クリームは、エリック・クラプトン(ギター&ヴォーカル)、ジャック・ブルース(ベース&ヴォーカル)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)らの凄腕ミュージシャンが1966年に結成したスーパー・グループ。
本映像はその最終公演にあたる11月26日のロイヤル・アルバート・ホールでの解散コンサートの模様を中心に制作されたドキュメンタリー作品。メンバー3人への独占インタビューも収録。監督は「フランク・ザッパの200モーテルズ(1971)」始め、数々のミュージシャンの映像作品に関わる鬼才、トニー・パーマーが務めた。本作は2005年の再結成までの間、クリームが唯一残したオフィシャル映像で、日本での劇場公開は初めて。若き日のエリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーが凄まじくぶつかりあう、ロック史上に刻まれた白熱のパフォーマンスが収められている。
『クリーム /フェアウェル・コンサート1968』
原題:Cream / Farewell Concert
プロデューサー:ロバート・スティグウッドRobert Stigwood
監督:トニー・パーマー Tony Palmer
1969年イギリス・アメリカ作品/モノラル/上映時間 約83分
公開:2026年2月6日(金) TOHOシネマズシャンテ 他 全国順次公開
提供: S-O-C-K-S INC.
配給: REWINDERA PICTURES /WOWOW
配給協力: LITTLE MIRACLE
(C)1969 Robert Stigwood Organization
公式ホームページ:https://rewindera.net/cream/
〈演奏曲〉
サンシャイン・ラヴ Sunshine of Your Love
ホワイト・ルーム White Room
政治家 Politician
クロス・ロード Crossroads
ステッピン・アウト Steppin Out
トップ・オブ・ザ・ワールド Sitting on Top of the World
スプーンフル Spoonful
いやな奴 Toad
アイム・ソー・グラッド Im So Glad
23歳のクラプトンを待ち受けていた十字路(大友博/音楽ライター)
トリオ、つまり三人だけという最小編成で1960年代後半のロック界に革命を起こし、その表現領域を大きく広げたバンド、クリームがいかに偉大な存在であったかについては、あらためて語るまでもないだろう。そのフェアウェル・ツアーの最終日、1968年11月26日のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートを中心に、一年ほど前に収録されたものと思われるインタビュー、時代を感じさせるやや独善的なナレーションなどで構成されたこの映像作品が、60年近い歳月を超えて、とりわけライヴでの彼らの凄さを余すところなく伝えてくれる。
だが、三人それぞれの圧倒的な演奏力とその強烈なぶつかりあいは、評論家筋からの評価やファンの受け止めはともかく、23歳のエリック・クラプトンを苦しめてもいた。
結局彼はクリームを去り(それはバンドの解散を意味していた)、新しい地平に向かって歩みはじめることを決意する。だから、ロバート・ジョンソンの「クロス・ロード・ブルーズ」を翻案した「クロスーロード」は、彼の心境の正直な表明にほかならなかった。その古典を自分のものとして歌う彼の表情には、解放された喜びのようなものすら浮かんでいるではないか。
この映像をNHKの『ヤング・ミュージック・ショー』で観たのは、1972年春のことだが、クリームのあとブラインド・フェイスやドミノスでさらなる苦悩を味わったクラプトンは、そのころ、深い闇に沈み込んでしまっていた。彼の前にはまだ、いくつもの十字路が待ち構えていたのだ。
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これを見ずして、ロックを語るなかれ!(前 むつみ/通訳・翻訳家、元スローハンドクラブ副会長)
1968年、当時エリック・クラプトンは23歳、ジャック・ブルースは25歳、ジンジャー・ベイカーは29歳。この3人の若者が最高のテクニックを駆使し、互いを挑発し合いながら繰り広げる長尺のインプロビゼーションは「演奏」ではなくまるで「闘い」のようだ。57年経った今でもその音は色あせることなく、胸が震える。1972年、NHK『ヤング・ミュージック・ショー』でこのライヴが初めて放送された時はテレビの前に正座し、彼らの演奏やインタビューを食い入るように見入った。特に動くクラプトンのギターを弾く姿、ルックスがカッコ良すぎて気絶しそうになった記憶が鮮明に蘇る。
【注目記事】エリック・クラプトンが愛用してきたギターの系譜


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