経済産業省は5月14日、「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会最終取りまとめ」(最終取りまとめ)を公表した。

 同省では2024年7月から「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会」を開催し、有識者による議論を進めており、これまで一定の効果があった既存の施策の拡充・改善をベースに、実際に政策ニーズを有する組織へのヒアリング等も通じて検討を行い、2025年5月に政策対応の方向性を「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会最終取りまとめ」として、取りまとめている。


 「最終取りまとめ」では、下記の方針を示すとともに、登録セキスぺの登録人数を2030年までに5万人(2025年4月時点で約2.4万人)まで増やす目標を掲げ、今後は各施策の継続的な改善を実施しながら、更なる人材育成のための方策を検討し、人材の質・量の強化を図る。

1.セキュリティ・キャンプの拡充
AI等の特定領域と掛け合わせた高度セキュリティ人材の育成を目的とする新たなキャンプを実施。
修了生の継続的な知見研鑽・社会還元・活躍状況共有等を目的としたコミュニティを整備。

2.登録セキスぺの活用促進
個社の状況に応じた個別相談・支援等が可能な登録セキスペのリスト(アクティブリスト)を整備し、中小企業支援機関等を通じて中小企業との人材マッチングを促進。
所定の実務経験を有する者を対象に、資格更新時の講習のみなし受講制度を導入。   

3.中堅・中小企業等における人材確保策の提示
中堅・中小企業が実施すべきセキュリティ対策に応じた人材確保・育成の実践的方策ガイドをβ版として整理。
人材を育成する際に参照できる教材・資格等を提示。

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