
この秋、リッチブランドのデニム戦線に大きな動きがあり!? というのも、シルエットにトーンに表情にと、全体的になんだか懐かしさを感じるデニムが目白押しだ。
数年前までは、強めのダメージ加工や超極太シルエットなど、アクセントが強調されたデニムが多かったのは事実。
[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTON29万1500円(ルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス)ブランドを代表する紋様をデニム全体に表現した自信作!
数年穿き込んだかのような色落ち具合に仕上げた新作は、ここ数年流行ったバギーパンツとはちょっと違う、太めではあるが穿くとすとんと裾まで美しく落ちるラインを描く、ワイドレッグ設計。またデニムの表情にも注目を。アタリのように見える横シマ模様、どこかで見た気がしない? コレ、LVのアイコンのひとつ、エピ・レザーに着想したんだとか。ボタンやリベットはパール風に飾るなど、ディテールにだってこだわり満点。
[ディオール]DIOR

ほぼ生デニムに近い、均一なブルーで仕上げた軽量コットンツイル製。穿くと腰まわりから裾まで真っ直ぐ落ちたシルエットを描く1本はメゾンの巧みの技を生かし、飾らずともきれいなデニム本来の魅力をうまく表現している。ワークウエアではなくファッションアイコンとして、今一度デニムを楽しみたい人にうってつけ。
[ドルチェ&ガッバーナ]DOLCE&GABBANA

ワンタックのドレスパンツをデニムで仕立てたような、美しさが際立つ1本。色落ち加工をほぼ施していない、均一なブルーで仕上げることで、洗練された印象を後押ししている。
[フェンディ]FENDI

ブルーデニム以外の色でタフな雰囲気を楽しむのも、この秋注目のスタイルだ。デニム生地がもつワイルドさを、墨×茶のトーンでいっそう粗野に仕立てたコチラは、ゆとりある腰まわりから裾にかけてほのかにテイパードした、バルーン風シルエットも魅力。白タンクに開襟シャツ、レザーサンダルなんて合わせで、チルなムードを出すとより格好いい。
[セリーヌ]CELINE

ローライズにクラシカルなフレアシルエットで、1970年代のヒッピーやウエスタンファッションの復活を思わせる1本。ストーンウォッシュされたブルーも絶妙なレトロ感を醸し出しているので、シンプルなTシャツやシャツ1枚でサマになるのが魅力。腰まわりはジャストフィットで膝下からゆる~く広がるフレアは、脚長効果もあり!
[プラダ]PRADA

ボタンフライにクラシカルなレギュラーフィット。着るトップの魅力を引き立てるタイムレスなスタイルが魅力の1本は、全体をまんべんなく色落ちさせたこれまでの加工とは違う、ごくごく自然な色落ち具合が魅力。ふとしたときについてしまったスクラッチも、個性として表現している。大人になればなるほど魅力的に映る、タイムレスに着られるデニムだ。
INFORMATION
⚫︎クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947
⚫︎セリーヌ ジャパン
TEL:03-5414-1401
⚫︎ドルチェ&ガッバーナ ジャパン
TEL:03-6833-6099
⚫︎フェンディ ジャパン
TEL:0120-001-829
⚫︎プラダ クライアントサービス
TEL:0120-45-1913
⚫︎ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854
写真=丸益功紀 スタイリング=田川 匠 文=八木悠太
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Yuta Yagi