9月11日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋で開催したロック・ドキュメンタリー映画フェス〈UNDERDOCS〉(アンダードックス)で日本初公開され、大盛況のプレミア上映を終えた、『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』が現在、シネマート新宿とシネマート心斎橋にて上映中だ。

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映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!
映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!

本作は、70年代末に日本でも大ヒットした女性5人組バンド、ザ・ランナウェイズの中心メンバーであり、解散後は<ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ>としてソロ活動を続け、「アイ・ラヴ・ロックンロール」がビルボードチャート7週連続1位を獲得、2015年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。
ジョーン・ジェットがギターを手にした幼少期から現代まで、約半世紀にわたるロック人生を95分間で描き切っている。

映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!

この公開を記念して、11月3日(火・祝)にシネマート新宿にて、11月7日(土)にはシネマート心斎橋にて、ジョーン・ジェットと交流もあるギターウルフのセイジを招いた爆笑のトークイベントが開催された(新宿のみ司会:吉田豪)。 ここでは新宿で行なわれたイベントのレポートをお届けしよう。

「ジョーン・ジェットはかっこいいね! ロッカーとして、男女関係なく。70年代の強烈な逆風の中から出てきたジョーン・ジェット。この人ほど強烈な女性は、そのあと出てこないね」(ギターウルフ セイジ)

──ジョーン・ジェットとの出会いは? 自分が一番最初にランナウェイズを知ったのは中学生の時で、テレビも『ヤングおー!おー!』とか出てるし。 でも中学生の男にはすごいセクシャルで。剣道部の土曜日の練習の後、みんなでレコード屋に寄ったんだけど、俺がランナウェイズのレコード見てて友達が来たときはパっと隠したもんね(笑)。 それぐらい、セクシャルな、見ちゃいけないものだったのだけど。 でもこの映画に描かれているような、ジョーンが目指した、そういうものじゃない、激しい、かっこいいロックのような気がして。 何年か後にジョーン・ジェットが爆発することを祈って。 一発でジョーンを好きになりました。
「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」切っ掛けで。

映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!

あるとき、ランナウェイズのアルバムを見てて、ジョーン・ジェットのプロフィールをみたときに“うそだろーっ!!!”っていう出来事があって。 何かっていうと、誕生日が一緒だった!(笑) こんな好きなアーティスト、ロッカーと一緒なんて奇跡としか思えない!(笑) 雨が降る中の『サマーソニック』のステージでジョーン・ジェットが出てきたときは涙ぐんだ。 なぜかというと、ジョニー・サンダーズ、ラモーンズ、そういう70年代のパンクロックの俺のヒーローはみんな死んでしまった。 だけど、この人だけは、この人だけはその雰囲気を、空気をそのまま持ってここに立っている。 まるでロックの化石だと思って、“俺も化石になりたい!”(笑) そのくらい貫きたい。

映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!

──セイジさんがいろんなフレーズに“ジェット”を使うのは、ジョーン・ジェットの影響ですか。 ジョーン・ジェットっていう名前がかっこいいなと。 ジェット機。ジェットって単語は魔法の単語で、ジェットを付けるとなんでもかっこいい。 ジェットライター! ジェットマイク! マイクジェット! ジェットパンフレット! (笑) 俺の曲も苦しいときのジェット頼みといって、苦しいときはジェットを付ける(笑)。

映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』公開記念トークライブにギターウルフ セイジが登壇! 爆笑の"ジェット"トークイベントレポート&イベント動画公開!

──ジョーン・ジェットとの最初の直接の出会いは何だったんですか? アメリカをバスで一周したことがあって。
20代の最初のころ。
ギターウルフのでもテープを持って、ブラックハーツレコードに乗り込んでいこうと思ってんだけど…場所が分からず(笑)。 住所はあったんだけど、それ私書箱だった…(笑)。 その後、「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」が10年目でジョーン・ジェットが日本に来たとき、そのときのライブは全部行って、しかも出待ちとかして。 サイン会が終わって、ジョーンが階段を下りてくるその真下に仁王立ちで立って待ってて。 でも俺なんか全然見てくんなくて。そのまま車を追いかけていって、食事のために車を降りたジョーンに「ジョーン!!」って言って、ジャンプするかのように手を出したら、握手してくれて。 ライブは3日観連続であったんだけど、その日の夜、ギターウルフの亡きベーシスト・ビリーと一緒に見に行ったんだけど、俺は毎日ジョーンの真正面に、いつも定位置に3日間同じ場所で見てたら、ジョーンが俺に気づいてくれて、ジョーンがこうしてくれたのね。(指さして、手を振る仕草) 「おー、ビリー、今の見たか!?」 ビリーは「見たよ、ジョーンはこうやってこうやったんだよ」(中指を立てて、追い払う仕草)。 うまいこと言うなー、と思って(笑)。 それが自分のジョーン・ジェットとの記念すべき出会いです。



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