中国のポータルサイト・百度に12日、「日本の農家が選んだ生存の道」として、日本の農業が大いに発展した3つのポイントを紹介する記事が掲載された。
記事は、日本は面積がとても狭く、農耕に利用できる土地の面積は非常に少ないとする一方で、それにもかかわらず日本の農業が目覚ましい発展を遂げた要因を3つのポイントから解説している。
まず1点めは、優れた品種を選択して栽培することだとした。作物の出来の良し悪しは品種と関係があるものの、中国では生産量が多い品種を盲目的に選び、結果的に低品質な野菜が大量にできるという事態を招いてしまうと指摘した上で、日本の農家は生産量に固執しない代わりに品質を追求し、質の高い種を選んで栽培することでおいしい野菜や果物を作り、市場から高い評価を得ているのだと伝えた。
2点めは、栽培中にさまざまな手間をかけることにより、作物の品質をさらに高めることを挙げた。作物の栽培において日本の農家は専門的な知識や技術、そして感覚を持っており、なおかつ毎日多くの時間をかけて生育状態を確認し、適時手入れを行うことで、少ない土地でも生産量をできる限り高めるとともに、その品質を保つ努力をしているのだと説明。一方で、広大な土地を持つ中国では日本の農家のように作物の一株一株まで目をかけるのは現実的に難しいため、日本の真似をするというよりも実際の状況からできる限りの手入れをすることが求められるとの考えを示している。
そして、3点めに挙げたのは、限られた資源を有効に、大切に使うことだ。記事は特にこの点については非常にもっともであり、学ぶべき点だとした上で、あらゆる資源には限りがあるということを認識し、土や水を始めとする農耕に必要な様々な資源を合理的かつ有効に使用して耕作地の破壊を防ぎ、長きにわたって繰り返し良質な作物を栽培、収穫できる環境を保っていくことが大切だと指摘。目先の利益だけにとらわれて資源を無駄遣いすれば、あっという間に立ち行かなくなってしまうのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)











