中国のポータルサイト・百度に15日、日本に移住して生活することのメリットとデメリットについて紹介する記事が掲載された。
 
 記事はまずメリットについて5つ紹介。
1つめは文化が全く異なる国での生活を楽しむことができるとし、四方を海で囲まれた日本は古来より世界から隔絶されてきたため、他国には独特の文化や風習が多く存在すると伝えた。
 
 2つめは、治安がよく、深夜に外出してもトラブルに巻き込まれる可能性が低い点を挙げた。3つめには日本人が礼儀正しく、世話好きであり、相手のことを考えて行動する習慣を持っているとし、4つめは刺身や寿司をはじめとして、日本の料理が見た目も味も素晴らしい点を挙げている。そして5つめは、日本国内でも地域によって大きく文化が異なり、国内の旅行資源が非常に充実している点に言及した。
 
 一方で、デメリットとして最初に挙げたのは「融通が利かない」点だ。日本ではルールや規則が非常に重んじられ、これらに反する行為が基本的に認められないほか、時代や社会状況の変化によって有効性が低くなったルールを変えようとせず、不条理や非効率といった状況を生んでいるとした。

 次に、日本社会が「日本で外国人が生活する」ことに慣れていない点を挙げた。日本は明治の時代から西洋の文化を取り入れており、現代の日本社会も英語や中国語、韓国語の案内パンフレットや看板を数多く設置しているものの、「結局のところ、ここは色々なものを変えようとしない日本であり、期待してはいけない」と伝えている。また、日本人が外国人との共存に慣れていないこともあり、往々にして外国人を差別するような行動を取ってしまうほか、何かトラブルが発生した時に日本人と同じような権利が保障されないケースも少なくないと紹介した。
 
 さらに、日本では女性の地位がまだまだ低く「60年前に西洋の女性が受けていた扱いと同じレベル」と指摘。女性が会社でお茶汲みをさせられる、あるいは結婚、出産によって会社を辞めさせられるという状況がなおも少なからず発生しているとした。
 
 記事は最後に、日本には他の国同様にいい点もあれば悪い点もあるとしつつ、特に外国人を受け入れるためには改善しなければならない事柄が多く存在すると評している。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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