株式会社イー・コミュニケーションズは12月15日、「eラーニングの不正に関する定点意識調査2025」の結果を発表した。

 同調査は11月26日から27日に、eラーニング研修を導入している企業の人事・総務担当者100名を対象に実施した調査結果をまとめたもの。


 同調査で、勤務先のeラーニング運用に際し不正受講の心配を感じたことがあるか尋ねたところ、「とてもある」が26.0%、「ややある」が32.0%という結果となった。勤務先で過去1年間に実際に不正受講が発生したことがあるか尋ねたところ、「発生したことが確認されている」が16.0%、「発生した可能性がある(疑わしいケースがあった)」が40.0%となった。

 不正受講の発生を確認している、発生した可能性があると回答した担当者にその具体的な内容について尋ねたところ、「他人に受講を代行させる」が58.9%、「複数人で解答を見せ合う」が48.2%、「席を外して動画を流しっぱなしにする」が42.9%であった。

 勤務先でeラーニングの不正受講が起こることで、どのような問題が発生するか尋ねたところ、「受講の効果が薄くなる」が42.0%、「教育コストの無駄が発生する」が40.0%、「従業員のスキルアップが期待できなくなる」が35.0%であった。

 勤務先でeラーニングの不正受講を防ぐために対策をしているか尋ねたところ、「対策を実施している」が55.0%、「対策を実施していない」が32.0%となった。対策を実施していると回答した担当者に具体的な内容を尋ねたところ、「受講ログの定期的なチェック」が63.6%、「読み飛ばし防止機能付きのシステムを導入」が61.8%、「受講内容の理解度を確認するテストの実施」が45.5%であった。不正受講対策の効果について、どのように感じているか尋ねたところ、「非常に効果がある」が27.3%、「やや効果がある」が52.7%となった。

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