日本プルーフポイント株式会社は4月22日、情報漏えい・内部不正に対応する統合データセキュリティソリューションの提供を開始すると発表した。

 同社の新しい統合型データセキュリティアプローチは、データ損失防止(DLP)、データ セキュリティポスチャ マネジメント(DSPM)、内部脅威管理を単一の統合アーキテクチャに統合することで、自社の機密データの所在を把握できていないといった課題に対応する。


 同社のデータセキュリティソリューションには、下記の2つの重要な新しいプラットフォーム機能が含まれている。

・統合ポリシーエンジン
同社は、DLP(情報漏えい対策)、DSPM(データセキュリティ ポスチャ マネジメント)、内部脅威管理の領域で、統合されたポリシーエンジンを初めて提供。メール、エンドポイント、SaaS、クラウドまたはオンプレミスのデータストアを含むすべての環境で、データセキュリティポリシーの一貫した適用が保証され、データ漏えいの防止とデータ露出リスクの低減を実現する。

・Nexusデータリネージ
同社はNexusのデータアクティビティグラフで、クロスチャネルでのデータリネージ(データの流れの可視化)を使用し、行動ベースとコンテンツ中心の制御機能を強化。インシデント対応のためのデータフローのエンドツーエンドの可視性を実現するだけでなく、セキュリティチームがファイルの場所とコンテキストインテリジェンスに基づいた制御を適用できる。

 また、同社の統合型データセキュリティソリューションにおける主要な新機能(エージェント駆動型)として下記が含まれている。

・リアルタイムAI搭載によるデータ分類
同社はNexus AI Data Classifiersを活用し、機密データの分類をリアルタイムかつAI主導で革新する。現在提供されている事前学習済みの大規模言語モデル(LLM)ベースの分類器では、企業知的財産(IP)などの機密データを識別し、従来の方法で発見・保護できなかった隠れた情報や保護されていない情報の検出を可能としているが、同社では今後、この基盤の上に、自律型AIによる自己学習機能を導入予定で、各組織固有の機密データに応じて分類スキームを動的に進化させる仕組みを提供する。

・自動適応型DSPM制御による効率性の向上
同社は、クラウドとオンプレミスのデータストアにおける過剰な権限の削除やデータ漏えい防止をワンクリックで実行できる修復機能を提供し、データセキュリティチームの手作業負荷を軽減する。

 同ソリューションは、プルーフポイントとNormalyzeとの統合をサポートするよう設計しており、新しい機能は2025年8月末までに全世界で利用可能となる予定。

 プルーフポイントのデータセキュリティグループ エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのMayank Choudhary氏は「当社の統合プラットフォームは、DLP、DSPM、および内部脅威管理を統合し、点在するソリューションの寄せ集めでは対応できない、AI優先かつデータ中心の現代ニーズに対し、当社の統合プラットフォームはその課題を解決します。このプラットフォームは適応性があり、知能を備え、自律型AI(Agentic AI)の未来に対応します」とコメントしている。

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