中国のポータルサイト・網易に13日、今どきの中国人留学生が日本での生活を始めた時に感じる「不慣れなこと」について紹介する記事が掲載された。

 記事は、日本と中国は海を隔てた隣どうしでありながら、習慣や文化などで異なる点も多く存在するとし、初めて日本にやってきた中国人留学生たちが戸惑う事柄も少なくないと紹介。
その例として、街にゴミ箱が少なく、多くの場合自分で出したゴミは家まで持ち帰って捨てる必要がある点、ゴミの分別が非常に細かく、ペットボトル1つ捨てるにもラベルを剥がすなどの「工程」が必要になる点、部屋を借りる際に家具や家電製品が備わっておらず、自分で用意しなければならない点などを挙げた。
 
 さらに、日本はIT技術や情報通信技術が発達している一方で、中国ほどモバイル決済やオンラインサービスが普及していないことも、今どきの中国人留学生が初めて日本にやってきた時に大いに戸惑う点であると指摘。日本では多くの場合依然として硬貨や紙幣を用いた現金決済を用いているため、財布を忘れて外出すると何も買えず、何もできない可能性が高いとし、スマートフォンさえ持っていれば何でもできる中国とは大きく異なると伝えた。
 
 また、フードデリバリーを始めとする各種宅配サービスについても、東京などの大都市ではかなり普及しつつあるものの、中国ほどの利便性はなく、出前を取る際には電話を掛けなければならないケースが多いとも紹介している。
 
 記事はこのほか、日本でもSNSが広く普及しており、LINEなどがコミュニケーションツールとして活用されている一方で、その利用範囲はあくまでもプライベートに限られ、ビジネスでのやり取りにはEメールが用いられるほかに、今なお手紙や封書、ファクシミリといった古典的な通信手段が広く利用されていると説明。公私問わず様々な連絡や通知をSNS上で行うことが一般的になっている中国とは異なり、日常的に郵便ポストやEメールボックスを確認しておかないと、「大事なお知らせ」を見逃すことになりかねないと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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