昨年、 オークション会場で作品が落札された途端、 シュレッダーで切り刻まれたいわゆる「シュレッダー事件」以降、 日本でも広く知られるようになったアーティスト、 バンクシー。 謎につつまれた覆面アーティストの活動を、 ロンドン在住の研究者が現地取材し上梓された書籍『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』が美術出版社より刊行される。
現地取材から迫るバンクシーの真相!『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』刊行。
著者の吉荒夕記は、 ロンドン在住で博物館学を専門にする研究者。 ミュージアムを舞台にしたゲリラ展示でバンクシーの標的側に立たされたことがきっかけとなり、 バンクシー研究を開始。 本書では、 世界各地に仕掛けられた ”いたずら” や ”事件” を追いながら、 バンクシーが投げかけるメッセージの真意に迫っていく。
現地取材から迫るバンクシーの真相!『バンクシー 壊れかけた世界に愛を』刊行。
翻訳書を除く日本語でのバンクシー論の刊行は初。 日本では馴染みの少ないストリート・アートが生まれた背景や、 作品理解に欠かせないイギリスの社会問題まで丁寧に解説し、 ストリート・アートとは、 バンクシーとは、 を一から知りたい人の入門書としてもおすすめできる一冊になっている。