ELEMENTSグループの株式会社Liquidは12月2日、オンラインで金融取引を行う20代以上の男女472名を対象とした「パスキーなど金融取引の認証意識調査」の結果を発表した。

 調査結果によると、証券口座乗っ取り問題について、「詳しく知っている」(27.97%)「なんとなく知っている」(43.01%)との回答は合計71.0%に達し、問題への関心が高まっているとしている。


 オンライン金融サービスでのセキュリティ対策としてどのようなことを行っているか尋ねたところ、「強いパスワード」が50.42%で最多となり、「パスワードに追加して、別途送信されるワンタイムパスワード等の認証コードを使う方法」が47.03%、「怪しいメールやURLに注意する」が40.25%で続いた。

 二段階認証を使用しているユーザーに現状の二段階認証について尋ねたところ、「やや使いにくい」と感じているユーザーは30.08%、「とても使いにくい」と感じているユーザーは8.94%で、その理由として「操作や入力が面倒」(72.92%)や「認証に時間がかかる」(58.33%)が挙げられた。

 パスキー認証の利用意向について尋ねたところ、「すでに使っている」が38.14%、「今後使いたい」が28.39%で、「興味はあるが、使う予定はない」の15.25%も含め81.8%が関心を示していることが判明した。また、パスキー利用経験者の82.22%が「使いやすい」と回答しており、日常的な利用でも負担が少なく、操作性に対する評価が高いことが判明した。

 金融機関を選ぶ際にセキュリティ対策の充実度をどの程度重視するか尋ねたところ、「非常に重視する」が37.50%、「ある程度重視する」が48.52%で、計86.02%が安全性を重視していることが明らかとなり、オンラインでの金融取引が広がる中で安心して利用できる環境を求める意識が強まっていると考察している。

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