RooftopWEB限定
──RooftopWEBでの限定公開なのですが、おそらく記事を読んでいる方の年齢層が高かったり、芸人さんの取材が少ないので他の取材でもお答え頂いている内容と少し重複してしまうかと思うんですが…よろしくお願い致します。
二人:あ、そうなんですね。
村田大樹(以下、村田):まだまだたくさんの芸人がいるんで、もっと頑張って取材してください!(笑)
阪田ベーカリー(以下、阪田):そうですね! たくさん取材して欲しいですね。
──そうですね。頑張れる範囲で今年は取材していきます(笑)。なので、他での取材でもお答え頂いているコンビ結成から芸名や展望についてお伺いしますね。
破天荒な村田×支える坂田
村田:高校生の時にハイスクール漫才っていう高校生が参加する漫才の大会があって、ボクが高校3年の時に、コイツが2年でそこで出会って。卒業して、そのまま僕は大阪で1年やってて、その時の相方と一緒に上京したんすけど、コイツは卒業してそのまま当時の相方と…。
阪田:そうですね。僕は上京して東京NSC20期として1年吉本でやってて…その時のコンビを解散して、吉本も辞めて、組んだ感じですね。
村田:そうやな。ボクもそん時の相方と解散して、ピンで1カ月に1回くらいライブ出やんとパチンコとかいっぱい行って…いっぱい借金できて。
一同:(笑)
阪田:最悪っすよね(笑)。
村田:最悪やったんやって…。
──“いっぱい借金”って…具体的に最大どのくらいの額までいったんですか?
村田:(食い気味で)今が最大っすね!
一同:(爆笑)
村田:常に更新し続けてますね!(笑)
阪田:今、いくら借金してるんでしたっけ?
村田:ん? 今!? 今は230万! 余裕で230万っすね! ただ、周りの人からは「借金230万って大きい額してる割には明るいね!」ってよく言われます!(笑)
一同:(爆笑)
──確かに村田さん見ている限り、悲壮感は感じないですね!
村田:そうなんですよねぇ(笑)。元々家が貧乏だったんで、お金ないのが怖くないって言うか…。
阪田:えっ!? そうゆうこと!?
村田:全然、怖くないっすね。(断言)
阪田:いや、そうゆうことじゃないよ?そういう問題でもない。
村田:(笑)僕も本当は養成所入ろうと思って30万くらい貯金してたんすけど…あの~丁度ね、そこらへんでパチンコ、スロット覚えちゃったんで、ね?
阪田:普通なら高校生卒業してお金貯めてくらいの時期に…?
村田:ぐらいの時期に…。はい、覚えましたね。
阪田:…最悪。
村田:…で、全部失いました!(笑)
──ギャンブルをする方って負けてもなぜか「次は勝てる!」って大きな自信をもって打って…お財布すっからかんにしますよね。
村田:そうなんすよ! 大きく負けたってことは、次に大きく勝てるってことやからめちゃくちゃラッキーって!
阪田:ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ…。
村田:ま、次勝てるって保証はどこにもないんすけど、そう思ってるんで…あんま負けても凹まないっていう。…はい!(満面の笑み)
阪田:はぁ~…(ため息)。
村田:今日は運使わんかっただけで、みたいな。未来の運に回して爆発させるための今日の負けやから~って感じで!
──(笑)前向きでいいですね!今の過去最高の負け分230万円もこれから先…。
村田:そうっすね! 今、縮んでぎゅってなってるのがいつかバーン(体育座りから一気に両手を広げて飛び上がる)って!
阪田:いや、そういうの期待しないでちゃんと返さないと。

赤もみじ結成秘話
──お互い高校生の頃から知ってはいたもののどのタイミングでコンビ結成に至ったんですか?
村田:元々お互いのコンビの相方たちがルームシェアをしてて、そこで交流はあったんで。
阪田:そうそうそうそう。
村田:そこで、お互いピンであれやしって言って組みましたね。
第一印象
阪田:第一印象…。変なネタをする人でしたね。なんやろ、高校生の漫才の大会なのに、えぐいこと言ってたなっていう印象がありますね。ステージで爆弾? 作るみたいなネタしてませんでした?
村田:そうそう。その頃はそういうのは格好いいと思ってたんですよ。
阪田:ね! その時の相方の人と、そういう変なネタする人やな、と思ってましたね。
村田:阪田は…ん~、あんまり喋っても楽しくなさそうだな、って。
一同:(爆笑)
阪田:そうですよね! だって、最初の組む時の理由も「優しそうやから」って(笑)。ずっと“優しい奴がええ”って言うてましたもんね。
村田:そうっすね(笑)。
元コンビ
──前に組んでいたコンビの時もお互い漫才をしてたんですか?
阪田:そうですね。ボクは漫才でしたね。
村田:僕はコントもやってましたね。
阪田:最初、コントでしたよね?
村田:そうそう。最初コントやってて…。
阪田:大阪でもコントやってたんですよね? 前のコンビの方と1年間くらいやってましたよね?
村田:そうそう。ちょっとコントもして、そこから漫才もちょっとして…コントは道具とかにもお金かかるんで(苦笑)。
阪田:(笑)
村田:借金があるんで、漫才にしましたね。
阪田:僕は借金ないんですけど、コントはしたことないですね。一回も(笑)。
一同:(笑)
──そうなんですね。一緒にコンビを組もうと決めた時にどっちがボケでどっちがツッコミでとかはすぐに決まったんですか?
阪田:すぐですね!
村田:ほんまにすぐやったな。
阪田:前のコンビで僕がツッコミやったし、村田くんがボケだったんで、そのまんまなんも特に決めずに、ですね。
──そうだったんですね。結成してコンビ名もすぐに決まったんですか?
阪田:そうですね。
村田:結成して何個か案があって…“赤もみじ”はガクヅケっていうコンビの木田くんからもらったんですけど。
阪田:うんうん。
村田:その前までボクが考えた“炎の武蔵”っていう名前があって、この2つどっちにしようって。
阪田:そう、そうなんですよ。
村田:iPhoneにあるルーレットのアプリで“赤もみじ”と“炎の武蔵”どっちか矢印が止まった方にしようってなって…一発目でバーンって“炎の武蔵”に止まって。
阪田:(失笑)
村田:…ほんまは僕も赤もみじが良かったんですよ。
阪田:…(ため息)。
村田:そん時は意地になってただけやったんで、そのまま何事もなく“赤もみじ”になるまでずっとルーレット回して…。
阪田:そうそう(笑)。ルーレットの意味がないんですよ。
村田:そうですね。木田くんに付けてもらいました!

──赤もみじ…。炎の武蔵…。赤を連想させる名前が良かったんですか?
阪田:なんかね、日本っぽいのがいい、みたいな感じでしたよね?
村田:ん~確か。でもね、木田くんも適当に言ったんやと思います。夜勤の帰りに提案してもらっただけやったんで。
阪田:バイト先一緒なんです。
村田:そう、同じバイト先やったんで「“赤もみじ”でいいや。」みたいな。そんな考え抜いたコンビ名ではないっすね。
阪田:そうですね。そもそも組んですぐ…1カ月後くらいかな? マセキのオーディションを受けるってなって、そこでコンビ名がいる、みたいになったんでとりあえず、決めて後で変えようか! くらいの感じで決めましたよね?
村田:そう。だから、別に変えてもいいですし。
阪田:今、変えるんかい!今は別に変えなくていいでしょ!(笑)
一同:(笑)
阪田:でも、本当にとりあえずで付けてそのままズルズル来てる感じですね。
──芸人さんのコンビ名で季節感を感じる方が少ない印象あるので、日本らしくて印象に残りやすいですよね。
二人:…確かに!
阪田:昔、吉本に春夏秋冬さんっていうコンビがいて季節全部入ってましたけど、もう解散されてしまいましたからね。
村田:確かに。そう言われると…そうですよね。
阪田:たまに言われますもんね?「秋しか頑張らないの?」みたいな(笑)。
村田:(笑)その時は「うん、そうや~。(ドヤ顔)」って答えてる。
一同:(爆笑)
阪田:でも、本当に付けてもらったんで季節感とかもそんな、なんも考えてなかったですね。
村田:確かに…そうですね。なんか、付けてもらったのはあるけど、こじ付け欲しいな。
阪田:(笑)
村田:ボク、一応10月生まれなんすよ。
阪田:…僕、12月生まれなんだけど。
二人:…。
阪田:微妙じゃない?
二人:…(考え込む)。
──“赤もみじ”さんってコンビ名を初めて聞いたとき、お二人のお誕生日が秋生まれでこれからの活動を葉に例え緑から黄色、赤へと紅葉していく様をご自身達のご活躍へ反映をさせているのかな? と勝手に思っていました。
阪田:あ~確かに! 赤くなるように、ね。
村田:ボクだけが10月生まれで秋で…。
阪田:…失敗したな。(笑)
村田:韓国生まれとかやったら…12月も。
阪田:えっ!? 僕、韓国生まれになるんですか!?(笑)
一同:(笑)
村田:12月でも…な?
阪田:(笑)12月が秋の国に行けばいいってことですか?
村田:そしたら、つじつま合わせが。
阪田:(笑)確かに、ね? でも、そんなことしたら親が心配しますよ。
一同:(笑)
──季節も日本だけなので…海外では“秋”がないかもしれないですね。
阪田:…これからなんか考えておかないと。いや、ほんまやったらこういう時の為に用意しておくべきやったんすけどね(笑)。

芸名
村田:ボクは本名ですね。
阪田:僕は“阪田ベーカリー”ですね。もうね、パン作り好きやからで、それだけなんですよね(笑)。
──あっ!“作り”が好きだったんですね!
阪田:そうそうそう。食べるとかではなくて、作るのが好きで。
村田:だから、食べるんは嫌いで作ったら捨てんねんやな。
阪田:いやいやいやいや! 捨てん捨てん! ちゃんと食べてる食べてる!
一同:(爆笑)
村田:え? 作って踏んで捨ててんやろ?(笑)
阪田:憎しみを? なんの?(笑)いや、でも芸名は今年の4月? 頃に変えたばっかなんで自分でもまだ実感がないと言うか…。僕も本名でやってたんですけど、パン作りが好きだったことでマネージャーさんが「好きなら変えてみたらいいんじゃない?一発ですぐにわかるし!」って言ってくれて変えたんですよ。
村田:そうそう。それで、番組のオーディションでコイツがメロンパン作って持って行って、コンビニのメロンパンと僕のパン当てられますか? みたいな
阪田:そう、特技みたいな感じでね?
村田:それで、やったら…「知らないヤツの作ったパンは食べられない」って。
一同:(爆笑)
村田:それで、コイツ
阪田:全部、持って帰って…。
二人:(笑)
阪田:めちゃくちゃ悲しかったな…。
──それは悲しい…。
村田:それで、「そうっすよねー!(笑)」って(笑)。
阪田:そうそう。(笑)僕がそちら側の立場だったら嫌だな、って。
一同:(笑)
阪田:あとパン配るライブ…パン配るライブ?
村田:いや、それパン配るがメインじゃん(笑)。
阪田:(笑)ライブの時にパンを無料でお客さんに配ったりもしてるんですよ。
村田:お客さんに、ね?
阪田:あ! 食べたかったら是非、ライブに来てくれたら! 来てくれたら配るんで!(笑)

──ライブ観て笑ってお腹が空いたときにパンがあるってすごくいいですね!
村田:徐々に腕も上げてきてるんでね。
阪田:普通に美味しいですよね?
村田:…ん? うんうん。ま、食べれんことはない。
阪田:(笑)クオリティはどうかはわからないんですけど、趣味というか…どっかのパン屋さんで働いたこともないですし、教えてもらったこともなくて自己流というか、独学でやってるんで、今はまだ…発展途上って考えてもらえたら!(笑)
村田:毎回、できが違うもんな?
阪田:うん。そうですね。まばらになっちゃいますね。
村田:空気というか、なんかでアレ変わるんやろ?
阪田:変わりますね。だから、まだ伸びしろがある! って感じで思って頂けたら嬉しいですね!(笑)
──阪田ベーカリーさんのYouTube動画も始まりますよね?
阪田:あ! そうだ! 今、制作の方とかも集めていて…(2019年12月現在)多分、1月か2月頃には始められるかな? って思ってます。
──ぜひ、宣伝も!(笑)
阪田:(笑)宣伝したいんですけど、まだタイトルとかも全然決まってないのでTwitterを観てもらえたら嬉しいです!
“阪田=パン”ד村田=○○?”
村田:…ボクもなんかしようかな。
阪田:(笑)ないんですよね? なにも。
村田:そうなんですよ。趣味がパチンコ、スロット、競馬だったんすけど最近は全然行ってなくて。
──(拍手)
阪田:(笑)拍手されてる!
村田:わ! ありがとうございます!!!
阪田:(笑)褒めることじゃないですよ? 甘やかしたらダメですよ!
村田:いや、もう立派になりました(笑)。
阪田:でも、それで趣味がなくなったんですよね?
村田:そう…。ゲームはやったんですけど
阪田:やってましたね。
村田:でも…なんか、あんまはまらなくて。飽き性で。

──え?! ギャンブルにはハマったのに?!
阪田:そうなんですよ。
村田:はい。お酒もあんまり飲めないですし、煙草はバカほど吸いますけど…趣味っていうかなんか始めたいんですけどね。
阪田:そう、だから先輩からスケボーを誘われたりしていて、興味もありそうだったんで「いいじゃないか~!」って言ったのに
村田:あれは、YouTubeの動画で[スケボー]って入れて検索してみたら1番上の動画に【スケボー怪我10選】とか出てきて、それ見てたらえげつない坂道でブレーキ止まらんくなってそのままトラックにバチーンって。
阪田:(爆笑)
村田:そんなもん見たら、やってられるかー! って思って。
阪田:怖くなっちゃったんですね。(笑)
村田:そ。怖くなって。
阪田:やる前からやってないですよね?
村田:そ。やる前からやってない。
阪田:そうそう。そういうのが多いんですよ。
村田:想像力が豊かなんで…。
阪田:えっ!? 豊か!? 豊かなんかな…?
村田:いや、豊かよ。(笑)あと、高所恐怖症で。
阪田:あ!(笑)日テレのエレベーターがめっちゃ怖いんですよね?(笑)
村田:…。(睨み)
阪田:中がスケルトン? ガラス張り? になってて、ね?(笑) いつもボタンのある前の方に立ってるんですよ(笑)。
村田:本当に…たまにコイツが面白がって後ろの方に押してくるんすけど、70~80%くらいの力で肩パンをバチーンっと!
阪田:(爆笑)あれ、めちゃくちゃ痛い!
村田:高所恐怖症だから高いのダメなんで、ね!(圧)
阪田:(笑)
村田:あとは…動物の鳥がダメですね。気持ち悪いんで、ね。
阪田:(笑)
──鳥はわかりますね…。
阪田:えっ!? 気持ち悪いって思います!?
──気持ち悪いですよ。首も長くてぐにょぐにょ動きますし、足も意味わからない柄してますし、眼もぐるんぐるんしてて…生物の中で最も苦手ですね。
阪田:えー? そんな言います?(笑) めちゃくちゃ可愛いと思いますけど、ね?
村田:いや、お前はな(笑)。
──(笑)村田さん、骨付きの鶏肉とか食べられます?
村田:骨付きは…食べられますね。
阪田:骨付きもダメなら鶏嫌いなんわかるけどさ…。食べてどうなん?美味しいですか?鶏肉。
村田:…めちゃくちゃ美味しい!好きっ!(満面の笑み)
一同:(爆笑)
阪田:鶏嫌いやけど、肉は好きなん?(笑)
村田:肉に罪はないからね(笑)。

後半へ続く
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