東京都は9月2日、一般財団法人GovTech東京との協働事業「東京デジタルアカデミー若手エンジニアコース」での個人情報漏えいについて発表した。

 これはGovTechが同事業の運営を委託したデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社が、受講状況管理ツールへの登録作業を誤ったことが原因で、受講者1名(受講者A)の個人情報を、受講状況管理ツール上で他の受講者1名(受講者B)が閲覧できる状況になっていたというもの

 デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーが8月13日に、受講者の受講状況管理ツールの登録作業を行った際に、本来、受講者Aを招待すべきであった「受講者A専用ページ」に、誤って受講者Bを招待したことで、受講者Bが受講者Aの氏名を閲覧できる事象が発生した。


 受講者Bが8月30日に、東京都職員及びGovTech東京職員に受講状況管理ツール上で「受講者A専用ページ」に招待されている旨の連絡を行ったことで発覚した。デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーでは9月1日午前8時45分頃に、「受講者A専用ページ」から受講者Bを削除している。

 発生期間は8月13日から9月1日午前8時45分頃までで、漏えいしたのは受講者1名の個人情報(氏名)。

 GovTech東京では受講者A及びBに対し、連絡用ツールで経緯の説明と謝罪を行っている。

 東京都ではデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーに下記の内容を指示し、再発防止を図るとのこと。

・個人情報の漏えいを再度発生させないよう、個人情報の取扱いについて再点検の実施
・作業実施時におけるダブルチェックの徹底など、関係者への教育指導の徹底

 なお、GovTech東京では8月7日に、「東京デジタルアカデミー若手エンジニアコース」を委託したデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーが、受講状況管理ツールの閲覧権限の設定を誤ったことが原因で、同ツール上で561名分の受講者の個人情報が閲覧できる状況になっていた旨を公表している。

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