【画像】ちゃくら、ツアーファイナルZepp Shinjuku公演(全8枚)
「GIRLS BAND NEVER DIE」という言葉が鮮烈に響く新しいSEが流れる中、サクラ(Vo・G)、まお(G)、ワキタルル(B・Cho)、葉弥(Dr・Key)がステージイン。4人で手を繋いで横一列に並んでお辞儀をすると、フロアから盛大な拍手が送られ、そして「もういいよ、おやすみ」からライブがスタート。ワキタの「ガールズロックバンド・ちゃくら、始めます!」「一緒に始めよう」という呼びかけに応えるように、観客は、拳を高く突き上げながら彼女たちのライブパフォーマンスを熱く彩り、サクラの「Zepp、歌おう!」という呼びかけを受けて大合唱を重ねてゆく。そうしたライブハウスだからこその美しい光景を前にしたサクラが「始まったね、もっといこう!」と叫び、続けて「君の一番になれない私より」へ。続けて、「ねぇ、ちゃんとついてきてる? Zepp!」と問いかけ、「ウソノハナシ」へ。観客の熱量に刺激されるようにして、4人のバンドサウンドも熱く激ってゆく。まるで激流の如く流れだす轟音から「ユスリカ」へと繋いでみせた展開も圧巻だった。
サクラ(Photo by エドソウタ)
ワキタルル(Photo by エドソウタ)
最初のMCパートでは、サクラが「Zepp Shinjuku!」と改めて叫び(その後、「たぶんこの後5回くらい叫ぶ」と呟いていた)、ワキタが「ここまで連れてきてくれて本当にありがとう」と感謝を告げる。まおは、ここまでの8公演を振り返りつつ、「考えながら、悩みながら、自分の正解を見つけられた、すごい濃いツアーだった」と振り返り、葉弥は、たくさんの人が集まったフロアを前に「拳をくれて、私たちに力をくれて、本当にありがとうございます」と感謝を伝える。
まお(Photo by エドソウタ)
葉弥(Photo by エドソウタ)
「アイビー」の後、しばしの沈黙を経て、サクラが清廉なファルセットを交えつつ「劇場と負けヒロイン」の一節を歌い、「まるで負けヒロインだった劇場もここで終幕」と告げ、「終幕」へ。あまりにもドラマチックな一幕だった。そして、深く深く海の底へ潜ってゆくような深淵な展開を経て、サクラが「君と私たちが出会えた歌」と告げ、「海月」へ。間奏におけるワキタのグルーヴィーなソロ、まおの淡い煌めきを放つソロからラストサビへ突入。その勢いは、そのまま「未春」へと引き継がれ、サクラの「Zepp Shinjuku! 全員、拳貸して!」という呼びかけを受け、観客が天高く拳を突き上げて応える。「どうか」における特大コールと鮮やかなクラップも最高に熱かった。
ここでサクラが、バンドを代表して、目の前の一人ひとりの観客に向けた想いを語り始める。「うまく笑えなくてもいいよ。
Photo by エドソウタ
間髪入れず、「生きる価値ないし」「万人様」へ。そして、ワキタが「最後に一言だけ、出会ってくれてありがとう」と感謝を告げ、本編ラストの曲「まるで駄目な女子高生はバンドマンになった」へ。最後の歌詞〈言葉が君と生きる〉を歌い上げたサクラが、もう一度深く噛み締めるように「君と生きる」と告げた一幕が忘れられない。「君と泣いて、君と生きていくガールズバンド、ちゃくらでした」というサクラの言葉をもって本編が幕を閉じ、「ちゃくら緊急会見」の映像からアンコールへ突入。この映像の中で、バンド結成4周年となる2026年6月にユニバーサルシグマからメジャーデビューすることを発表。いつまでも鳴り止まない歓声と拍手。そんな温かなフロアの光景を見たワキタは、「やりたい曲できちゃったかも」と呟き、急遽4人でドラムの前に集まり緊急会議。そして、ワキタが「この曲をやらなきゃ終わらない」と告げ、当初予定になかった「19才」を、さらに、この日2度目となる「いびつな愛ですが」を披露。一人ひとりの"君"とともにつくりあげた、熱く温かな大団円だった。「ちゃくら全国侵略大作戦 ー第三幕ー」を完遂した彼女たちの猪突猛進は、来年以降さらに加速していくはず。
Photo by エドソウタ
セットリスト
1. もういいよ、おやすみ
2. 君の一番になれない私より
3. ウソノハナシ
4. ユスリカ
5. 嫌気
6. 一、人
7. アイビー
8. 終幕
9. 海月
10. 未春
11. どうか
12. 今私生きている様だ
13. いびつな愛ですが
14. ガールズバンドは死なない(新曲)
15. 生きる価値ないし
16. 万人様
17. まるで駄目な女子高生はバンドマンになった
EN1. 19才
EN2. いびつな愛ですが


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