日本の農業機械は中国で高く評価されており、中国メーカーの機械に比べて高額ではあるものの、日本の農業機械を購入したいと願う中国の農業従事者は非常に多い。

 中国メディアの百家号はこのほど、日本のコンバインの技術や品質は中国人の想像を超越していると称賛しつつ、「日本メーカーの農業機械を見ると、さすがは農業先進国だと称賛せざるを得ない」と論じる記事を掲載した。


 中国は世界有数の農業大国だ。中国のモミ付きのコメ生産量は年間2億トンを超えており、これは日本の約20倍の規模だ。中国でいかに大規模にコメ栽培が行われているかが良く分かるが、記事は「中国でもコメ栽培に従事する農民は非常に多い」としながらも、生産性といった点などでは先進国と大きな差があるのが現状だと指摘した。

 続けて、中国に比べて農地が圧倒的に少ない日本では農地の価値を最大化するための努力が行われており、その努力を支える存在の1つが「農業機械」だと紹介した。そして、中国のコメ栽培の現場でもすでに機械による収穫が一般的となってきたが、中国メーカーのコンバインは質が低く、稲の刈り取りや脱穀で「漏れ」が生じるのは日常茶飯事だと紹介した。

 一方、日本メーカーは「農業従事者のニーズを良く分かっている」とし、日本のコンバインは刈り取りや脱穀の「漏れ」が少ないばかりか、脱穀後の藁(わら)を自動で結束し、まとめてくれる機能を持ったものまで存在すると紹介。しかも、結束された藁を自立させるようまとめてくれるなど、農業従事者の次の作業を楽にしてくれる機能があることを紹介し、「本当にすごい」と称賛した。藁がまとまっていて、しかも自立しているとなれば、それだけ生産性が高まり、同時に農業従事者の負担が減ることを意味する。記事の中国人筆者が称賛するのもうなづける利便性だ。

 記事は、コンバインというさほど大きくない機械であっても、日本と中国のコンバインには「非常に大きな差がある」と指摘し、日本の農業機械は実用的で先進的だと強調、その技術力の高さは中国人の想像を大幅に超越していると称賛した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
編集部おすすめ