「劇場版銀河鉄道999」のシネマコンサートが、2021年2月に東京と大阪で開催が決定。スペシャルゲストに同作品の挿入歌、主題歌を歌ったゴダイゴのタケカワユキヒデが参加する。
シネマ・コンサートとは、映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートをオーケストラが本編上映に合わせて生演奏するもので、映画をライブ感覚で楽しめるエンターテイメント。2015年秋に映画「ゴッド・ファーザー」シネマコンサートが日本に上陸。以来、数々の洋画、邦画の名作を題材に上演され、日本にシネマコンサートの文化が根付いた。 松本零士・原作の「劇場版銀河鉄道999」(監督:りんたろう/脚本:石森史郎)は1979年8月4日に劇場公開されたアニメーション作品。1978年9月よりTVアニメの放送が始まっており、劇場版はTV放送から1年を経て「銀河鉄道999」の人気が高まっていたタイミングで公開。同年の邦画動員の1位となり、当時16億5000万円超の興行収入を上げ大ヒットした作品。主人公の星野鉄郎、謎の美女メーテルに999号の車掌と魅力あふれる登場人物に加え、松本零士作品の人気キャラクター、キャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスも登場する。なんといっても素晴らしいのは音楽を担当した青木望が作曲したスコア。叙情的なストリングスを多用し全編に渡って美しい旋律が奏でられる。 マエストロ・栗田博文のタクトのもと、国内屈指の名門オーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団と大阪交響楽団が映画の中の美しい調べを演奏する。シネマコンサート開催にあたって、もっとも重要なのはオリジナル・スコアの存在。幸いなことに青木望の自宅に譜面が保管されていたことが判明。
シネマコンサートのプロデューサーである飯島則充が、そのスコアを見て瞠目した。鉛筆で手書きされた譜面は丁寧かつ整った状態で書き込まれ、メロディの美しさもさることながら、現代のシネマコンサートにそのまま使えることも判った。 「劇場版銀河鉄道999」のもうひとつの魅力はゴダイゴが歌った主題歌。「モンキー・マジック/ガンダーラ」や「ビューティフル・ネーム」の大ヒットで人気絶頂のゴダイゴに映画会社が依頼。今でこそ珍しくないが当時、ロックバンドがアニメの主題歌を歌ったのはゴダイゴが初めて。アニメとロックに組み合わに不安視する声もあった中、映画公開前の7月にリリースされるや主題歌のシングルは空前の大ヒットとなった。「銀河鉄道999」シネマコンサートでは、その主題歌を歌ったゴダイゴのタケカワユキヒデがスペシャル・ゲストとして東京・大阪の両会場に参加する。巨大なスクリーンに上映される映像と、フル・オーケストラの演奏と共にライブで歌唱。この上ない豪華なコラボレーションが実現する。 「銀河鉄道999 シネマ・コンサート」のチケットは12月5日の一般発売に先駆け、本日(11/6)12:00より先行受付がスタートする。チケット申し込みの詳細はコンサート公式サイト参照。
編集部おすすめ