Photo by zakkubalan ©2020 Kab Inc. 坂本龍一の1年の活動をまとめるコンプリートアートボックス「2020S」の予約が開始された。 本作品は先月9月18日にアートディレクター緒方慎一郎氏との取り組みが発表され、今年のコンセプトなどについて語るインタビューが掲載されたティザーサイトが公開され期待が高まっていた。
坂本龍一が 2020 年に制作・発表した楽曲を計7枚のアナログレコードに収録。さらに、今作のテーマの一つである「記憶の断片」をもとに書き下ろした新曲も収録され、楽曲で使用するために割った陶器の断片も合わせて同封される。限定300点。本日更新された特設サイトには、詳しい収録内容と仕様、陶芸家の岡晋吾氏のインタビューも掲載されている。 また、オンラインコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020」が、12月12日に実施される予定だ。Rhizomatiksのライブ演出のもと、業界市場最高レベルの音質を実現する配信プラットフォーム「MUSIC/SLASH」から配信される。アナログレコードからテクノロジーを活用した配信まで、多様な音楽体験に期待が高まる。

コメント

壊すことから始まる。もう 30 年以上前から、音楽作品自体がアートであるようなものを作りたいと思っていた。以前はいろいろなルールがあり出来なかったのが、ようやく出来るようになった。 坂本龍一

仕様

坂本龍一の1年の活動をまとめるコンプリートアートボックス「2020S」の予約開始!
坂本龍一の1年の活動をまとめるコンプリートアートボックス「2020S」の予約開始!
坂本龍一の1年の活動をまとめるコンプリートアートボックス「2020S」の予約開始!
凵(はこ):[本体]桐 (more treesの森がある宮崎県諸塚村産 FSC認証材) [付属陶片スタンド]真鍮(新潟燕三条) サイズ: w335mm × d335mm × h175mm 陶片のオブジェ:陶芸家の岡晋吾氏が製作した陶器の皿に坂本龍一が絵付けをし、その皿を割る音を採取して新曲を書き下ろす。この「陶片のオブジェ」は、その楽曲で使用された陶器の断片である。土で作られる陶器は、割ることで再び自然へと還る。
陶器を割るという行為には、坂本の自然回帰への想いが込められている。また、陶器の断片は 2020 年という歴史的 1年の「記憶の断片」であり、作り手と受け手とを繋ぐ存在でもある。 *角が尖っている部分がございますので、お取り扱いにご注意ください。 冊子:詳細は後日お知らせ
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