今週末は、この映画に胸アツ!衝撃ホラーがついに完結! 映画『MaXXXine マキシーン』は想像を絶する結末に心がざわめく!

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一人の俳優が3部作で主演を務める。これは、よくあること。
しかしその3作すべてで、まったく違う役どころを任されて、それぞれ強烈な印象を残す……というのは珍しいパターン。これをハイレベルで成功させたミア・ゴスという女優に、われわれは平伏すしかない。3部作完結の本作では、またしても心ざわめく体験が待っている!

1作目の『X エックス』は、1979年に自主映画の撮影チームが殺人鬼の老夫婦に襲われる惨劇が描かれ、ただ一人生き残ったのが女優のマキシーンだった。ミア・ゴスはこの作品で、マキシーンと殺人鬼の老婆の2役という高難度のチャレンジ。2作目『Pearl パール』では過去に遡り、ゴスは殺人鬼老婆の若い時代を演じた。そしてこの3作目は『X』の後日談。ポルノ女優として活躍するマキシーンが、1985年のハリウッドで新作ホラー映画の主演を狙う物語が展開していく。その頃、ハリウッドでは連続殺人事件が起きており、マキシーンの近辺でも被害者が出始めた。やがてマキシーンに6年前のトラウマも甦るなか、想像を絶する結末が待ちかまえる。
  
ホラー3部作の完結編であり、描かれるのも連続殺人なので何度も戦慄の瞬間が訪れる。しかし前2作と違う面白さは、1980年代のハリウッドを舞台にした点。マキシーンが何とか映画で大役をゲットしようとする苦闘に、映画界の裏舞台からゴージャスな表舞台、撮影スタジオの内幕、大物のパーティといったネタが絡み、バックステージものとして楽しめる。
本作は実際にハリウッドのストリートで撮影を行っており、当時のムードがリアルに伝わってくるのだ。1980年代から活躍しているケヴィン・ベーコンが、マキシーンに近づく探偵を演じているのだが、彼のかつての作品へのオマージュもあったりして、映画ファンにはうれしいサービスもたっぷり。というわけで前2作を観ていなくても十分に興奮を誘う本作。ただしこれを最初に観た人は、絶対に前2作のミア・ゴスを確認したくなるのも、また事実。クリストファー・ノーラン監督作など現在、引っ張りだこ状態の彼女の躍進が、この『MaXXXine マキシーン』の役とシンクロするのも映画のマジックだ。

『MaXXXine マキシーン』6月6日公開
監督・脚本/タイ・ウェスト 出演/ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ、ミシェル・モナハン 配給/ハピネットファントム・スタジオ
2024年/アメリカ/上映時間103分

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文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
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