中国のポータルサイト・百度に7日、中国で抹茶の文化が発展せず、日本で大いに発展した理由について考察する記事が掲載された。
記事は1つめの理由として、中国は物的資源が非常に豊かであり、全国各地に様々な種類の茶葉やお茶が存在し広く飲まれていた点を挙げた。
次に、抹茶は他のお茶に比べて作り方が煩瑣である点に言及。茶葉を石臼で粉末状になるまで挽くという作業が中国人にとっては面倒に感じられ、「それなら白湯を飲んだほうが楽」、あるいは、茶葉を煮出すだけの他のお茶を飲んだほうが楽だということで、中国では普及しなかったのだと説明している。
また、中国人は日本人の仕事の細やかさに感嘆し、時として羨望の眼差しを向けるものの、実際に煩瑣な作業を自分でやろうという考えには至らないと指摘。「中国のお茶には中国の特色があり、長い歴史をかけて伝えられてきたもの。わざわざ日本のものを学ぶ必要もない」と伝えている。
そして、3つめの理由として、本当の抹茶は日本でも生産量が少なく、一般庶民が簡単に買えるものではないなど、絶対的な量が限られている点を挙げた。そして、中国人が「抹茶」だと思っているものは正規の方法で作られた抹茶ではなく単なる「緑茶粉末」に過ぎず、その味も今ひとつであるために中国茶を差し置いて抹茶を日常的に飲もう、という考えには至らないのだとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)