さる12月11日(金)に話題の映画『新解釈・三國志』(福田雄一監督・大泉洋主演)が公開され、それに合わせて現在、小説やマンガ、ゲームなどで今世紀最大規模の「三国志」ブームが起こっている。 そんななか、12月17日(木)にワン・パブリッシングより『図説 一冊で学び直せる三国志の本』が刊行された。
「三国志」はもともと、時代を超えて世界中で愛される大人気コンテンツであり、熱いファンが大勢いる。しかしその一方で、興味はありながらも、「昔の中国の名前がたくさん出てきて、覚えられそうにない」とか「複雑で難しいんじゃないか」と考えて、敬遠している人も少なくない。 そんな「苦手意識」をもつ人たちにも、ぜひ「三国志」の面白さを味わってもらいたいということで作られたのが『図説 一冊で学び直せる三国志の本』だ。「三国志」を楽しむために必要な知識を、ゼロからわかりやすく解説し、たくさんの図解でイメージを助けている。 監修は、NHKでも解説したことのある「三国志」研究の第一人者、早稲田大学の渡邉義浩教授。もともと詳しい「三国志」ファンの方々にも楽しんでもらえるよう、最新研究にもとづく考察も盛り込んでいる。 この本では、「三国志は難しそう」「複雑な歴史を理解できる気がしない」と感じる方に、ストレスのない学び直しを楽しんでもらうために、以下の4つの工夫をしている。
①時系列に沿って読んでいける
出来事がゴチャゴチャにならないよう、歴史書としての『三国志』(正史)にもとづいて、年代順に構成。また、「ある出来事と次の出来事がどうつながるのか」を厚く解説しているので、順番に読んでいくだけで流れが頭に入る。
②図が理解とイメージを助けてくれる
どこを開いても図解があり、内容がひと目でわかるようになっている。出来事ごとに、人物関係図、地図、戦いの結果などがはっきり示されるので、「何が起こったのかわかりづらい」ということがない。
③登場人物に親しみがもてる
「三国志」初心者が尻込みするのは、なじみのない中国語の名前の登場人物が、数えきれないほど大勢いること。このハードルが低くなるよう、あえて登場人物を少なめにしぼり、その多くに親しみやすいイラストをつけした。ページをめくるごとに出てくる図解には、そのイラストが登場する。これで、どなたも自分の「推し」を見つけられるはず。
④「この人、前はどこに出てきた?」がわかる
そうはいっても、やはりたくさんの人物の名前を覚えるのは難しいもの。でも心配ご無用。久しぶりに出てくるキャラクターについては、「前に何ページに出てきたか」を記載している。また、巻末には人名を中心にした索引も。 初心者もこれまで苦手だった人も、この一冊で三国志「通」になることうけあいだ。