韓国保健福祉部によれば、韓国人の2019年の平均寿命は83.3歳に達するという。日本の平均寿命84.4歳には届かないが、OECD加盟国全体の平均81歳を超える数字だ。
中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「韓国人の生活はストレスが大きいと聞いているが、なぜ平均寿命が延びているのか」と題するスレッドが立てられ、意見を求めている。

 スレ主は、「韓国人の生活はストレスが大きい」としているが、多くの中国人ネットユーザーは「中国の方がもっとストレス社会だ」と指摘していた。中国の家賃の高さや「996(朝9時から夜9時まで、週に6日間働く)」と呼ばれる働きすぎを嘆く人や、「世界で一番ストレスの大きな国で生きる人間が、なぜ外国の心配をしているのだ」と突っ込む人もいた。

 そのためか、「ストレスと寿命との間には、直接的な関連はない」との見方を示す人が多かった。先進国の人々は大抵ストレスを抱えていて、中国も北京深センなどの大都市の生活は明らかにストレスが大きいのに寿命は長いという。関係するのはむしろ「経済力」のほうで、豊かな国や地域は医療がしっかりしているぶん高齢者や新生児が適切な医療を受けて寿命が延びているのではないか、との回答が多く寄せられていた。

 また長寿と言えば日本という印象が強いようで、日本が長寿の理由に興味を持つ人も少なくなかった。医療が整っていることのほか、納豆や魚介類などを好む、淡白で健康的な食生活が高く評価されていた。

 中国の寿命も年々延びており、中国建国当時は35歳ほどだったのに対し、現在では倍以上の77.3歳にまで飛躍的に向上している。スレッドには中国の生活も大変だ、との声が多く寄せられていたが、経済的に豊かになり、医療も改善されている中国では、この先さらに平均寿命が延びていくのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
編集部おすすめ