山口県宇部市は4月18日、公文書公開請求に係る個人情報の漏えいについて発表した。

 これは、ときわ公園整備課が宇部市情報公開条例に基づき部分公開を行なった公文書について、非公開とすべき個人情報の一部を誤って開示したというもの。


 同市では2024年8月30日に、公文書「令和5年度花いっぱい運動記念ガーデンに係る作業報告書」の部分公開を請求者に通知し、9月12日に市役所で請求者に紙(A4/209枚)で交付したところ、2025年3月26日に請求者から市に提出のあった書面の中に個人情報が含まれていたため、その書面を同市職員が確認したところ、非公開とするべき個人名が記載されていることが判明している。

 同市では公開する紙ベースの文書をPDF化し、パソコン上で非公開とする個人情報を仮マスキング(文字が見える状態)して、決裁処理を行い、その後、担当者が部分公開用に黒マスキング(文字が見えない状態)に変換する作業を行ったが、2箇所、変換漏れがあることに気づかず印刷し、さらに最終的に公開する文書を入念に確認せず、請求者にそのまま交付したことが原因。

 漏えいしたのは、2024年8月30日付けで部分公開した公文書「令和5年度花いっぱい運動記念ガーデンに係る作業報告書」209枚のうち2枚に記載されていた5名の個人名で、その内訳は下記の通り。なお、合計7人のうち重複者が2人いるため漏えいした個人名は5人となっている。

1.講座実施報告 講座運営従事者名:4人
2.研修日誌 作業従事者名:3人

 同市では対象の5名に謝罪を行っている。

 同市では請求者に謝罪し、公開した文書を回収の上で正しい文書を交付している。

 同市では再発防止策として、下記を実施するとのこと。

・実際に公開する印刷物を複数人で確認を行うよう徹底。
・マスキングの変換漏れのリスク軽減のため、パソコン用のソフトの導入を検討。

 同市観光スポーツ文化部長は「関係者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます。今後、再発防止に向け、より一層の情報管理を徹底してまいります。」とコメントしている。

元の記事を読む

編集部おすすめ