアーになるだろうなっていうことはわかっていて。あとはメンバー、スタッフ、何よりお客さんがどれだけ楽しめるようにするかっていうところを詰めていきたいです。めちゃめちゃ楽しみです。

Ryu.:僕としては自己紹介みたいな意味合いのツアーになると思うので張り切ってます。ライブハウスっていうのがいいですよね。楽しみです。

手越:あと1か月しかありませんが、何とかなると思います。本当にアウトだったことは人生で今のところ一回もないので(笑)。

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

2024年に行われたスタジオセッションを経て、お互いの可能性を感じた、手越祐也(Vo.)、Furutatsu(Ba.)、kyohey(Dr.)の3人で結成されたロックバンド、T.N.T(読み:ティー・エヌ・ティー)。2025年2月の結成発表後、4月に横浜・ぴあアリーナMMで初パフォーマンスを行い、鮮烈なデビューを果たす。デビューから結成半年にして既に4つのフェス・イベントに参加し、活躍の場を広げ続けている。バンド名のT.N.Tは『The Next Trigger』の略称であり、現行音楽シーンの”新たな起爆剤”になるというメンバーの想いが込められている。この12月に長らくサポートを務めていたギタリスト・Ryu.がメンバーに正式加入し、4人編成で活動がスタート。

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

「未来へ/I Don't Care」発売中
発売元:Ferment Label
販売元:株式会社PCI MUSIC

[通常盤] FRMT-004 / ¥1,650(税込)
[限定仕様盤] FRMT-005 / ¥2,970(税込)
※豪華ブックレット+特製スリーヴケース付き

手越祐也率いるT.N.Tが贈る未来への応援歌、高校サッカーテーマソング制作秘話

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