インテル株式会社は5月11日、同社の新しいサービス(開発コード名:Project Amber)について発表した。

 同社では、あらゆる組織がセキュリティ面の最重視すべき要素の1つとして挙げる「信頼性」に着目し、独自の信頼機関「Project Amber」を利用することで、クラウド、エッジ、オンプレミス環境にあるコンピューティング資産の信頼性をリモートで検証可能となる。
コンフィデンシャル・コンピューティング環境では、認証と呼ばれるプロセスを介して信頼の基盤が確立されるが、この信頼性の検証が、機密ワークロードをクラウドに転送する際に社内データや知的資産を保護する要件となる。

 Project Amber は、コンフィデンシャル・コンピューティングのワークロードをホストするインフラストラクチャ・プロバイダに依存しないため、独立した運用が可能となる。

 Project Amberの初版リリースでは、ベアメタルのコンテナ、仮想マシン(VM)、同社のTEEを使用してVM内で稼動するコンテナとして配置されるコンフィデンシャル・コンピューティングのワークロードに対応する。初版リリースは同社のTEEに実装でき、将来的には多様なプラットフォームとデバイス、同社以外のTEEにも拡張を予定している。

 同社では2022年後半に顧客向けパイロット版Project Amberの提供開始を予定しており、2023年前半に一般向けに提供開始となる予定。

 同社では同日、BeeKeeperAIとペンシルベニア大学ペレルマン医学部との協働による信頼性が高くセキュアなAI導入や、2030年までの耐量子暗号の実現を目指す企業戦略についても公表している。

元の記事を読む