中国のポータルサイト・網易に5日、「中国のリンゴは1キロ15元(約260円)、日本の青森リンゴは1つ150元(約2600円)。この価格差は一体どこから来るのか」とする記事が掲載された。
記事は、中国農業農村部の農業ブランド専門家委員会の専門家が「タイのスーパーマーケットの野菜売り場では、陝西省洛川県産のリンゴは1キロ15元で売られていて、となりにあった日本の青森産リンゴは1個150元で売られていた。価格差はだいたい30倍だ」と語り、中国の農作物のブランド力不足を痛感したことを明らかにしたと紹介した。
そして、多くの専門家が「中国は農業大国でありながら、農作物ブランド小国で有り続けている。輸出される農作物は多いが、影響力を持ったブランドが少ない」との認識を示しており、リンゴだけでなくサクランボ、柑橘類、ブドウ、パイナップルなどの果物にも同じような状況が発生していると伝えた。
その上で、国内と国外という2つのエンジンで経済を成長させるという「双循環」モデルに中国の農業が乗っかるためには、ブランドづくりが欠かせないとし、日本を始めとする外国における農作物のブランド化に向けた経験を参考にし、中国のオリジナリティを持つ著名な農作物ブランドを育て、農業の質の高い発展を促す必要があると論じた。
記事は、農作物のブランド化にあたっては国や地方政府が資金の投入や助成を重点的に行い、国レベルのブランド、地域ブランドを育てることが必要であるとともに、各業界がブランド化に向けた業界団体を作り、国家ブランドや地域ブランド、企業ブランド、個々の商品ブランド構築のために力を合わせることも大切だと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)











