幻想的、かつ、スペーシーなSEが響く中、サポートメンバーの加藤綾太(G)、森夏彦(B)、吉田雄介(Dr)と共にステージインしたLavt。さっそく「Yeahーーー!!」とシャウトをかまし、1曲目の「モルト」からライブが幕を開ける。ツアーファイナルということもあってか、鉄壁のバンドメンバーたちと紡ぎ出すアンサンブルは、かつてないほどに極まっている。
Photo by Goku Noguchi
Lavtは、この日が楽しみすぎて前日ぜんぜん眠れなくなり、また、急に新しい曲ができそうになってさらに眠れなくなり、深夜テンションで今回のステージに臨んでいることを明かした。そして、観客に対しても"擬似深夜テンション"を求め、「L4DY」からライブが再開。次々とばっちりハンズクラップをきめていく観客。〈四つ打ちに身を任せた僕ら〉の一体感が際限なく高まり続け、そして、ここでなんと2月18日リリース予定の新曲「パラソムニア」が披露される。
「こっから盛り上げていくんですけど、準備できてるー?」というアジテーションを合図に、「感情的侵略」から怒涛の後半戦へ突入。吉田が轟かせる高速4つ打ち。森が懸命にルートを刻み、その上に加藤が奏でる熾烈なギターリフが響く。そして、Lavtも観客も、まるでリミッターがぶっ壊れてしまったかの如き勢いで、己の感情を解き放ち合っていく。その熱量は「ユウウツダンスフロア」へと引き継がれ、観客は手に持つタオルをめいっぱい回しまくる。次の「JOOOOKE」では、Lavtは、観客を信頼して次々と歌を託し、観客は彼の想いに応え熱唱を重ねていく。あまりの狂騒っぷりに、Lavtは、ここで一度、観客に水分補給するよう促し、温かく親密なフィーリングが煌めく「デイジー」からライブが再開。続いて、「HOLD ME」へ。
Photo by Goku Noguchi
MCパートでは、Lavtは、昨年11月にリリースしたアルバム『glauben』(ドイツ語で「信じる」)のタイトルに込めた想いを語った。大きな飛躍の一年となった2025年。楽曲へのリアクション、ライブへのリアクションが、データやSNSを介してダイレクトに跳ね返ってくる中で、彼は、「自分の曲・ライブはこのままでいいのかな」「誰かのためになってるかな」と思い悩むことが増えたという。頭の中がぐちゃぐちゃになってしまった時期もあったが、最終的に辿り着いた答えは、結局、自分を信じるしかない、ということ。誰かに相談することはあっても、結局、最後に決めるのは自分。時には、理屈では説明できないような本能に身を任せることも大切。その結果として、自分にとって良い道が開かれてゆく。昨年の自身の心境の変化を伝えたLavtは、そうした体験を踏まえた上で、「皆さんの明日が、よりよい一日になるように」と願い、「また絶対会おうね」と約束を結んだ。
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そして、「いくぞーーー!」と呼びかけ、「涙のスイマー」を披露。突き上がる無数の拳。重なる大合唱。まさに、〈大気圏を抜け出して〉いくかのような並々ならぬ勢いだ。ラストは、『glauben』制作期のモードを最も雄弁に体現する痛快なロックンロールチューン「欠片」。サビで、光量マックスのライトが一人ひとりの観客を照らす中、Lavtは、力強く「大丈夫だ!」と叫んだ。その頼もしい響きが深く胸を打つ。最後は、この日何度も更新されてきたはずの最大を再び上回るような大合唱が会場全体から巻き起こり、この日の公演、および、自身2度目のワンマンツアーは万感の終幕を迎えた。早くも決定している3度目のツアーのファイナルの舞台は、渋谷CLUB QUATTROよりもさらに大きな恵比寿LIQUIDROOM。とどまることを知らない彼の快進撃を、これからも全力で追いかけていきたい。
Photo by Goku Noguchi
セットリスト
1. モルト
2. 有象無象
3. アルコール
4. L4DY
5. パラソムニア
6. 都会病
7. 雨に打たれて
8. オレンジ
9. カゲロウ
10. 感情的侵略
11. ユウウツダンスフロア
12. JOOOOKE
13. デイジー
14. HOLD ME
15. 飛行船
16. 涙のスイマー
17. 欠片


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