中国のポータルサイト・網易に6日、古代の日本人の思想が想像以上に開放的であったことを紹介する記事が掲載された。
記事は、日本最古の書物とされる「古事記」の中に、古代日本人の非常にオープンな思想が見られると紹介。
また、性的な記述が至る所に存在することにも注目すべきだとし、イザナギとイザナミの性交、アメノウズメが天岩屋(あまのいわや)に閉じこもったアマテラスを誘い出すために乳房と性器を露出して踊るといったエピソードから伺える、古代日本の性に対する感覚はその後の時代とは全く異なると指摘。「黎明期の日本人の性に対する考え方が至極オープンだったことがはっきりと見て取れる」と評した。
さらに、「古事記」からは性と巫術との関係も垣間見ることができるとし、古代の人びとは生殖器に不思議な力が宿ると信じ、石柱や陶器で作った生殖器の模型を農業生産力を象徴する神として崇めていたと説明。その風習は2000年あまりが経過した現代にも脈々と受け継がれており、今も全国各地に生殖器を象った石や木などを「御神体」として祀っているケースが多く見られると紹介した。
このほか、古代の日本には男尊女卑の概念がなかったとも指摘。原始社会は概ね女系を主体とした家庭生活が営まれ、結婚しても夫が妻の家に通うという形式が一般的だったとした。このため、妻が子と一緒に自分の実家に住み、夫と共同生活を送らないことで、夫との関係において非常に強い独立性を保っていたと説明している。
記事はまた、原始社会では男性が狩りを行い、女性は食べられる食物や貝を集めていたとし、女性が労働生産の主力として担っていた役割は後世に比べて遥かに大きく、当時女性は社会の各方面において非常に高い地位を得ていたのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)











