これまで自動車分野では遅れていると言われていた中国だが、最近では力をつけて海外へ進出するようになった。中国メディアの快資訊はこのほど、中国の自動車メーカーが日韓市場に進出することは非常に誇らしいと伝える記事を掲載した。


 日本も韓国も自動車産業は世界トップレベルの競争力を持っていると言えるが、記事はまず、中国第一汽車集団の高級ブランド「紅旗」が日本市場へ進出したことを紹介した。日本車は日本国内だけでなく世界中で非常によく売れており、「自動車大国」である日本市場への進出は「虎の尾を踏む」ような危険な冒険だとしながらも、勇気ある一歩を踏み出したことに敬意を示している。

 また、中国自動車大手の浙江吉利控股集団は、韓国市場へ進出する方針と紹介した。吉利の場合は、単独ではなく仏ルノーとの合弁事業で、中国と韓国の市場に狙いを定めるという。また、韓国でハイブリッド車を生産し米国に輸出する計画もあると伝えた。

 そのうえで記事は、これまで中国の自動車産業は海外の自動車強国と比べると「出遅れていたのは事実」とし、中国市場ですら海外メーカーが幅を利かせる状態が続いてきたが、最近では中国ブランドが中国市場で約45%のシェアを占めるようになったと指摘した。
それに伴い、輸出も増えてきているという。

 そして、中国車ブランドが日本と韓国に進出するということは、「中国人として誇らしいことだ」と伝えた。リスクもあるとはいえ、今の中国の自動車産業は20年前のように弱くはなく、技術やブランド力において大きく成長したと胸を張った。そして、「自動車強国への進出は始まりに過ぎず、この先真の意味でのグローバルな自動車ブランドになるだろう」と楽観的な見方で記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)