【ライブ写真】COUNTDOWN JAPAN 25/26のステージに立つLE SSERAFIM
注目すべきは、全9曲すべてをバンド・アレンジで披露するという大胆な選択だ。
K-POPアクトとしての完成度と、ロックフェスのステージに立つバンドのような自由さ。その両立を成し遂げた貫禄のパフォーマンスは、2025年という彼女たちにとって特別な一年を締めくくるに相応しいものだった。ステージに上がる前、会場のプレスエリアで5人を迎え、この一年を振り返ってもらった
ーCOUNTDOWN JAPANは初出演ですよね。
SAKURA:K-POPのアーティストの方がこれまでにもたくさん日本の音楽フェスに出演されていたのを見て、いつか私たちも出たいとずっと思っていたので、夢が叶った気持ちです。
ー先日出演された韓国の『2025 SBS歌謡大典』では「SPAGHETTI (Member ver.)」でドラァグクイーンとの共演もありました。あのアイデアはどこから生まれたんですか?
HUH YUNJIN:パフォーマンスのアイデアは、「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」のミュージックビデオを撮影したときの体験が大きなヒントになっています。あの撮影はとても楽しくて、楽曲が持つ自由さやユーモア溢れる雰囲気を、肌で実感できる時間でした。その感覚が、今回のステージで伝えたかったメッセージとも強く重なりました。
年末という特別な舞台だからこそ、「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」という楽曲の個性やエネルギーを、より立体的に表現したいと考えました。
HONG EUNCHAE:「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」が多くの方に愛されている今、その楽曲の魅力を年末のステージでもしっかりと刻みたい、という思いがありました。実際に、制作チームの皆さんと一緒に作り上げる中で、楽しさと高揚感を共有しながら、この楽曲の魅力を存分に表現できたと感じています。その手応えを得られたことが、何より嬉しいですね。
ー「EASY」「CRAZY」「HOT」という三部作を完走し、そして1st Single「SPAGHETTI」という作品まで辿り着いた今、LE SSERAFIMにとって最も大きく変わったものは何だと思いますか?
KIM CHAEWON:「EASY」「CRAZY」「HOT」という三部作を通して、多くの方に関心を持っていただけたことについて、とても意味深い過程だったと感じています。三部作を通してお見せしたかったのは、決して一面的ではない私たちの姿です。強さだけでなく、苦悩や葛藤、そこから自分自身と向き合い、乗り越えていく過程も含めて表現してきました。
KIM CHAEWON ©COUNTDOWN JAPAN 25/26
KAZUHA:「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」は私たちにとって挑戦でもありました。音楽的にも、衣装のスタイリングなども、他に例を見ないような大胆なコンセプトだったので、最初は皆さんに楽しんでいただけるかどうか心配もあったのですが、結果的にLE SSERAFIMらしい一曲になったと思います。
ー2025年は皆さんにとってどんな1年でしたか?
HUH YUNJIN:2025年は1月1日からとても前向きで高揚した気持ちで迎えました。個人としてもグループとしても成長できる一年にしよう、という思いがありました。
SAKURA:私にとっては、たくさんの愛を実感できた一年だったと思います。初めてワールドツアーを行ったことも大きかったですね。普段は数字などで、「これだけ多くの方が私たちの音楽を聴いてくださっているんだ」と知ることはできますが、実際にツアーを通して肌で感じてみると、言葉などが違っても、本当にたくさんの方が応援してくださっているということを強く実感しました。その経験を通して、たくさんの愛を受け取ることができましたし、その分、自分の中に大きな自信も生まれました。だからこそ、「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」のステージも、自信を持って臨める、いいパフォーマンスになったのかなと思います。来年は、その愛を力に変えて、今度は私たちがしっかり恩返しできるような一年にしていきたいです。
HONG EUNCHAE:個人的には、メンバーと一緒に過ごす時間がとても増えた一年でした。初めてのワールドツアーも経験して、言語などが違っても、たくさんの方が私たちの音楽を聴き、応援してくださっていることを、肌で実感できたんです。たくさんの愛を強く感じられたことで、自信にもつながりましたし、「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」は自分たちにとって、特に自信を持って臨めたステージになったと思います。
KAZUHA:2025年は、グループとしても個人としても、「確かに一段階成長できた」と実感できる一年だったと思います。東京ドームをはじめ、私たちにとって本当に大きくて貴重な経験を数多くさせていただき、その一つひとつが、自分たちを前に進めてくれました。
KAZUHA ©COUNTDOWN JAPAN 25/26
東京ドームのステージで感じたこと
ー11月18~19日に開催した東京ドーム公演(「2025 LE SSERAFIM TOUR EASY CRAZY HOT ENCORE IN TOKYO DOME」)について、それぞれのハイライトを教えてください。
HUH YUNJIN:東京ドームでの2日間でいちばん印象に残っているのは、初日、ステージに上がる直前の瞬間です。ステージ上の扉が開くのを待ちながら、たくさんのFEARNOTの皆さんが私たちを待ってくださっている光景を目にして、胸がいっぱいになりました。
KIM CHAEWON:東京ドームという、デビュー当初から夢見てきた場所で公演ができたこと自体が、本当に特別でした。オープニングでステージに立った瞬間、「こんなにも多くの方が私たちの音楽を待っていてくれたんだ」と実感できて、忘れられない時間になりました。
ーSAKURAさん、2日目の最後のMCが注目を集めていましたよね。「生まれ変わっても私はアイドルの道を選ぶだろうと思います」という言葉が印象的でした。
SAKURA:まず、LE SSERAFIMとして、東京ドームのステージに立てたことがとても感慨深かったです。以前に立ったときは、自分の力というよりも、先輩たちが連れてきてくれた場所という感覚が強く、そのステージが持つ意味を、きちんと理解しないまま立っていた部分もあったと思います。でも今回は、メンバーやスタッフの皆さんと一緒に、一から作り上げてきたステージでした。だからこそ、「本当にここまでやってきてよかった」と、心から思えた瞬間だったと思います。
SAKURA ©COUNTDOWN JAPAN 25/26
ーHONG EUNCHAEさんも家族やFEARNOTへの感謝とともに、MCでは感極まってましたよね。
HONG EUNCHAE:ステージの上で、あらためて感じたことがたくさんありました。東京ドームには、以前年末の授賞式で立ったことはありましたが、東京ドームがファンの皆さんだけで埋まっている光景を見たのは初めてで、公演をする前までは、正直、なかなか実感が湧きませんでした。。「こんなにも応援してくださる方がいるんだ」と強く感じて、これからももっと頑張りたい、もっと愛を届けたいと思える原動力になりました。いろいろな感情が込み上げてくるような、特別な時間だったと思います。
HONG EUNCHAE ©COUNTDOWN JAPAN 25/26
KAZUHA:私も東京ドームがどれほど特別で大きな場所なのかはよく分かっていたので、そこに立つことになって、正直とても緊張もしましたし、プレッシャーも感じていました。でも、幕が上がった瞬間、会場いっぱいにFEARNOTの皆さんのペンライトが輝く景色を目にして、ファンの皆さんと一緒に夢を叶えたんだと実感できました。その光景は、今でも強く心に残っている忘れられない瞬間です。
ーHUH YUNJINさんがMCで話した「いくら大変であっても結局私たちは打ち勝っていくし、FEARNOTと一緒に特別な場所に行こうと立ち向かってきました」という発言が示すように、FEARNOTとともに駆け抜けてきた一年だったと言えますね。
HUH YUNJIN:ステージでの特別な瞬間を通して、LE SSERAFIMというチームの関係性や、私たちとFEARNOTの皆さんとのつながりを、改めて強く感じました。その想いは、1st Single「SPAGHETTI」に収録されている「Pearlies (My oyster is the world)」という楽曲にも通じていると思います。
「Pearlies (My oyster is the world)」は、デビューアルバム1st Mini Album FEARLESSの収録曲「The World Is My Oyster」から着想を得て、その観点を覆すような発想で生まれた楽曲です。デビュー当初は、「世界を切り開いていく」「自分の手で掴みにいく」という強いエネルギーを込めたメッセージでしたが、今は「My oyster is the world」、つまり”自分の内側に、すでに世界がある"という考え方に変化しています。
何かを無理に手に入れなくても、私の中には大切なものがすでに揃っている。外に答えを探さなくても、自分の世界の中で、ちゃんと居場所や価値を見つけられる——そんな意味を込めています。そして、その「世界」を形作ってくれているのが、FEARNOTの皆さんの存在です。皆さんと一緒に過ごしてきた時間があるからこそ、私はとても満たされていて、たくさんの愛を受け取っていると感じています。LE SSERAFIMとFEARNOTの皆さんとの関係性、その積み重ねが、今の私たちの音楽やメッセージに、自然と表れているのだと思います。
HUH YUNJIN ©COUNTDOWN JAPAN 25/26
ー素敵な考え方だと思います! そういえば東京ドームの形って、なんとなく牡蠣=Oysterっぽいですよね(笑)。
HUH YUNJIN:私自身も、確かにそんな感覚を受けました(笑)。
豪華コラボレーションの裏側
ー「Kawaii (Prod. Gen Hoshino)」、「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」、LE SSERAFIM with YOASOBI「the NOISE (Contains a Samples of 夜に駆ける)」など、2025年は他のアーティストとのコラボレーションもたくさんありました。
SAKURA:私たちはもともといろいろなジャンルに挑戦してきたので、どんな楽曲であっても、LE SSERAFIMらしさを表現できたことは、自分たちの強みだったと思います。その中でも特に印象に残っているのが、今回「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」でJ-HOPE先輩にフィーチャリングアーティストとして参加いただいた経験です。
HONG EUNCHAE:本当に素敵なアーティストの方々とご一緒できたことで、自分の中でも大きな転機になる瞬間がたくさんあったと思います。「こんなアーティストになりたい」と思える刺激を強く受けましたし、普段アルバムを出すとき以上に、多くの学びがあったとても貴重な機会でした。そうした経験が、今の自分につながっていると感じています。
KIM CHAEWON:先輩方をはじめ、ジャンルの枠を越えてさまざまなアーティストの方とコラボレーションさせていただいたことは、本当に光栄でしたし、心から感謝しています。皆さんの完成度の高い作品に触れる中で、学ぶことも本当に多かったです。
HUH YUNJIN:星野源さんとは、実際にラジオにも出演させていただいて、番組の中でお話をしたり、質問をさせていただいたりする機会がありました。星野源さんの言葉の選び方や、空気の作り方、そのバランス感覚まで含めて、本当に学ぶことが多く、今でも強く印象に残っています。その姿を見て、「私も長く、音楽を続けていける人でありたい」と、素直に思いました。そんな背中を見せてもらった感覚です。またJ-HOPE先輩は、私たちの楽曲が持つメッセージを本当によく理解してくださって、歌詞を作って送ってくださったこともありました。その言葉一つひとつから、表現への誠実さや深さを感じて、とても刺激を受けました。
KAZUHA:星野源さんやYOASOBIさんとコラボレーションさせていただいた楽曲は、私たちLE SSERAFIMとしても、これまであまり挑戦する機会がなかったジャンルもありました。だからこそ、自分たちの新しい一面や表現の幅を広げるきっかけになったと感じています。そうした楽曲を、私たちの声を通してFEARNOTの皆さんに届けられたことは、大きな意味がありましたし、グループとしての可能性を改めて実感できた、とても貴重な経験でした。
ー2026年に向けて、次に挑戦してみたい音楽のムードやジャンルはありますか?
SAKURA:ワールドツアーを通して、改めて「ステージで思い切り楽しめるような楽曲が、私たちにとても合っているな」と感じました。特に東京ドームでは、アンコールやダブルアンコールで「CRAZY」のリミックスバージョンを披露して、会場のみんなと一緒に思いきり楽しめた瞬間が印象に残っています。そうした経験を通して、EDMというジャンルに限らず、自然と会場が一体になって盛り上がれるような楽曲を、いつかタイトル曲として届けられたらいいなと思うようになりました。みんなで一緒になって心から楽しめる曲を、これからもたくさん発表していきたいです。
HUH YUNJIN:私は、LE SSERAFIMとして、音楽的なスタイルをできるだけ限定せず、幅広く持っていたいと常に思っています。ジャンルにとらわれるというよりも、私たち自身が本当にステージを楽しみながら表現できる音楽を大切にしていて、それが一番伝わる形だと思います。SAKURAさんが話していたように、ライブでは、私たちも、そして観てくださる皆さんも一緒になって、心から楽しめるステージをお見せしたいです。その気持ちで、いつもパフォーマンスに向き合っています。
ーソングライターとしてはどうですか?
HUH YUNJIN:どんな音楽を作っていきたいかと聞かれると、正直とても難しいですね。ソロで向き合う音楽と、グループとして作る音楽はやはり違う部分がありますし、いつもとても悩みます。ただ、次のアルバムでは、そうした決まった枠などにあまり縛られすぎず、グループとしても、自分自身の感情としても、聴いたときに自然と心が温かくなるような、そして「これが私たちだ」と素直にお伝えできるような音楽を届けられたらいいなと思っています。
米ABCの番組『New Year's Rockin' Eve』について
ー年末年始には米ABCのカウントダウンショー『New Year's Rockin' Eve』に出演します。どんな想いでステージの準備をしていますか。
KIM CHAEWON:まず、とても光栄な機会をいただいたこと自体が本当に嬉しいです。年末年始をニューヨークで過ごすことは、多くの方にとって憧れだと思いますが、それ以上に、そこでステージに立てることに心から感謝の想いでいっぱいです。応援してくださる皆さんと一緒に、また一つ忘れられない思い出を作れると思うと、今からとても楽しみです。
HONG EUNCHAE:こんなに光栄な機会をいただいたことに感謝の想いでいっぱいですし、素敵な姿をお見せしたいという気持ちが次第に強くなりました。
HUH YUNJIN:私は幼い頃から、ほとんどの時間をニューヨークで育ちました。年末になると、ニューヨークでは必ずテレビをつけて、みんなで年越しの瞬間を迎える定番の番組があります。時差があっても、時間を合わせられる人たちは必ず観るような、本当に特別なカウントダウンショーです。
出演させていただけると聞いたとき、真っ先に思い出したのが、私が小学生だった頃の記憶でした。テレビでその番組を観ながら、両親に「いつかニューヨークで、このカウントダウンを現地で一緒に見たい」と何度もお願いしていたんです。でも、人があまりにも多くて、結局一度も行けませんでした。だからこそ、今こうして『New Year's Rockin' Eve』で、出演者としてステージに立たせていただけることが、とても不思議で、感慨深く感じています。子どもの頃に憧れていた”あの場所"に、まったく違う形で立てていること自体が、夢のようです。
ーでは最後にKAZUHAさん、2025年をともに駆け抜けたFEARNOTへ、メッセージをお願いします。
KAZUHA:2025年は、先ほどもお話ししたように、FEARNOTの皆さんからの愛を本当にたくさん感じることができた一年でした。来年も、私たちLE SSERAFIMの活動を通して、皆さんと一緒に、さらに素敵な思い出を重ねていけたら嬉しいなと思っています。
©COUNTDOWN JAPAN 25/26


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