株式会社FFRIセキュリティは5月2日、マルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer Professional Version 1.7」のリリースを発表した。

 FFRI yarai analyzer Professionalは、検査対象ファイルフォルダを自動解析し、レポート出力までを一括で行うマルウェア自動解析システムで、ユーザーは外部ベンダーに依頼することなく、マルウェアがどのような挙動を行うのかを解析できるため、攻撃者の意図を分析し、迅速かつ効率的な対策が可能となる。
マルウェアの挙動を時系列でレポートする機能や、プロセス・スレッドの相関分析機能、それらの結果をIDA(マルウェアの逆アセンブラツール)へインポートする機能などを搭載し、マルウェア解析者の負担を軽減する。

 FFRI yarai analyzer Professional Version 1.7では、対応OSの追加や、解析レポートの出力形式の追加、Web API機能の追加などのユーザビリティの向上を目的とした機能追加を中心に行っている。解析レポートの出力形式はこれまでHTML形式のみだったが、同等の情報を持つXML形式を追加した他、解析結果の概要のみを出力するYAML形式のレポートを追加している。

 また、サードパーティのアプリケーションとの連携を目的としたHTTPベースのWeb APIも追加したことで、FFRI yarai analyzer Professionalの基本的な機能である、検体(マルウェア)解析、解析ステータス及び結果の取得・削除、解析レポートの取得などの機能が連携元のアプリケーションから利用可能となった。

 その他、クローラーで検体ファイルを解析する前に、ホスト側で静的解析エンジンによるスキャンを実施するprescan機能の追加などが行われている。

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