NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)と株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は6月5日、NTT ComのOTシステム向けIDS「OsecT」と、IIJのセキュアリモートアクセスソリューション「IIJ Safous」を組み合わせて提供する統合セキュリティ管理ソリューションの開発を発表した。

 同ソリューションでは、OTシステム向けIDS機能とセキュアリモートアクセス機能を一体的に提供する専用機器を顧客OT環境に設置し、「IIJ Safous」を経由することで、制御装置などにセキュアなアクセスが可能となる。
「OsecT」のリモートセンサー機能を利用し、制御装置などのミラートラフィックからセンサーデータを抽出し、IDSで可視化およびセキュリティ脅威を検知できる。

 同ソリューションの主な特徴は下記の通り。

・IDS機能の提供
OTシステムを流れる通信を分析することでネットワークやネットワークにつながっている端末などを可視化するとともに、新規端末接続、新規通信、不正な通信パターンなどのセキュリティ脅威を検知。

・セキュアリモートアクセス機能の提供
リモートで接続するユーザーは、専用の管理画面から予め許可された対象アプリケーションを選択、権限の確認を経て、OTシステム内のアプリケーションにアクセスする。細かなアクセス権限の設定、共通パスワードの秘匿、アクセス承認管理、操作履歴の録画保存などの機能を提供する。

・安価な価格での提供
両社が内製開発した「OsecT」と「IIJ Safous」を同一システムに実装するため、海外製セキュリティ製品を個別に導入する場合に比べ安価に利用可能。

 同ソリューションは、2025年9月1日からNTT Comが国内で販売を開始し、2026年を目処に両社でASEAN地域への展開をめざす。

 なお同ソリューションは、6月11日から13日に開催される「Interop Tokyo25」および7月9日から11日に開催される「第1回製造業サイバーセキュリティ展[東京]」で紹介予定となっている。

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