株式会社毎日新聞社は7月11日、同社が運営する「毎日新聞デジタル」への不正ログインについて発表した。

 これは7月10日午前に、「毎日新聞デジタル」へのログイン情報を識別するシステムへの不審なアクセスを検知したため調査したところ、7月8日以降に何者かが何らかの手段で不正に入手したログインID(メールアドレス)とパスワードを用いてログインを試みる大量のアクセスが判明したというもの。


 同社によると、7月10日夜に外部からのアクセスを制限するまで、3日間で約2万件のIDでログインがあり、この中に第三者による不正ログインが含まれているとみて確認している。ログインを試みたメールアドレスには「毎日新聞デジタル」に登録がないものも大量に含まれており、IDとパスワードが同社から流出した可能性は低いと考えている。

 同社では期間中に、会員アカウントの個人情報ページへの不正アクセスの形跡がなかったことから、同社サイトから個人情報が流出した可能性は低いと判断しているが、さらに調査を進めている。なお、個人情報ページには住所、氏名、電話番号、性別、生年月日、支払い方法が記載されている。

 同社では安全を考慮し、7月8日から10日にログインが確認されたIDの会員アカウントでパスワードを無効化しており、当該アカウントの会員にパスワードの再設定を依頼するメールを送信している。

 同社では今後、外部のセキュリティ専門家と協力し、原因究明や被害状況の確認、再発防止策の策定などを進めるとのこと。

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