同ガイドラインは、他社が開発しオンラインサービスやオープンソースソフトウェアとして提供されるLLMを部品として利用し、生成AIシステムを開発、運用する企業を主な対象とし、利用者に一定の品質を備えたシステムを提供するため、開発・運用者が行うべき事項を体系的に示している。
同ガイドラインでは、主なコンポーネントとして基盤モデル以外に、プロンプトとその周辺、RAG関連コンポーネント、外部連携コンポーネント、入力フィルター、出力フィルター、HMIコンポーネントを取り上げている。LLM利用AIシステムの品質マネジメントの基本的な流れは下記の通り。
1.LLM利用AIシステムの想定用途からその品質要件を導出する
2.そこから各コンポーネントに対する品質要件を導出する
3.各コンポーネントに品質要件を満たすための管理策を行う
同ガイドラインでは、LLMを利用したAIシステムを構成するコンポーネントごとに要件となる品質特性を示し、それらを実現するための管理策を記載している。
同ガイドラインの詳細は、5月27日に開催される2025年度人工知能学会全国大会のチュートリアル講演で発表される。