光文社より5月21日(木)に刊行された『「山奥ニート」やってます。 』(著・石井あらた)が売れ行き好調につき、 発売即重版が決定いたしました。
2刷3,000部を増刷し、 累計8,000部となった。 都会での引きこもり生活に別れを告げ、 山奥でニート生活を送る筆者の5年の記録。 家賃はゼロ円、 生活費は月額1万8000円。 ときどき村人のお手伝いでおこづかいを稼いで生きていく。 インターネットさえあれば、 買い物も娯楽も問題なし。 リモートの可能性をフル活用し、 誰でもできる新たなゆるゆるライフスタイルを提示する。
著者・石井あらたが6月21日(日)7:34~放送予定のNHKラジオ『マイあさ!/三宅民夫のマイあさ!』の「著者からの手紙」コーナーに出演決定。 下記HPからスマホ、 PCでも聞くことができる。 https://www.nhk.or.jp/radio/ http://radiko.jp/ また、 放送内容が翌日の22日(月)の正午に下記HPにてアップされる。 https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=5642_18

著名人も注目、 SNSで評判の声が続々

(Twitterより ※原文ママ) ――えらいてんちょう(矢内東紀)〈起業家・作家・YouTuber〉 平均年齢80歳の限界集落にニートが移り住む嘘みたいな実話。 拙著静止力でも取り上げた山奥ニートが書籍化されました。 読むしかない! ――pha〈京大卒・元ニート〉 『山奥ニートやってます』(石井あらた)、 面白かった。 山奥だと家賃とかタダみたいなものといっても、 一人だと寂しいし周囲のプレッシャーもあるだろうけど、 ニートが15人も集まってたら心細くないし楽しいと思う。
みんなでゲームでもしてたらお金もかからないし。 山奥ニートが住んでる場所には行ったことがあるんだけど、 「この先に絶対人とか住んでないだろう……」という山道を不安になりながら何十分も車で進んでいくと小さな集落があるという感じで、 すごい場所だった。 でも今はネットは使えるしアマゾンも届くし、 山奥のデメリットは昔よりも減ってるんだろう。 実際山奥に住むのは誰にでもできることではないかもしれないけど、 そういう生き方もある、 と知っているだけで、 生きていくのがちょっとラクになるところがあると思う。

「はじめに」より

僕は山奥ニートです。 山奥で暮らしているニートだから、 山奥ニート。
ニートと言っても、 親に養われているわけじゃありません。 自分の生活に必要な最低限のお金は、 自分でなんとかしています。 でも、 定職に就いていないし、 学生でもないし、 職業訓練も受けてません。 フリーターやブロガー、 ましてや作家と名乗るには、 働いていない日が多すぎます。 ほとんどの日をニートとして過ごしているから、 ニートと自称して差し支えないかと思います。 * 僕が住んでいるのは、 最寄り駅から車で2時間の山奥です。
もちろん周りにお店はありません。 徒歩圏内に他に住んでいるのは5人だけ。 それも爺さん婆さんばかりで、 平均年齢は80歳を超えます。 そんな限界集落に、 平屋建ての木造校舎があります。 小学校として使われていたのはもう何十年も前のことです。 ここに、 15人の若者が暮らしています。
年齢は10代から40代。 女性もいます。 僕はそのうちのひとりに過ぎません。 全員、 元はここに縁もゆかりもなかった人たちで、 全国各地から別々に集まってきました。 (中略) 一緒に暮らしている14人には、 どこかしら僕と似たところがあるように思います。 みんな暇だから、 遊び相手には事欠きません。
すべてを捨てたつもりだったのに。 やっていることは、 ひきこもりだったころと同じなんです。 アニメ見て、 ゲームして、 SNSして、 寝る。 ある意味では、 僕はまだひきこもったままです。 村おこしとか、 ビジネスを立ち上げるとか、 そんな能動的なことはしません。 ただ、 ひきこもる範囲は自分の部屋から、 この集落に広がりました。 (中略) この本は、 そんな僕らの今をどこかに記録しておこうと思って、 書いたものです。