東証プライム上場企業の日本毛織株式会社(ニッケ)は9月10日、同社システムへの不正アクセスによる個人情報漏えいについて発表した。

 これは8月6日に、ニッケがユーザー管理を行うサーバにて管理権限IDによる不審なログインを認識し、8月7日に社内の複数サーバで脅迫文書ファイルを確認し、外部からの侵入が判明したというもの。
不正侵入者が同社から窃取した個人情報を含む情報が、いわゆるダークウェブ上で閲覧可能な状態となっていることを、8月21日午後10時40分頃に確認している。

 漏えいした個人情報は、ニッケの社員等(退職者および一部の採用応募者を含む)とニッケグループの企業と取引がある顧客に関する下記の情報。なお、調査中のニッケ社員等および顧客に関する人数は数千件と想定している。

1. ニッケの社員等に関する個人情報
件数:調査中
内容:氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、銀行口座情報、人事情報、身分証明書記載情報、要配慮個人情報

2.顧客に関する個人情報
・ニッケ
件数:調査中
内容:氏名、住所

・ミヤコ商事株式会社
件数:48件
内容:氏名、住所、電話番号

・株式会社ニッケ・ケアサービス
件数:4件
内容:氏名、写真

 ニッケでは、不正に利用された管理権限IDのパスワード変更と無効化を実施するとともに、セキュリティ専門企業に調査・対策を依頼、併せてサーバを利用している同社の各組織およびグループ会社への調査を指示している。

 ニッケでは、セキュリティ専門企業の協力のもとで緊急のセキュリティ対策を行っているが、今後は情報管理体制の一層の強化に努めるとともに、警察への被害届の提出等で不正侵入者に対し厳正に対処するとのこと。

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