独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーデネーションセンター(JPCERT/CC)は11月14日、三菱電機株式会社が提供するシーケンサである「MELSEC-Q シリーズ CPUユニット」および「MELSEC-Lシリーズ CPUユニット」のFTPサーバ機能に、リソース枯渇の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.5。
製品利用者への周知を目的に、開発者が報告を行った。影響を受けるシステムは次の通り。

・MELSEC-Q シリーズ CPU ユニット
 Q03UDECPU, Q04/06/10/13/20/26/50/100UDEHCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)
 Q03/04/06/13/26UDVCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)
 Q04/06/13/26UDPVCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)

・MELSEC-L シリーズ CPU ユニット
 L02/06/26CPU, L26CPU-BT (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)
 L02/06/26CPU-P, L26CPU-PBT (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)
 L02/06/26CPU-CM, L26CPU-BT-CM (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)

これらのバージョンのFTPサーバ機能には、リソース枯渇の脆弱性(CVE-2019-13555)が存在する。当該製品のFTPサーバ機能がサービス運用妨害 (DoS) 状態になることで、FTPクライアントがFTPサーバに接続できなくなる。なお、開発者によると、この脆弱性の影響を受けるのはFTPサーバ機能のみとしている。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、適切なアップデートを実施するよう呼びかけている。

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