これまで中国と同様、反日感情が強かった韓国だが、最近は若者を中心に「日本より中国のほうが嫌い」という風潮になってきているそうだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は3日、「韓国の若者が日本よりも中国を嫌っている理由」を分析する動画を配信した。
動画を配信しているのは、韓国に住んで10年という中国人男性で、韓国の若者の「対中感情の変化を肌で感じている」そうだ。そして、韓国在住の中国人の見解として、「韓国の若者が中国を嫌いになった理由は3つ考えられる」と分析している。
男性がまず挙げたのは、2022年に控える「韓国大統領選」という理由だ。韓国では保守派が強いため、高高度防衛ミサイルシステム(THAAD)の配備で経済制裁を受けたことへの恨み、「2019年の香港民主化デモ」に対する中国当局の対応が韓国の若者の反感を買ったとした。特に韓国は、1980年に民主化デモが弾圧された「光州事件」を経験しているため、民主化に関してはかなり敏感だと指摘した。
2つ目は、中国と韓国が経済面で協業する立場から競合する立場へと変化してきたことを挙げた。また、3つ目は「文化面」で、民主主義の先進国である日本に、より魅かれるのは自然なことだと分析。韓国人は日本を好きではないと言いつつも、富裕層は日本車に乗るなど「良い生活」へのあこがれがあると解釈し、こうした風潮が相対的に対中感情の悪化に繋がったのではないかと分析している。
配信者はこのように分析しているが、韓国の若者が嫌中になっているのは、ほかにも新型コロナの初期対応や文化の起源を巡る対立、一帯一路への反感など、非常に多くの要素が関係していると言われる。理由はさておき、韓国の若者の反日感情が和らいでいること自体は、日本にとっては歓迎すべきことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)