ベトナムで日本製の農業機械が人気のようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、ベトナム在住の中国人による動画を配信し、ベトナムの農機販売店で販売されていたのは「すべて日本から輸入した耕うん機用ディーゼルエンジンだった」と紹介、これはベトナムの農業現場で日本製品が高く評価されている証拠であることを伝えている。


 この中国人配信者はベトナムの農機販売店を2軒訪れ、どのような耕うん機やディーゼルエンジンが売られているかを中国の視聴者に紹介している。最初に訪れた農機販売店では、店の入り口に「100%新品のクボタマシン」とベトナム語で表記された看板が掲げられているのが動画に映し出されている。

 中国人配信者によれば、この店で実際に販売されているのは輸入された中古の耕うん機だというが、状態は決して悪くないと伝えており、1つ1つ確認してもオイル漏れの跡などはまったく見当たらないという。

 続いて耕うん機用ディーゼルエンジンを販売する店に移動し、店内の商品を視聴者に紹介しているが、この店で販売されているのは「すべてクボタかヤンマー」の純日本製の輸入ディーゼルエンジンだと説明した。中古だが見た目の状態はとても良く、「すごくきれいだ」と何度も絶賛している。中古であるにも関わらず日本製は外観が良い状態に保たれるという点に、とても驚いた様子だ。


 ベトナムで純日本製の耕うん機用ディーゼルエンジンを購入するのは「ハイエンドあるいはミドルレンジ」のユーザーだと指摘している。比較的裕福な農家ということなのだろう。配信者は「本当に良いエンジンだ」と繰り返し称賛しているが、日本メーカーの農機は信頼できる作りであり、その精巧さは「最高レベル」だと説明した。

 配信者によれば、2軒の農機販売店に「中国製の耕うん機はなかった」と指摘しているが、中国製は日本製に比べて壊れやすいというのが現地での評価のようだ。配信者は「中国製も壊れれば修理して使えばそれで良いではないか」という開き直った見方を示しているが、ベトナムでは日本のバイクや車が人気であるように、ベトナム人消費者の多くは「価格の安さより品質の高さ」
を重視する傾向にあると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)